【OKWAVE Stars編集部の鑑賞レビュー#2】「ROOOM」

「ROOOM」

OKWAVE Stars編集部スタッフが鑑賞・参加させていただいた映画や配信作品などの見どころを紹介する【OKWAVE Stars編集部の鑑賞レビュー】(ちょっとタイトル変えました笑)、第2回は“新感覚ホラー映像エンタメ”「ROOOM」です。

■作品紹介

「ROOOM」「ROOOM」は、『リング』『スクリーム』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『ソウ』『戦慄迷宮3D』などなど、数々の先鋭的なホラー映画を世に送り出してきた映画配給会社アスミック・エースが手掛ける映像イベント。ホラー映画を観る楽しさに、脱出ゲームなどの体感型エンタメを掛け合わせた新しい形の参加型イベントとなっています。

あるマンションに引っ越してきた新婚夫婦の妊娠中の妻・遥香が体験することになる恐ろしい出来事が描かれた本作。
主役の遥香役には生駒里奈さんが迎えられ、ホラー作品ならではの恐怖の臨場感や、その先に待ち受ける闇が描かれた本作は、まさに現代の世相が反映された物語といえるでしょう。

そんなホラーストーリーを視聴者は自宅から自身のPCやタブレットで作品を鑑賞しながら、同じ回の視聴者同士、LINEオープンチャット機能を利用しつながることができます。
ホラー作品ならではの恐怖体験や謎解きを視聴者同士で鑑賞しながら共有できる。…と書くと、「自分はひとりで集中して観たいです!」という声も聞こえてきそうですが、本作の魅力はこのオープンチャットが作品世界と密接に関わり合っている、ということ。

何せ、キャッチコピーが「あなたの一言が、彼女を救う。彼女を殺す。」ですから!

それがどんな意味を持つのか、実際に編集部スタッフが“体験”させていただきましたので、その様子を少しだけお伝えしたいと思います。

■“参加”せずにはいられない!16通りのストーリー展開!

「ROOOM」「ROOOM」はライブ公演形式で提供されており、リアルタイム体験する仕組みです。
視聴参加させていただいた回にて、上映を待つ間にLINEオープンチャットには参加者が続々と入室してきます。入室したらチャットが苦手でもちょっとしたあいさつを送るなどしておくと、いざ配信が始まったら思い切って参加がしやすくなりますよ(※LINEオープンチャットは通常のLINEのアカウントとは別名・アイコンで参加する仕組みです)。

さて、ストーリーが始まると、新居であるマンションの上の部屋から歩く音のような怪音を遥香さんが聞いてしまうところから、大きく物語が動き出します。そして、物語上でも遥香さんは視聴者らのいるLINEオープンチャットにつながってくるのです!
ストーリー展開の中で、遥香さんはマンションの自室で体験する恐怖のみならず、まさに生死を分ける危機に陥ったり、判断を迫られる場面がたびたび出てきてしまいます。
そんな時、視聴者のチャットの発言によって、その後のストーリー展開が変わっていくという仕組みです。何気なく推理した一言や思わず溢れた心の声が遥香さんの意思決定に関与していきますし、「遥香さんを救うぞ!」というモチベーションで遥香さんにアドバイスを送るということももちろんアリです。参加してみると分かりますが、本当に短時間で何かを決断しなければならない遥香さんに、思わず言葉をかけてあげたくなるんです。そう思ったら迷わず発言しちゃいましょう。

そんな参加者の声に促されて遥香さんが辿るストーリー展開は、何と16通りもあるとのこと。でも筆者は「あ、ここで展開変わったな」みたいなことは感じずに次々に起こる出来事に目と意識を奪われておりました。特に初回参加の時はゲーム的にこうなったと客観的に感じるというよりは、自分が関与しながら作品世界に没入していけますので、まさにこの「ROOOM」ならではの感覚が味わえることでしょう。

最終的に遥香さんが辿る運命もマルチエンディングとのことですので、2回目以降はよりゲーム的なチャレンジもできるかもしれませんし、別のストーリー展開で、この「ROOOM」の作品世界に没入することもできると思いますよ。

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コロナ禍でなかなか思うように外出したり、みんなで集まって盛り上がりにくい時期が続きますが、テクノロジーやエンタメはそんな中でもちゃんと進歩している。
そんなことを感じながらも、やはり怖いものは怖い、というホラー作品の醍醐味も再確認できた週末でした。


■Information

「ROOOM」

「ROOOM」公演中/ONLY YOUR PC&MOBILE

舞台はありふれたマンションの一室。越してきた新婚夫婦。妻・遥香のお腹には新たな命が宿っている。住民は優しく、申し分のない新生活。しかし、上の部屋から響く怪音をきっかけに幸せな日々は崩れ去り、やがて遥香は視聴者であるあなたと【つながる】こととなる。その瞬間より、視聴者は恐怖を傍観する側から恐怖に共感する側へと変貌する。

生駒里奈
水間ロン 秋山ゆずき
Honoka 花ヶ前浩一 ・ 広山詞葉

監督・編集: 三重野広帆
脚本: 諸橋隼人
体験設計・プロデュース: 夜住アンナ
企画・プロデュース: アスミック・エース
体験プロデュース・運営: BAKERU
制作プロダクション: ギークサイト

©2021ROOOM/AA

公演日: 金曜・土曜・日曜)
公演時間: 各日19:30/21:30
※公演スケジュール詳細は作品公式HP・公式Twitterにてご確認ください。
チケット: 2,500円(税込)
必要機材: PC・スマホ両方/Wi-Fi環境/LINEアカウント(QRコードの読み込みアリ)

公式HP: https://stayrooom.asmik-ace.co.jp
公式Twitter: @stayrooom


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