OKWAVE Stars Vol.1000は映画『ペテロの帰り道』(2021年5月21日公開)主演の吉田あかりさんへのインタビューをお送りします。
Q 本作が映画初出演、初主演とのことですね。
A吉田あかりオカモトナオキ監督からマネージャーさんに連絡があって、顔合わせをさせていただいて、それで主演が決まりました。決まったことを聞いたときは驚きと嬉しさでいっぱいでした。夢のような話だったので、泣きながらお母さんに電話をして、お母さんも泣いて喜んでくれました。
台本を初めて読んだときは、神様と名乗るおじさんが出てくる不思議な物語ということもあって分からないところも多かったです。何回も読んで、監督にも質問をして理解していきました。
Q 演じた水華役についてはどう受け止めましたか。
A吉田あかり水華ちゃんは私と同い年の等身大の役だったから、演じやすさと難しさがありました。将来のことで悩んでいるところには共感できました。水華ちゃんは自分の殻に閉じこもっているような女の子で、私は人と会うのが好きなので、そんな違いがあるからこそイメージできるところと難しさがありました。
Q 監督からは役柄や主演についてどんな話がありましたか。
A吉田あかり主演に決まったときは正直、少し浮かれていたんです。それがリハーサルの始まる前に監督からお手紙をいただいて「女優の吉田あかりさんの力を借りたいので、よろしくお願いします」と書かれていて。そんなふうに言われるのは初めてでしたし、そこからは自分も心構えができて、台本を読み直しても全く違ったものが自分の中に入ってくるようになって、水華ちゃんになっていくことができたんだと思います。
Q 初めての現場はいかがでしたか。
A吉田あかり何もかもが初めてだったので、よく分からないことも多かったんです。ロケはほとんどが狛江市でしたが、地域の皆さんが本当に温かくて。お昼ごはんを食べる場所がないときには「うちの庭を使っていいよ」と言っていただいたり、朝の集合時間が早かったときは「うちの店で待っていればいいよ」と、すごく協力をしていただいて、人のつながりの温かみを感じました。和気藹々とした、すごく楽しい現場でした。
Q 共演者とのお芝居やコミュニケーションはいかがだったのでしょう。
A吉田あかり本当は私が主演だから引っ張っていかなければならない立場ですが、本当に皆さんに支えていただきましえた。神様と名乗るおじさんを演じた東大さんとは、早い時間に集合したときに何回も読み合わせを手伝っていただきましたので本当に感謝しております。水華ちゃんが友だちになる弓香さん役の遊上なばなさんには初日からすごく良くしていただいて、姉妹のような仲良しになれました。
Q 演じてみてあらためて感じたことは。
A吉田あかり水華ちゃんは小さいときにお父さんを亡くしていて、そんな水華ちゃんにとって神様とは、お父さんのようにどこか安心できるような、ほっておけない存在なんだと思います。私は現場入りする直前におじいちゃんを亡くしてしまったんです。おじいちゃんはこの映画をすごく楽しみにしていたので、すごく悲しかったのですが、目の前のことを頑張ろうと決めて現場に入りました。それで演じているうちに段々と私にとっての神様はおじいちゃんのような存在なのかなと、懐かしい気持ちが大きくなって、日が経つにつれ、自然と水華ちゃんになっていっている自分がいると実感できました。
演じていて役柄に共感することが多かったんです。私は女優としてやりたいことがあって、その中で不安を感じることもあります。水華ちゃんは自立したいけれどどうしたらいいかが分からなかったり、大学に行きたいのかどうか自分でも迷っています。そんな10代の年相応の心のもやもやと同じ気持ちになりました。
Q 何か撮影時におもしろいエピソードはありましたか。
A吉田あかり水華ちゃんには「喫茶パオーン」という行きつけの喫茶店があって、そこで味噌煮込みうどんを食べるシーンが出てきます。撮影は早朝だったので「朝ごはんとして食べていいからね」と言われたので、美味しくいただいたのですが、七味唐辛子を入れようとしたら、本当は蓋をスライドさせて入れるのを蓋を開けて、しかも大量に入れてしまったんです。そんなプチハプニングがあって、周りの皆さんにもビックリした顔をされていました(笑)。
