ドキュメンタリー作家の我妻和樹監督による、宮城県南三陸町を舞台にした長編ドキュメンタリー映画の3作目となる『千古里(ちこり)の空とマドレーヌ』が2022年3月4日(金)~13日(日)の10日間限定でオンライン配信されます。
本作は、東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町を舞台に描かれる、「お菓子で人を笑顔にしたい」と被災から奮起する一人のパティシエとその家族と、彼の夢を応援するボランティアたちを追ったドキュメンタリー。被災後、お菓子作りを再開したパティシエの葛藤を軸に、被災地における「支援・被支援」のあり方や「ボランティア」のあり方を問いつつ、どのような「中」と「外」の人の交わりが現在の町の復興を支えてきたのかを見つめる内容になっています。
主な撮影時期は2011年12月から2012 年4月にかけての5ヵ月間で、被災を経てお菓子作りを再開してから事業として軌道に乗るまでの時期を追ったとのこと。その間、3人の小さな子どもを抱えながら自活に向けて奮闘するパティシエの姿や、寄り添い支え合う家族の絆、そして自問自答しながら彼らに関わり続けようとするボランティアたちの葛藤など、当時の被災地の状況が細やかに描かれます。そしてラストでは震災10年を迎えた町の様子や登場人物たちの現在が描かれます。
我妻監督によれば、本作を、「あのとき、誰かのために動きたいと思ったすべての人に贈るドキュメンタリー」として、被災地に関わったすべての人、遠くから思いを寄せたすべての人、支援の現場で活動しているすべての人に観ていただきたいとのこと。震災前から南三陸町を撮り続けてきた我妻監督ならではの視点で作られた本作は「“復興”とは何なのか」「新しい街がどのような人びとの手によって形作られていくのか」といった問いかけを私たちに投げかけるものとなるでしょう。
なお、オンライン配信期間中の3月9日(水)20:00からはオンライントークイベント「震災を機に生まれた出会い~それぞれが歩んだ時間を考える~」も開催されます。
2011年3月11日から間もなく11年目を迎え、被災地外では徐々に震災の記憶も風化しつつあります。こんな時だからこそ、それぞれの人が被災地とどのような関わりを持ち、震災後の時間を歩んできたのか、本作から振り返ってみてはいかがでしょう。
■Information
『千古里の空とマドレーヌ』10日間限定オンライン配信
2022年3月4日(金)19:00~3月13日(日)24:00
本作は、東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町を舞台に描かれる、夢を追うパティシエ家族と彼を応援するボランティアたちの物語です。被災後にお菓子作りを再開したパティシエ・長嶋涼太さんの葛藤を軸に、被災地における「支援・被支援」のあり方や「ボランティア」のあり方を問いつつ、どのような「中」と「外」の人の交わりが現在の町の復興を支えてきたのかを見つめる内容になっています。
監督・撮影・編集: 我妻和樹
製作・配給: ピーストゥリー・プロダクツ
料金:
一般コース:1,300円
学割コース:1,000円(高校生以下を含む学生全般)
字幕コース:1,000円(バリアフリー日本語字幕付き)
視聴方法:
動画共有サイトVimeoからレンタルすることができます。下記のオンライン配信専用ページからご希望のコースを選び、Vimeoの作品ページからレンタルしてください。
https://chikorinosora.wixsite.com/peacetree/streaming
※レンタルに当たってはクレジットカードの登録が必要となります。
※レンタル期間は決済完了から72時間以内となります。その時間内であれば何度でも視聴することができます。
※予約注文をされる場合は、3月4日(金)19:00のリリースと同時にレンタルが開始されます。ご注意ください。
※3月13日の23:59までに決済が完了すれば13日を過ぎても視聴が可能です。
オンライントークイベント「震災を機に生まれた出会い~それぞれが歩んだ時間を考える~」
3月9日(水)20:00
主催: ピーストゥリー・プロダクツ
協力: 南三陸さぽーたーず
内容: 本作主人公の長嶋涼太さんと我妻和樹監督がトークした後、視聴者と対話する時間も設けますので、参加をご希望の方は以下のGoogleフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/wKXE4CSD73Kro2qD7
※定員は先着50名になります。
※参加費は無料です。
※トークに手話通訳や字幕は付きません。ご了承ください。
※申し込みは3月8日(火)締め切りとなります。