15年の時を刻み、劇場版(HDデジタル・リマスター)として「大きな古時計」誕生秘話を映画化

『大きな古時計 劇場版』

2006年にネットシネマ(動画配信サービス)の実写企画として製作された、不朽の名曲「大きな古時計」誕生のきかっけとなった兄弟の逸話が15年の時を刻み、劇場版(HDデジタル・リマスター)として2021年春、LOFT9 Shibuyaにてロードショーされる。

1876年に米国の音楽家ヘンリー・クレイ・ワークによって作曲され、平井堅によるカバー曲は100万枚超のミリオンヒットを記録した「大きな古時計」(英題Grandfather’s Clock)の原曲誕生秘話を基にした本作は、仲の良い兄弟が経営するホテルにやって来た一人の若い女性客と過ごす、ピュアなラブストーリー。
青い海と空~海辺の小さなホテルをイメージし、沖縄ロケーションを慣行した本作は、15年を経て、名作映画として後世に残すべく、細部に拘った再編集、合成やCGを要所に施し、主題歌の原曲(英語詩)をジョンテとエリアンナによる初デュエットでカバー。劇中ではイメージソングとして、川島ケイジがオリジナル曲を提供。また、2020年2月に逝去した、おじいさん役で出演の沖縄出身の北村三郎氏への追悼作品とした。
ホテルを経営する兄弟役には松田悟志、藤沢大悟が扮し、ヒロインを松本まりかが務める。その他、藤村知可、北村三郎や、沖縄在住の俳優らが出演。

LOFT9 Shibuyaでの上映期間中は、連日トークorライブが行われる。

キャストコメント

松田悟志15年前のあの日のことが、まるで昨夏の出来事のように鮮明に思い出せます。撮影時、多くの方にとって「かつての甘酸っぱい思い出を呼び起こすような作品になってほしい」と願ってカメラの前に立っていたものが、気がつくと、僕自身の甘酸っぱい思い出になっていました。この作品を彩る様々な「音」が、観てくださるみなさまの人生のいろんなシーンを呼び覚ますスイッチになる瞬間が、きっとあると思います。それは「静寂」という音までを含めて。静寂の中での、床板のきしみ。ガラス一枚隔てることで目だけに聞こえる潮の音。沖縄の海辺の一軒のペンションに流れる独特な時の流れを、様々な音と合わせてお楽しみください。

藤沢大悟美しいロケーションの中、監督をはじめ素敵なキャスト、スタッフに囲まれて現地の文化、時間にも浸りながら充実した撮影の毎日を過ごした事を思い出します。15年の年月を経て劇場版としてブラッシュアップされたこの作品はまた違った物語に出会えた事の様に驚きと感慨深いものがありました。心温まるストーリーを楽しんで頂ければ嬉しいです。

藤村知可思い出深い作品にたくさん参加させて頂きましたが、大きな古時計もその一つ。今も当時の現場の空気や、沖縄のゆるやかで包み込んでくれるようなあたたかさを思い出します。あれから15年も経つだなんて…時の過ぎゆく早さに年々驚くばかりです…(笑)『時間は前にしか進まないその潔さが好き。』主人公のその台詞が私はとても好きです。こうして作品も時間を前に進めて、素晴らしい再会をすることができます。私達キャストも、監督を始めとするスタッフの皆様も様々な経験を経て、またこうして映画を通して繋がれること、前に進んできて今があるということ、改めてこの映画を観て頂いた方に、”時間”と共に生きてゆく潔さと、そこに寄り添う人々の温もり感じて頂けたら嬉しく思います。


■Information

『大きな古時計 劇場版』

2021年春、LOFT9 Shibuyaにてロードショー

仲の良い兄弟、兄・西野耕平と弟・雅也は、両親を一度に交通事故で亡くしてしまう。一流シェフを目指し東京で修行をしていた耕平は、両親が遺した欧風ペンションを継ぐことを決心する。一方、雅也も画家を目指しながら協力することにした。ペンションを再開したものの客は来ず、小奇麗なロビーには、耕平が生まれた時に父が買ってくれた大きな柱時計が正確に時を刻んでいた。そこへ突然、舞い込んだ来た若い女性、相川彩華は、予約も無しに一人で長期滞在すると言う。どうも裕福な家庭に育った訳ありの家出娘らしい。怪しく思った兄弟は、断るつもりだったが、突然に大きな柱時計の鐘が鳴る。耕平は、柱時計がその客を歓迎したと思い了承した。困惑する雅也だったが、まったく女っけのない二人には新鮮に感じられ毎日楽しい日々が続く。いつしか兄弟は、彩華の天真爛漫な姿に惹かれて行く・・・。

監督・編集: 小林宏治
企画・プロデュース: 倉谷宣緒
公式サイト: http://www.benten.org/furudokei/

※(1月15日)上映情報を更新しました。