Q 水華のお兄さんが働いている、子どもの療育施設(放課後等デイサービス Mana‘マナ’)に訪問するシーンがありますね。
A吉田あかり生活している中でこういう施設に通う子どもたちと触れ合う機会はこれまでになかったので、撮影を通じて接しましたが、みんなとにかく元気で(笑)。一緒にお菓子を食べたり遊んで楽しかったです。
Q ご自身が芸能の仕事を始めたきっかけについてお聞かせください。
A吉田あかり小さい頃からテレビに出ている人になりたいという夢があったんです。その時はモデル、女優ということまでは分かっていませんでしたが、小学5年生くらいのときに将来何になりたいかを考える機会があって、その時にそれしか思いつかなかったんです。それで中学生になると同時に事務所にも所属して芸能活動を始めました。
これまで映画にはエキストラで出演させていただいたことはありましたが、こんなに早く主演を務めることができたので、頑張ってきてよかったと思いました。
今回初めてで学ぶことだらけでしたので、最初は少し大変でしたが、学んでいくことも本当に楽しかったです。この作品に出会ったことで、水華ちゃんと一緒に私も一歩前に進めたのかなと思います。
Q 将来どんな自分になっていたいですか。
A吉田あかり唯一無二な自分になっていたいです。どんな役も演じたいですし、いろいろな活動をしてみたいです。それでいてブレない吉田あかりでいたいです。
Q 普段から心がけていることはありますか。
A吉田あかり普段から何でも前向きに考えるようにして、ポジティブに生活するようにしています。小さい頃から喜怒哀楽が激しくて、いろんなことに心が動きますが、気持ちが折れたりはしなかったので、そんな自分の性格が今につながっているのだと思います、
Q 吉田あかりさんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A吉田あかりこの映画は水華ちゃんが大人に向かって成長していく姿が描かれています。それはいろんな人との出会いがあったからこそだと思います。いまこんなご時世になってしまって人との出会いや人の温かみを感じる機会が減ってしまったので、この映画を観て温まっていただけたらと思います。
■Information
『ペテロの帰り道』
通信制の高校に通い、友達もあまりいない水華は、幼い時に父親を病で失っていた。
財布を拾った事をきっかけに、「自分は神様なんだ」と名乗るおじさんに出会う。
まるで信じていないけど。時々、不思議なこともある。
同じ頃、年上の弓香とも友達になる。
おじさんと散歩する不思議な時間や今までになかった友人・弓香との時間の中で、水華は徐々に変化を迎える。
将来に悩む、大人になりかけの水華の前で、おじさんは「帰るんだ」とじっと空を見上げている。
水華はそんなおじさんが何故か気になって仕方がなかった・・・。
ある日、おじさんは忽然と姿を消す。
果たして彼は何者だったのだろうか?
吉田あかり
東大 遊上なばな 武田一馬 向有美
宮本伊織 金野美穂 安原寛之
宮瀬彩加 真白ゆうみ 有里まりな
一ノ瀬円 本田茉利菜 本田真絆
友情出演: 岡田結実
特別出演: 中村ゆうじ
監督・脚本: オカモトナオキ
■Profile
吉田あかり
2004年1月2日生まれ、東京都出身。
2021年3月に「関西コレクション2021 S/S」に初出演。2020年11月にも「ACUOD by CHANU2021年春夏コレクション」などに出演し、モデルとして活躍中。
さらに今作品『ペテロの帰り道』では映画初出演、主人公・水華役として初主演を務めた。2021年6月18日公開予定の映画『ショコラの魔法』では梶田七瞳役を演じ、女優としても活躍中。
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