2月1日(月)、帝国劇場にて全国の映画館への中継を含む『Endless SHOCK』初日舞台挨拶が行われた。堂本光一さん、上田竜也さんらが登壇した舞台挨拶の模様をお送りします。
【登壇者(以下、敬称略)】
堂本光一、上田竜也、梅田彩佳、越岡裕貴、松崎祐介、前田美波里
Q まずはご挨拶をお願いします。
A堂本光一全国82箇所の映画館でご覧いただけることになりました。緊急事態宣言が出ていて、映画館に足を運ぶのにもいろいろな対策をして皆さんにご協力していただいているので、感謝しなければいけないなと思っています。
上田竜也おはようございます。全国の皆さんの中には朝8時からご覧になっている方もいらっしゃるとか。
堂本光一私は普段寝るのがそのくらいですよ。舞台本番が始まればもっと人間らしい生活になりますけどね。
上田竜也皆さんも寝ないように気をつけてくださいね(笑)。
梅田彩佳今日ここに来させていただく前に最寄りの映画館のサイトを見たら指定席が朝からびっしり入っていて、たくさんの方に観ていただいたいるのだと感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
越岡裕貴さっきまでご覧になっていた方、そしてこれから映画をご覧になる皆さん、光一くん素晴らしいしょう。いま大画面に映っているのは僕ですね。この時間は僕が独り占めしようと思います。
松崎祐介全国82箇所、何と僕の地元の春日部も選ばれました!この後には『Endless SHOCK -Eternal-』の稽古がありますが、気持ちは地元に帰ったつもりで、4日から始まる舞台の準備をしますのでよろしくお願いします。
前田美波里舞台にはなかなか足を運べない方、チケットが取れなかった方、そんなあなたのために最高の映像を観ていただけるようになりました。光一さんの魅力、上田さんの魅力が存分に観られます。とっておきのシーンがたくさんありますので、ご覧になった後には2月4日からの帝国劇場の舞台にも足を運んでいただけたらと思います。とくに私が舞台袖で見ている光一さんの魅力が十分にこの映像で観られます。
Q 初めて劇場公開される『Endless SHOCK』についてのいまのお気持ちはいかがですか。
A堂本光一自分の思いつきから始まったので、そこに皆さんの協力をいただいて実現できたのは嬉しいです。もうすぐ始まる『Endless SHOCK -Eternal-』はスピンオフの作品です。『Endless SHOCK』本編の3年後を描いた作品ですので、本編をご覧になっていない方にもどうやって楽しんでいただこうかと昨年の『Endless SHOCK -Eternal-』大阪公演中にずっと考えていました。その時に、『Endless SHOCK』を同時期に映画として公開すれば両方楽しめるのではないかと思いつきました。いまビバさん(※前田美波里さん)からもありましたが、『Endless SHOCK』はここ帝国劇場と大阪の梅田芸術劇場、福岡の博多座の3箇所でしか劇場の規模や仕掛け的に公演できないので、それ以外の地方の皆さんにもこの作品を観ていただける機会にできたのが嬉しいですし、多くの方に観ていただきたいです。
上田竜也その思いつきを大阪で聞かされた時はめっちゃ面白いなと興奮しました。光一はジャニーさんの申し子のようなところがあって、ジャニーさんの発想力のような、普通の人では考えつかない発想をしてくれるんです。
梅田彩佳上田さんがいま「ジャニーさんの申し子」って仰いましたが、こないだ稽古中に光一さんが「ユーたちさ、」ってサラッと言ったんですよ!ジャニーさんがいるみたいだってすごく興奮しました。
越岡裕貴僕も話を聞いた時はすごいなと思いましたし、光一さんは有言実行の男なので実現してやっぱりすごいなと思いました。それと僕はこれが銀幕デビューなので、こんな形で実現できて嬉しかったです。
松崎祐介僕も便乗して初めてですみません!(笑)英語で言い表すと…アンビリーバボーですよ!
