松山ケンイチ主演『川っぺりムコリッタ』第26回釜山国際映画祭キム・ジソク・アワードにノミネート

『川っぺりムコリッタ』

松山ケンイチ主演、『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督によるオリジナル脚本作品『川っぺりムコリッタ』が第26回釜山国際映画祭「A Window on Asian Cinema」部門に選出され、キム・ジソク・アワードのノミネート作品としてワールドプレミア上映されることが決定しました。

『川っぺりムコリッタ』は2020年9月上旬より10月上旬にかけて富山にて撮影。松山ケンイチ演じる孤独な男・山田は「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態でハイツムコリッタに引っ越してきます。ムロツヨシ演じる山田に対して距離感が近い隣の部屋の住人・島田、満島ひかり演じる夫に先立たれた大家の南、吉岡秀隆演じる墓石の販売員の溝口といった様々な事情を抱えた住人たちが暮らすハイツムコリッタを舞台に、人と人のつながりにある幸せとユーモアが描かれ、誰かとご飯を食べたくなるハッピームービーとのこと。

10月6日〜10月15日(現地時間)に開催が予定される韓国・釜山国際映画祭は、1996年より続くアジア最大の映画祭。これまでも多くの日本映画が出品されており、昨年も、『朝が来る』(河瀨直美監督)、『スパイの妻』(黒沢清監督)、『生きちゃった』(石井裕也監督)、『空に住む』(青山真治監督)、『おらおらでひとりいぐも』(沖田修一監督)、『ジョゼと虎と魚たち』(タムラコータロー監督)などが上映されました。

今回本作が正式出品された「A Window on Asian Cinema」部門は、さまざまな視点とスタイルを持つ、アジアが誇る才能豊かな映画監督たちの優れた作品を紹介する部門。キム・ジソク・アワードは本部門から7本がノミネーションとして選出され、現代の世相を反映する最も魅力的な2作品に与えられます。『川っぺりムコリッタ』はキム・ジソク・アワードにノミネートされた唯一の日本映画とのこと。

同映画祭では、イラン人監督のレザ・ミルキャリミを審査員長とし、他の2名の審査員をカザフスタンの映画評論家でトゥラン大学教授のグルナラ・アビケエバと、韓国の映画評論家で雑誌「CINE21」の編集委員であるキム・ヘーリーが務めます。受賞者2名は10月15日(金)に開催される第26回釜山国際映画祭のクロージングセレモニーで発表される予定です。

タイトルのムコリッタ(牟呼栗多)とは仏教の時間の単位のひとつで、1/30日=48分を差します。
『川っぺりムコリッタ』は2021年11月3日(水・祝)公開。


■Information

『川っぺりムコリッタ』

2021年11月3日(水・祝)全国ロードショー

山田は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。
できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口といった、なぜだかハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまい…。一緒にご飯を食べたり、笑ったり、そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」を住人たちに知られてしまい―。

松山ケンイチ
ムロツヨシ 満島ひかり
江口のりこ 黒田大輔 知久寿焼 北村光授 松島羽那
柄本 佑 田中美佐子 / 薬師丸ひろ子
笹野高史 / 緒形直人
吉岡秀隆

監督・脚本: 荻上直子
原作: 荻上直子「川っぺりムコリッタ」(講談社)
配給: KADOKAWA

https://kawa-movie.jp/

© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会 


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