映画『メタモルフォーゼの縁側』主題歌を芦田愛菜&宮本信子が担当

映画『メタモルフォーゼの縁側』主題歌を芦田愛菜&宮本信子が担当

「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の「メタモルフォーゼの縁側」の実写映画化が決定し、このほど、本作に出演する芦田愛菜&宮本信子が主題歌を担当することが発表されました。

17歳の女子高生うららと夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の雪。二人をつないだのはBL(ボーイズ・ラブ)という本作。
その主題歌として、本作の主人公うららを演じた芦田愛菜と、雪を演じた宮本信子のふたりが、男女2人のバンド・T字路sの「これさえあれば」をカバー。T字路sによる演奏のもと、「うらら&雪」のコンビ名で歌唱を披露することとなりました。

また、T字路sは、本作では主題歌のみならず音楽全般を担当。これまで映画主題歌を提供したことはあるT字路sですが、映画音楽を制作するのは初めて。本作の河野英裕プロデューサーは「昔から好きなアーチストでしたが、T字路sを聞いていると映画のイメージがどんどん膨らんできて。だったら思い切って音楽を頼んでみようかなと。ボーカルはなくてもそのメロディと音で、この映画を違う場所まで運んでくれるに違いないと。そして映画の最後、エンドロールまで全部ひっくるめて物語が完結するようにしたかったので、どうしようかと悩んでいたら、「これさえあれば」というT字路sの曲があるじゃないかと。“これ”はBLでもいいし、隣にいる誰かでもいい。好きな音楽でも本でも場所でも食べ物でも何でもいい。この物語のためにある曲だと思いました。」とT字路sの起用についてコメントしています。
さらに、ギターヴォーカルの伊東妙子はうららの母親役として俳優出演も果たしています。

映画『メタモルフォーゼの縁側』は2022年6月17日(金)全国公開。芦田愛菜と宮本信子の共演は、芦田愛菜が<第54回ブルーリボン賞 新人賞>を史上最年少で受賞し、宮本信子が<日本アカデミー賞 優秀助演女優賞><報知映画賞 助演女優賞>を受賞した『阪急電車~片道15分の奇跡~』(11)以来10年ぶり2度目。
なお、4月8日(金)から特典付き前売り券がメイジャー通販サイトにて販売開始されます。前売券購入特典として、映画のキャラクターや場面を両面にあしらった「オリジナルクリアファイル」か、劇中で主人公たちが熱狂するBL漫画のキャラクター咲良と佑真(作画:じゃのめ)をあしらった「咲良&佑真のトキメキ🎵バックハグクリアポスター」のどちらかが選べるとのこと。この特典付き前売り券は数量限定となっています。

キャストコメント

Q 主題歌のオファーがあったとき、実際に歌ってみた感想は?

A芦田愛菜スタッフの皆さんにすぐ後ろで見て頂きながらレコーディングしたので、すごく緊張していたのですが、歌っているうちにだんだん楽しくなりました。
漫画に出会えたうららの気持ちになって、歌えたような気がしています。
この曲を聴いていると雪さんとの二人のシーンが思い浮かぶんです。
素敵な映画のエンディングになったと感じました。

宮本信子二人の歌をエンドロールにしたい!と言われた時は、もうビックリしました。青天の霹靂!責任重大!
とてもむずかしい楽曲でしたが、レッスンを受けて、なんとか本番に間に合いました。
レコーディングは緊張しましたが、先生からの「信子さん、のって、のって~~歌って~~。いつものライブのように!」のお言葉を胸に、楽しく一生懸命歌いました。

T字路sコメント

Q 劇伴を制作した感想は?

AT字路s劇伴音楽の制作はまったく初めてのことでしたが、私達が何より幸せだったのは、この作品をとにかく大好きになったことで、手探りながらも無我夢中で情熱を傾けることができました。
うららも雪さんも愛しくてたまらなく、だからこそ、寄り添い感情移入するところ、逆に俯瞰したり距離を置くところ、シーンによって試行錯誤しました。普段は作らないような曲調、使わないような楽器や音響効果を織り交ぜたりもして、この上なく楽しく充実した、全力の挑戦でした。

Q 芦田愛菜さん、宮本信子さんのレコーディングを終えた感想は?

AT字路sうらら(芦田さん)と雪さん(宮本さん)おふたり+おふたりが、今日まで生きて来られたなかで紡がれた物語そのものが乗り移ったような歌声に、歌い出した瞬間にハッとして引き込まれ、歌い終わる頃には胸がいっぱいになりました。
簡単なようで節回しがややこしく歌いにくかったかと思うのですが、こんなにチャーミングに、晴れやかに、凛々しく、表現してくださりとても嬉しく感激しました。
実は10年以上前に作った曲なのですが、この映画のために作ったかのようにぴったりですよね?

Q 完成した映画を観た感想は?

AT字路s自分達が作った曲が実際に映像に当てはめられると、表情(から感じ取られる心情までも)が、音楽に合わせて変化してゆくように見えて、震えるほどの感動がありました。
傍目には何の変化もないように見えるかも知れない、でも、好きなものが出来ただけで人生はこんなにも動き出し、輝く。
うららを、雪さんを抱き締めたいと思う気持ちは自分自身を抱き締めたい気持ちでもあると感じます。
劇伴制作をしながら何十回観たかわからないけれど、完成した映画はますます愛おしい作品になっていました。たくさんの人に観て欲しいし、何回でも観て欲しいと心から願っています。


■Information

『メタモルフォーゼの縁側』

2022年6月17日(金)全国公開

17歳の女子高生と75歳の老婦人。二人をつないだのはボーイズ・ラブ。
年の差58歳。最初の青春、最後の青春。
うらら、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。
雪、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。
ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。
雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。
初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。
そんなふたりがBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。
それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。

原作: 鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)
脚本: 岡田惠和
監督: 狩山俊輔
出演: 芦田愛菜 宮本信子 高橋恭平(なにわ男子) 
古川琴音 生田智子 光石研
汐谷友希 伊東妙子 菊池和澄 大岡周太朗  
配給: 日活

公式HP: https://metamor-movie.jp/
公式twitter: @metamor_movie

©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会


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