前田美波里昨年の2月26日でステージがストップしてしまいました。本当は光一さんの『Endless SHOCK』20周年だったんです。3月31日までの公演でその日に映像も撮ることになっていましたが、当初は記念に、なのかなと思っていました。
堂本光一「これは私の老後の楽しみですから」って最初は言ってましたからね。
前田美波里それが大阪公演の時に今回の話になって、光一さんは商売人だなと(笑)。でも舞台はチケットを持って劇場に来た方しか観られませんが、今回全国の方が観られるので、私もこの作品のファンですから本当に素晴らしいと思います。でも私は年齢的に映像でアップを映されるのはつらいので、早く舞台の生の私たちを観ていただけるようになればと思っています。
堂本光一撮影は1日だけでしたが、無観客でしたので、今までに置いたことのないカメラポジションからの撮影だったり、ドローンを飛ばしての撮影もしました。上田のカットは目が回るような映像になっています。
上田竜也パンチしたら当たるんじゃないかってくらい、めちゃくちゃ近くにドローンがいました。
Q 撮影エピソードもお聞かせください。
A堂本光一まず普段の舞台と同じ様に一幕、二幕通して演じて撮影しました。その後にピックアップしたい部分を事前にスタッフと話し合っていたので、別撮りをしていきました。殺陣のシーンは本当はもっと撮りたかったんですが、時間的に、そして何より俺の体力が持たなかった(笑)。
越岡裕貴通しで演じた後すぐですから。
堂本光一あの衣装は着ているだけでも疲れるんです。そうやって撮影したことで、今までに見たことがないようなシーンにもできたので皆さんにも楽しんでいただきたいです。自分はこれまでの舞台をDVD化する編集の時もですが、音のミックスをするのが楽しいんです。スタジオに入って、雑音を消す作業をしている時に、不意にキャストの話し声が聴こえてきたりするんです。「いまのは誰だ」とチェックしていくと「松崎がこのシーンは出てないのに袖で喋っているよ」って。
越岡裕貴こいつ、何て言ってましたか。
堂本光一「コッシー、あのさ」って。舞台袖に捌けたすぐ後だったんだろうね。
上田竜也俺と光一くんの殺陣のシーンなんです。
堂本光一まずい流れになっているよ(笑)。あの日、竜也もチェックしにスタジオに来たから一緒に聴いたんだよね。
上田竜也超良いシーンなのに何か聞こえるぞってなって。
越岡裕貴巻き添え食らって俺も悪者になってるじゃん…。
松崎祐介分かりました。この場を借りて…このとおりです!
堂本光一ステージ上での音声と収録側は系統が別なので、そういうのを細かくチェックする作業なんですがそれが楽しいんです。
音の編集以外でも、今日ここにはいないけど寺西拓人がすごく良い芝居をしていて後輩も頑張っているなとか、ステージ上にいるとすべてをチェックはできないので、アップになった表情を見て頑張っている様子に気づけるのもいいです。
梅田彩佳私は、歌っている時にドローンがすごく近くを飛んでいて普段だったらなかなかない光景で、それを映画で見たらすごく迫力があって素敵でした。
堂本光一別撮りではドラマの部分を引き立たせたかったんです。梅ちゃんのシーンではリカのペンダントのシーンとか…あれ使ったかな?
梅田彩佳使ってくださいよ(笑)
堂本光一自分でも不思議な感覚でしたよ。舞台と違って、カメラのアングルを決めて「ここに向かってセリフを言ってよ」って指示するのも新鮮でした。
梅田彩佳そうそう、光一さんにすごくディレクションしていただいたんですよね。「舞台の時はこの気持ちだけど、映画の時はここら辺で早めに気持ちを変えて」って。
越岡裕貴いろんな角度からの映像なので裏が分かるようで楽しめますし、光一くんの表情のひとつひとつがより分かるのが映画ならですね。
堂本光一とくに歌っているときの俺の表情ってみんなからは見えないからね。意外と俺、頑張っているでしょう?
越岡裕貴頑張っているのはもちろん知ってますし、すごかったですよ!
