松尾スズキによる日本総合悲劇協会 『ドライブイン カリフォルニア』 阿部サダヲ、麻生久美子、皆川猿時、谷原章介ほかにて再再演

日本総合悲劇協会VOL.7『ドライブイン カリフォルニア』

松尾スズキによる“悲劇”を基本としたプロデュース公演を行う日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』が1996年の初演、2004年の再演から18年振りとなる再再演されることが発表されました。2022年5月27日(金)からの東京公演を皮切りに、大阪公演が予定されています。

1996年に、“21世紀の不幸を科学する”と銘打ち立ち上げられたのが「日本総合悲劇協会」(通称・ニッソーヒ)。
松尾による悲劇を基本としたプロデュース公演を行うニッソーヒの第一作として上演されたのが『ドライブイン カリフォルニア』です。松尾があえて“悲劇を作る”という前提で作り上げたという本作を、26年の時を経て、キャストの大半を一新し、再再演されます。

田舎町のドライブインを舞台とした本作の主演は阿部サダヲ。大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」主演をはじめ、2022年5月公開予定の映画『死刑にいたる病』主演も控える大人計画の看板俳優で、松尾作品では3年振りの主演となるドライブイン経営者アキオ役を務めます。アキオの妹マリエ役には『カンゾー先生』(98/今村昌平監督)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞し、以降、50作品以上の映画に出演、松尾作・演出の舞台『キレイ~神様と待ち合わせした女~』やWOWOW『松尾スズキと30分の女優』では松尾とのコラボレーションでコメディエンヌぶりを発揮した麻生久美子。芸能マネージャーの若松役に大河ドラマ「麒麟がくる」、舞台『チョコレートドーナツ』への出演や情報番組「めざまし8」、NHK「うたコン」などの司会も務める、松尾作品初参加となる谷原章介。高校教師の大辻役に、最近はKUBOTAのCMやテレビ朝日「もしも、イケメンだけの高校があったら」レギュラー出演中の皆川猿時。若松の妻クリコ役に、テレビ東京「共演NG」、テレビ朝日「あのときキスしておけば」などに出演の猫背椿。アキオの異母弟でドライブインで働くケイスケ役は、TBS「#家族募集します」などに出演し、本年2月にコクーン歌舞伎『天日坊』の出演が控える小松和重。アキオたちの父親ショウゾウ役に、グループ魂のバイト君としても活動し、松尾作品『フリムンシスターズ』『パ・ラパパンパン』に出演の村杉蝉之介。マリエの中学生の息子ユキヲ役には、唯一初演から変わらずユキヲ役を演じる田村たがめ。アキオの恋人マリア役は、舞台『ニンゲン御破算』に続き松尾作品出演の川上友里。ドライブインのアルバイト・エミコ役は、舞台『フリムンシスターズ』で松尾作品に参加している河合優実。クリコの不倫相手ヤマグチ役は、劇団「地蔵中毒」所属の東野良平。総勢11名の個性豊かなキャストにより、笑いと悲劇が入り混じる松尾スズキならではの世界が描かれます。

『ドライブイン カリフォルニア』は2022年5月27日(金)〜6月26日(日)本多劇場にて、2022年6月29日(水)〜7月10日(日)サンケイホールブリーゼにて上演されます。

演出家、キャストのコメント

松尾スズキ【作・演出】そう言われても困る話をしてみたい。
今年二本目の再演である。その性急さに意味はない。
「自分にはこれしかないだのから、これで行く!」
そんなつもりはさらさらない。他人の脚本もやるし。
頑迷なこだわり。それは時に必要なのかもしれないが、わたしは歳をとるにつれ、むしろそれを捨て去りたい。
「同じ演目でも演者次第でこうも変えることができる!」
そう言いたい。
わたしは、こだわらない。だから考えもなしに再演を立て続けにやっているわけだ。
俳優たちは、どんどん歳をとり、どんどん入れ替わる。
その残酷さの前では自分のこだわりなどどうでもいい。
ただ、今目の前にいる俳優たちがおもしろく演じ、客が喜んでくれればそれでいい。
その願いは、今回も叶うと信じている。
おもしろい脚本だからだ。
そんなことを各劇場で多数まかれるチラシでコメントしてしまえる。
自信があるから。というより、もう、自由であるから。
そう言ってしまいたい。いけないだろうか?

