最近ではバラエティ番組などでも人気の実力派女優・松本まりかの連続ドラマ初主演作となる「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のオールキャストとポスタービジュアルが解禁された。本作は、ドラマ、舞台、小説の3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクトとなる。
物語の舞台は、昭和60年の東京。松本まりかが演じるのは放火殺人犯として逮捕された池松律子。
今回、律子を取り巻く6人の男たちをはじめとするオールキャストが解禁された。
事件の被害者で律子の幼馴染である小説家・君塚公平役に松下洸平。物語の幕開けと核心を担う、重要な役どころを演じる。
事件の真相を追ううちに次第に律子へと傾倒していく担当検事・津田口亮介役に、松下洸平とミュージカル「スリル・ミー」で共演している柿澤勇人。
青森の刑事で律子と公平の幼馴染・村上姫昌役には加治将樹。
律子の二番目の夫でヤクザ組員・山之内一平役に、本作監督を務める内田英治監督の映画『下衆の愛』で主演を務めた渋川清彦。
律子の最初の夫で有名製菓会社の社長・京波久雄役には、お笑いトリオ「東京03」の豊本明長。
かつて幼い律子を引き取った叔父・行島道夫役に宇野祥平。
彼らが語る律子の印象はすべてがバラバラで、掴みどころが無い。彼らにとっての“池松律子”とは、どんな女なのか。そして、本当の“池松律子”とは、どんな女なのかが描かれていく。
本作の監督の内田英治は、第44回 日本アカデミー賞9部門受賞の映画『ミッドナイトスワン』(20)や、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」(19)、映画『下衆の愛』(16)など手掛けてきた。
ドラマ版および舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、舞台版を手掛ける劇団、ゴツプロ!の座付き作家でもある脚本家・竹田新。
なお、舞台版は、ドラマ放送に先駆けて4月23日(金)より下北沢・本多劇場にて上演。ゴツプロ!は、2016年の旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、今回の舞台版では初の女性キャストとして小泉今日子がゲスト出演し、ドラマ版の松本まりかが演じる池松律子役を演じる。また、舞台版の他キャストもドラマ版キャストとは異なる。
なお、本作の小説は、4月に幻冬舎より発売予定。
「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」は、5月14日(金)よりスタート。
■キャストコメント
Q ご出演が決まった際のお気持ち、脚本の印象
A松下洸平まず最初に役名を見た時、同じ“こうへい”という名前だったところから、大袈裟かもしれませんが運命的なモノを感じました。
そして本を読み進めていくうちにその世界観にどっぷりとハマり、台本というより小説を読んでいる様な気持ちになりました。一読者として結末がとても気になりましたし、その後内田監督とお話させて頂きながら「向こうの果て」にゆっくりと沈んでいく自分を見ました。
柿澤勇人出演が決まった時は、非常に嬉しかったです。内田監督の作品はかなり観ていたので、まさか携わることができるとは思っていませんでした。
僕が演じる津田口は、ストーリーテラー的な役どころですし、あまり感情を表に出さないキャラクターです。検事役も初めてですし、これまでに演じたことのない役柄だったので、微妙なさじ加減で感情を表現することが、演じる上で重要だなと感じました。
加治将樹私は只々内田英治監督作品のファンであり、いつか出た…40歳までに出れた…とかそんな事を日々考えてしまうほど僕の中の夢であり、目標でした。今回オーディションで村上という役に決まった時は身体が震えるほど喜びましたが3秒後に恐怖、不安、緊張で身体が震えました。
脚本を読ませていただき、まず思ったのは「こんな松本まりかさんが見たかった」です。人としても俳優としてもとても魅力的な松本さんが、この池松律子という女をどう作るのか、共演させていただく事、撮影の日をとても楽しみにしていました。
Q 撮影を終えてのご感想
A松下洸平松本まりかさんとは初共演だったのですが、全身全霊で律子を演じるその姿に胸を打たれました。
ほとんどが松本さんとのお芝居だったんですが、毎回貰うエネルギーが凄かったです。僕も全力で返さねばと思いました。
内田監督は、僕が思うキャラクター像や芝居のやり方の何百倍も上を見てらっしゃって、何とかしてそこに触れたいと必死で食らい付きました。俳優として目指すゴールはまだまだ先にある事を改めて教えて頂きました。