松崎祐介英語で言い表すとビッグスマイルです。
前田美波里私だけが舞台袖から見ていられるとっておきのシーンがあるんですが、それを今回ドローンが撮ってしまったんですよ。だから皆さんにプレゼントします。階段落ちのシーンです。あれは舞台上ではなかなか見られない迫真のシーンです。
上田竜也『Endless SHOCK -Eternal-』の大阪公演でもその映像を使っていて、準備中にそのシーンの音が聞こえてきて「誰か事故った!?」って騒然となりかけたんですよ。
堂本光一劇場で音声チェックをやった時に「うわぁ!!」ってすごい声が流れたからね。
上田竜也そうそう。後で映像見て光一、迫真!って思ったから。
Q 今回の映像化でのこだわりポイントをお聞かせください。
A堂本光一今まで舞台のDVD化をする時は、自分が客席にいるとしたら「俺だったらこういう目線で見る」という編集の仕方をしているんです。だからなるべく劇場での迫力みたいなものをそのまま伝えたいなと思って、映像の加工もあまりしないのが自分の中のポリシーだったんです。今回は映像作品として映画館で上映するということで、別撮りを加えたり、ストーリーの中により入っていけるように、よりこだわって作りました。ただ、撮影した時は映画にするとは思っていなかったので、編集する上でそうなるように心がけました。
Q 映像作品としてご覧になった感想をお願いします。
A上田竜也臨場感がすごかったです。映画ならではの音の伝え方のチャレンジもやっていますが、舞台でやっている『Endless SHOCK 』の迫力そのままなのが一番です。
堂本光一どこかは言いませんが実は上田がやっちゃっているシーンがあるんです。それも舞台だなと。この作品は2005年からいまのストーリーでやっていますが、今の時代へ通じるメッセージもあると思うんです。作中に出てくる「ショー・マスト・ゴー・オン」という言葉は、いまのこういう状況の中で、何があっても幕を開けるという意味ではなく、例えばつまずいた時に、そこからまた歩き出す勇気が大事だとか、世の中に重ね合わせてメッセージを受け取ってもらえたらなと思います。
一つお願いしたいのは、拍手はしていただいていいかなということです。舞台はやはり拍手間というものを想定して作っているところもあるんです。「この間はどうしようか、ま、いっか」という作りになっているので、拍手したいなという瞬間があれば拍手をしていただけたらと思います。でも声援は心の中でお願いします。
Q 2月4日から開幕する『Endless SHOCK -Eternal-』についてもお聞かせください。
A堂本光一4日から幕を開ける『Endless SHOCK -Eternal-』は映画の3年後の世界を描いています。昨年の大阪のときから感染対策を考えて作った作品です。
前田美波里ひとつになって悲しいことも辛いことも思い出も全てひっくるめて絆というものがすごく出ていますので、すごくいい作品になっていると思います。
堂本光一あまり自分を褒めたくないタイプなんですが、『Endless SHOCK -Eternal-』は感染対策も含めて、すごく良くできたなと思うので、たまには自分を褒めてあげようかなと思いました。
Q では最後にメッセージをお願いします。
A前田美波里今回の映画をまずはゆっくりご堪能ください。
松崎祐介この作品は光一くんの思いが詰まった作品です。4回、5回と何回も観て、帝国劇場にお越しください。最後に英語で、“フィニッシュ!”
越岡裕貴映画も3年後を描いた4日からの舞台もどっちも楽しいのでぜひどちらにも足を運んでください。
梅田彩佳映画をすごくたくさんの方に観ていただけるのがうれしいですし、私は試写で観て本編をまた演じたいと思ってしまいました。映画を観て『Endless SHOCK -Eternal-』も観に来ていただけたらと思います。皆さん楽しんでください。
上田竜也昨年は2月に公演が中止になってしまったので、このキャストの『Endless SHOCK』を観るのは初めてという方も多いと思います。舞台さながらの迫力をスクリーンでお楽しみください。
堂本光一何か心の晴れない毎日が続く世の中ですが、ご覧いただいて少しでも勇気が生まれれば嬉しいです。映画館、劇場に足を運んでいただく皆さんには感謝しかありませんし、その分、我々からお届けできるものがあると思いますので、ぜひ3回ほど観ていただけたら。よろしくお願いします。
■Information
『Endless SHOCK』
2021年2月1日(月)より2週間限定全国ロードショー
ニューヨーク・ブロードウェイ。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心。その中で揉まれながらも常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、コウイチ。彼が率いるカンパニーのスタートはオフ・ブロードウェイの劇場。小さな劇場だが、コウイチのショーはいつも人気で大盛況だった。カンパニーの誰もがコウイチと共にショーを続けたい、と思っていた。ある日、カンパニーの心を動かすひとつの事件が起きる。新聞に、コウイチのショーを絶賛する記事が載ったのだ。さらにオーナーは、コウイチにオン・ブロードウェイからオファーがあったことを告げる。
Eternal Producer: ジャニー喜多川
作・構成・演出・主演・監督: 堂本光一
出演: 上田竜也
梅田彩佳 越岡裕貴 松崎祐介 石川直
寺西拓人 高田翔 椿泰我 松井奏
前田美波里
舞台製作: 東宝演劇部
配給: 東宝映像事業部
https://www.toho.co.jp/theater/ve/shock/
『Endless SHOCK -Eternal-』
帝国劇場2021年2・3月公演
https://www.tohostage.com/shock/