映画『生きててよかった』の全国公開を前に、同作主演の木幡竜、共演の三元雅芸、アクション監督の園村健介に加え、三元が出演し園村がアクション監督を務めた映画『ベイビーわるきゅーれ』で主演の一人を務めた伊澤彩織が登壇したトーク付き上映イベントが5月5日(木)にユーロライブにて開催されました。
世界的アクションスターのドニー・イェンにも認められた“逆輸入俳優”木幡竜が初主演する映画『生きててよかった』が完成し、このたび特別試写会が行われ、主演の木幡のほか、三元雅芸、映画『ベイビーわるきゅーれ』出演の伊澤彩織、アクション監督の園村健介が出席しました。
本作は、長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太が、第二の人生を歩むため恋人との結婚を機に新たな生活を始めるも、社会に馴染めず苦しい日々を過ごすある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受けるという筋立て。
主人公・創太役は、自身もプロボクサーという経歴を持つ木幡竜。プロボクサー、サラリーマンを経て一念発起で俳優を志し、中国映画『南京!南京!』(09)で高い評価を得ると、翌年にはアンドリュー・ラウ監督の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でドニ―・イェンらと並び、悪玉のトップを演じました。綾野剛主演のドラマ「アバランチ」(21/KTV)では“最狂の敵”を演じ、本作で映画初主演を果たしました。監督・脚本を務めたのは、自身の境遇や経験をもとに手掛けた『くそガキの告白』(12)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。
Q 『ベイビーわるきゅーれ』『生きててよかった』それぞれのアクションについて。
木幡竜女性であれだけ動けてアクションができるだけでも凄いのに、対戦相手の三元さんに気を遣わせていない。凄い女優さんがいるなと思いました。
伊澤彩織素晴らしい格闘技映画でもあるし、主人公のキャラクターやドラマ、周りを固める役者さんたちの素晴らしい演技が格闘シーンを引き立てていて凄い映画を見てしまったと思った。
Q 両作品のアクションシーンのロケ地が偶然同じ場所だったそうですね。
木幡竜見覚えがありましたね。これは千葉だなと。
伊澤彩織私も思いました。千葉だなと。
三元雅芸実は撮影時期も『ベイビーわるきゅーれ』と近かったので色々とフラッシュバックした。伊澤さんと戦った後に、今日は竜さんと戦うのかと思ったりして。
Q 園村健介氏のアクションについて
木幡竜園村さんのアクションは、キャラクターの心情や物語を表現するようなアクション。言葉の代わりにパンチやキックがあるようなイメージ。まさにアクション“監督”なんです。
伊澤彩織園村さんのアクションの動きには無駄がない。アクションと実際の格闘技の間を捉えるのが天才的。
園村健介今は格闘技が広く認知されている時代なので、単にカッコいいだけのものをやると観てもらえない。格闘技を知っている人でも本物のように楽しめるアクションを意識している。
Q 元プロボクサー役を演じるにあたり、10キロの減量を実行したそうですね。
木幡竜計量のタイミングにあわせて減量する現役時代と比べて、一ヶ月の撮影期間を通してその体重を保たなければいけないのできつかった。役柄自体が悲壮感のある悶々としている男なので、体力的にというよりはその精神を保つことの方が大変でしたね。僕らがほしいのは、アクションを見せたときに観客の心に伝わるかどうか。中途半端なアクションのせいでシーンが成立しないのであれば、(自らリクエストし実際に殴られる場面もあったとのことで)いっそのこと殴ってくれ!とさえ思う。
イベント終盤には鈴木太一監督も合流しました。
鈴木太一企画から映画化まで6年くらいかかった。僕と木幡さんの思いが詰まった映画をこのように皆さんに観ていただけるのが嬉しい。
映画『生きててよかった』は2022年5月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開。
■Information
『生きててよかった』
2022年5月13日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開
年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太は、闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、恋人との結婚を機に新しい生活を築くため仕事に就くも、人生の大半をボクシングに捧げてきた創太は何をやってもうまくいかない上、社会にも馴染めず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。一度だけの思いで誘いに乗った創太だったが、忘れかけていた興奮が蘇り、再び闘いの世界にのめり込む。彼にとってその高揚感は何物にも代えがたいものだった。闘うことに取り憑かれた男の狂気と愚直なまでの生き様は果たして喜劇となるか悲劇となるか?今、再び闘いのゴングが鳴る。
出演: 木幡竜
鎌滝恵利 今野浩喜 栁俊太郎 長井短 黒田大輔 渡辺紘文
永井マリア 木村知貴 松本亮 三元雅芸
銀粉蝶 火野正平
監督・脚本: 鈴木太一(『くそガキの告白』)
アクション監督: 園村健介(『ベイビーわるきゅーれ』)
エンディングテーマ:betcover!! 『NOBORU』(cutting edge)
画製作・配給: ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト: happinet-phantom.com/ikiteteyokatta
公式Twitter: @ikitete_movie
©2022ハピネットファントム・スタジオ
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