柿澤勇人松本まりかさん演じる律子がどう出てくるかによってまったく芝居が変わるので、僕も固め過ぎず、作りすぎず、現場で反応して挑みました。松本さんがこの作品に対して賭ける想いは対峙した瞬間に分かりましたし、僕も芝居の中でクランクアップまでともに歩めたらいいなと思いながら撮影していました。
松下洸平くんとは、十数年の付き合いです。今回、共演シーンはありませんが、初めてご一緒する方が多い座組の中で、洸平の名前があるだけで安心したし心強かったです。
内田監督は、芝居がとにかくお好きなんだなという印象で、セット、エキストラ、照明など細部にこだわっていらっしゃると思いました。監督の求める物に瞬時に反応するスタッフ、キャストの皆さんがいて、みんなが同じ方向を向いているのが心地よかったです。僕もそこに乗り遅れないように頑張ろうという気持ちでやっていました。
加治将樹撮影初日、内田監督の「ここは村上を言葉で優しく包んであげて」という演出に対し、松本さんは一瞬ですべてを理解し、私はそのシーンで正しく言葉通り律子の言葉に優しく包まれ不思議な感覚になりました。
カットがかかると同時に鳥肌が立ち松本さんに対して興奮と感動した事を覚えています。あのような極上の経験は初めてでした。
内田英治監督×松本まりか。コレは凄いぞ!と撮影初日から興奮しました。
Q 視聴者へのメッセージ
A松下洸平時代と境遇に翻弄され生きた律子の人生を容赦なく、真正面から描いた作品になっていると思います。その一部になれた事を光栄に思いますし、WOWOWだからこそ出来た無骨な作品です。僕自身この作品で、持てる力を出し切った!と言う思いです。こんなにもオンエアが楽しみな作品に出会えた事が何よりの財産となりました。ヒリヒリと胸が痛む目の覚めるような物語を皆様にも是非体感して頂きたいです。
柿澤勇人今このご時世で、昭和のリアルな物語を観られる機会はなかなか無いと思います。昭和を舞台にしていますが、僕らの持っている普遍的な人間性があぶりだされる瞬間がたくさん出てきます。細かい芝居も見逃さずに楽しんで頂けたら嬉しいです。
加治将樹私自身この作品の完成がとても楽しみです。愛ゆえ拗れる人間関係、普通に生きることができれば、どれほど楽だったか。人間臭さや田舎臭さ。滲み出るニンゲンノニオイみたいなものも感じながらご覧いただけたら幸いでございます。
池松律子の不思議な魅力に皆様も虜になると思います。どうか楽しみにお待ちください。
■Information
「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」
2021年5月14日(金)よりスタート。
毎週金曜23:00放送・配信。全8話、第1話無料放送。
[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]
TELASAでは、各話終了後配信スタート
物語の舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生する。逮捕された池松律子と、死亡した小説家・君塚公平は幼馴染だった。
事件を担当する検事・津田口の取り調べにも、どこか浮遊しているような態度でするりと躱していく律子。津田口は事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物達と接触し始める。
次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラであった。津田口は事件を深追いするほどに、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく。
やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に、この殺人事件の真相を解くカギがあると睨み始める。律子と公平の父親たちが津軽民謡の同じ一座で活動していたこと、そして、そこで起こったある事件。
律子はなぜ公平を殺したのか。二人の過去に一体何があったのか。すべての真相が明らかになるとき、閉ざされていた因縁が解き放たれる。
原案: ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』
監督: 内田英治
脚本: 竹田新
音楽: 牧戸太郎
出演: 松本まりか 松下洸平 柿澤勇人 加治将樹 渋川清彦 豊本明長 宇野祥平
主題曲: 小山豊(津軽三味線小山流三代目)「時雨」
製作著作: WOWOW
番組サイト: https://www.wowow.co.jp/drama/original/mukounohate/
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