阿部サダヲ【アキオ役】初演が1996年ですから、自分もまだ若くて、「ドライブイン カリフォルニア」って大人向けの、大人の俳優さん達を集めた松尾さんの作品。という、なんとなく遠い存在だったんですけど、2022年、いつの間にか自分も大人になっていて(笑)徳井優さん、小日向文世さんがやってた役を頂けるようになりました。
今回キャストも楽しみで、全く初めての方、すごい久しぶりな方、ほぼ同期でずっと一緒にやってる大人計画の人達…どうなるんでしょう…
谷原さんがまとめてくれるといいなぁと勝手に思ってます(笑)

麻生久美子【マリエ役】また松尾さんの舞台に出演させていただけることを大変嬉しく思っております。
再演ですのでプレッシャーも感じていますが、学びの多い日々になるよう丁寧に作品に向き合っていきたいと思います。
また、阿部さんをはじめとする大人計画の皆さんと、谷原さんや初めてご一緒する方々とのお芝居も今から楽しみで待ち遠しいです。
まずは私自身しっかりと立ち、自分なりのマリエを馬鹿馬鹿しくも哀しく演じられるよう精一杯頑張りたいと思います。
そして今回も、初めての経験をさせていただけたり、個人的に少し楽しみなことも待っているので、不安もありつつワクワクもしています。
是非、観にきていただけたら嬉しいです!

皆川猿時【大辻役】あけましておめでとうございます。
私、皆川猿時、満を持して、名作『ドライブイン カリフォルニア』に初登場でございます(笑)。イエーイ!うれしッス!
しかも、奥さん(田村たがめ)と4年ぶりの共演でございます(笑)。キャー!うれしはずかしッス!
えー、私、皆川猿時、おかげさまで今年51歳になります。ありがとうございます。
「そろそろ、年相応の落ち着いた演技を身につけなきゃ!」今、ふと思いました。あと、ちょっと痩せたいです(笑)。がんばりまーす!

猫背椿【クリコ役】「ドライブイン カリフォルニア」の初演は1996年だそうです。大昔ですね。わたしは24歳で、怖いものなど何もなく「無敵」の幟でハコ乗りだった頃です。
バカは治らないままなのに怖いものだらけになってしまいましたが、大好きなこの作品に再び参加できる喜びを噛み締めつつ、少しでもたくさんのお客さまに楽しんで頂きたいなと思っています!

小松和重【ケイスケ役】初演を観て、スゴく面白かったのを覚えています。衝撃でしたね。松尾さんの作品を観たのが初めてだったので。「あぁ、大人計画ってこうゆう感じなんだぁ〜。ウチの雰囲気と全然違うし、何かみんなスゴいし、こうゆう感じの芝居に自分は関わるコト無いんだろうなぁ〜」って思ってました。なのに、まさかですよね。自分が関わるとはっ!いやぁ、正直楽しみでしかないですね。何させられんだろう?ちょっと怖いけどワクワクの方が勝ってますね。だって、楽しそうなヒトたちがいっぱい出てるし。うん。そんな感じで、よろしくお願いしますっ!

村杉蝉之介【ショウゾウ役】松尾スズキ、90年代の代表作のひとつです。
「日本総合悲劇協会」です。三度目の公演です。松尾作品の中ではわかりやすいお話です。キャストも凄いです。
面白いに決まってます。あとは私が頑張るだけです。はい。がんばります!

田村たがめ【ユキヲ役】「ドライブイン カリフォルニア」をまた田村のユキヲで、とメールをもらった時、え、嘘でしょう⁈と。でも、クリコを猫背さんがやると聞き、もうやるしかないでしょう、と。
そんなに豊富ではない私のキャリアの中で、今でも「ドライブインが好きでした」と言ってもらえる、間違いなく私の代表作といえる作品です。もうさすがにこれが最後だろうという思いで、まずはパーソナルジムに入会してみました。腹筋してたら肋骨にヒビが入りました。がんばります。。

川上友里【マリア役】この物語が好きです。次々と予定していた舞台の中止の連絡がくる日々、突如この舞台の連絡が来ました。ご連絡頂いた後、喜び、安堵、感謝色々な感情が溢れ泣き崩れました。松尾さんの体の後ろから光がバーッと出ていて私を照らしているイメージが浮かびました。まさに希望の光でした。
私は面白い舞台をみると幸せを感じます。観に来てくださった方々にもそんな気持ちになっていただきたい。私が感じた希望を抱いていただきたいです。

河合優実【エミコ役】本公演に参加できること、大変嬉しく思います。2020年末、『フリムンシスターズ』で初めて松尾さんの作品に出演させて頂いたのですが、大人計画との出会いは私にとって確かにひとつの衝撃でした。大阪公演から帰京した品川駅の改札で『ドライブイン カリフォルニア』に出られることになったと電話を受け、叫び出したい気持ちを抑えながら家路についたのを鮮明に覚えています。再び、唯一無二の才能を持ち合わせた皆さんと一緒に松尾さんの物語の一部になること、大いに緊張もしますが、目一杯楽しみたいと思います。宜しくお願い致します。

東野良平【ヤマグチ役】途轍もない作品に出演させて頂けることとなりました。普段なら「最高じゃん!絶対観る!」という錚々たるキャスト陣に、自分の名前が混ざってて「いや、こいつ誰だよ!」って気持ちになります。浮き足立ちつつも、脚本を読み返す度に、再再演を迎えるこの作品に込められた松尾さんの眼差しに深い引力を感じています。
松尾さんの演出のもと、大先輩の皆さんの芝居を肌で感じられることが本当に楽しみですし、身が引き締まる思いです。
ご観劇後には「こいつ、よかったね。」と言ってもらえるよう、全身全霊で芝居に臨みます。

谷原章介【若松役】20代から観客として見続けてきた大人計画の舞台にやっと参加することができます。
今まで、ドラマや映画、舞台などで大人計画の役者さん達とお仕事させていただきましたが、とても魅力的な方ばかり。その皆さんのホームグラウンドで共演できるのがとても楽しみです。まじめにお芝居したいと思います!


■Information

日本総合悲劇協会VOL.7『ドライブイン カリフォルニア』

【東京公演】2022年5月27日(金)〜6月26日(日)本多劇場
【大阪公演】2022年6月29日(水)〜7月10日(日)サンケイホールブリーゼ 

舞台は、裏手に古い竹林が広がるとある田舎町のドライブイン。経営者のアキオは妹に対して、兄妹愛と括ってしまうにはあまりにも純粋な思いを抱いていた。妹マリエは14年前、店にたまたま訪れた芸能マネージャー若松にスカウトされ、東京でアイドルデビューするも結婚を機に引退。その後、夫の自殺など数々の経験を重ね、中学生の息子ユキヲと共に地元に帰ってくる。このカリフォルニアという名のドライブインには、腹違いの弟ケイスケ、アルバイトのエミコが働いていた。そして兄妹の父親ショウゾウ、高校教師の大辻、アキオの恋人マリア、若松の妻クリコ、クリコの不倫相手ヤマグチなどを巻き込み、複雑に時が流れだす。

作・演出: 松尾スズキ
出演: 阿部サダヲ 麻生久美子 皆川猿時 猫背椿 小松和重 村杉蝉之介 田村たがめ 
川上友里 河合優実 東野良平 谷原章介

【東京公演】
前売開始 2022年4月9日(土)AM10:00〜
チケットぴあ<PC・スマホ>
イープラス<PC・スマホ>
ローソンチケット<PC・スマホ> Lコード:32199
料金(税込): 指定席7,800円、ヤング券3,800円(観劇当日22歳以下・チケットぴあのみ取扱)
お問い合わせ: 大人計画03-3327-4312(平日11:00~19:00)

【大阪公演】
前売開始 2022年5月15日(日)AM10:00~ 
チケットぴあ Pコード:510-562
イープラス
ローソンチケット Lコード:52991
CNプレイガイド
●楽天チケット http://r-t.jp/drivein
●ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888(11:00~15:00/発売日初日のみ10:00~)
※窓口での販売は発売日翌日11:00~(残席がある場合のみ)
http://www.sankeihallbreeze.com/
料金(税込): 指定席8,500円、ブリーゼシート7,000円、ヤング券3,800円(22歳以下/チケットぴあのみ取扱)
※ブリーゼシートはバルコニーからの観劇となるためご覧になりにくいお席です。ご了承の上ご購入ください。
主催: サンライズプロモーション大阪
お問い合わせ: キョードーインフォメーション0570-200-888(11:00~16:00※日祝休)

【注意事項】
※本公演は政府の判断によるイベント収容率に基づき、販売座席を決定いたします。
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されております。
※公演中止、または、主催者がやむを得ないと判断する場合以外のチケットの払い戻しは致しません。チケットご購入の際には、ご自身の体調や環境をふまえご判断くださいますようお願いいたします。ご購入後ご来場が難しくなった場合は各プレイガイドの公式リセールをご利用ください。
※チケット券面に購入者氏名が印字されます。
※チケット購入時にご登録の氏名及び緊急連絡先は、必要に応じて保健所などの公的機関へ提供させて頂く場合がございます。予めご了承下さい。
※未就学児童のご入場はご遠慮下さい。
※車イスでご来場予定のお客様は、当日スムーズにご案内させて頂くため、公演前日までにお問合せ番号にご連絡下さい。
※営利目的でのチケットのご購入ならびに転売は固くお断りいたします。

【ご来場頂くお客様へのお願い】
本公演の新型コロナウイルス感染拡大予防に対する取り組みとご来場されるお客様へのお願いにつきましては、最新情報を公式サイトにてご確認の上、ご来場ください。
ヤング券は、観劇当日22歳以下の方を対象とさせて頂いた当日指定席引換券となります。当日、開場時間以降に劇場受付にてお引き換えをいたします。開演の10分前までにお引き換えにお越しください。その際、必ず生年月日の分かる身分証明書をご呈示下さい。(お持ちでない方はご入場頂けない場合もございますのでご注意下さい。)お二人以上でご来場の場合はお席が離れる可能性がございます事をご了承下さい。

公式HP: https://otonakeikaku.net/stage/2191/

企画・製作: 大人計画 (有)モチロン


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