OKWAVE Stars Vol.1007は映画『グレーゾーン』(公開中)に出演の黒条奏斗さんへのインタビューをお送りします。
Q 出演の経緯をお聞かせください。
A黒条奏斗この映画の監督・主演の宏洋さんとは2019年に「時代劇ミュージカル新撰組-狂宴哀歌-」で共演をしていて、その公演後に宏洋さんから「映画を作ろうと思っているんだけど出てみない」と声をかけていただいたのがきっかけです。当時は役者になるために大阪から東京に出てきたばかりで、フリーで活動していたので映画出演のお誘いを断る理由なんてないですし、ふたつ返事で出演させていただくことになりました。
Q 台本を読まれた印象はいかがでしたか。
A黒条奏斗まず、いただいた台本が分厚いことにびっくりしました。舞台は稽古期間がありますが、映画は台本を覚えて自分で準備をして撮影現場で演技を見ていただき、その場で微調整するので、舞台とは違ったプレッシャーを感じました。
Q 極道一家の黒崎家の長男・慎司役をどう受け止めましたか。
A黒条奏斗慎司の性格は僕とは真逆のキャラクターだなと感じました。もともと僕が役者を志したのは自分の人生とは違う人物を演じられることに魅力を感じたからです。なので、データを分析して相手の弱点を探るような自分とは違う行動をする慎司役を楽しんで演じました。自分も好きなものには夢中になるので、慎司のオタク気質なところは、似ているのかなと思います。
Q 慎司には姉と妹がいます。きょうだいの役どころについてはいかがでしたか。
A黒条奏斗僕自身は長兄で下に2人いるので、上にきょうだいがいる環境は新鮮でした。西原愛夏さん、青山ひかるさんとの共演は、最初は圧倒されてしまいましたが、おふたりともとても優しく接してくださったので、きょうだいらしさもうまく出せたのかなと思います。一方で役柄としては馴れ合っている3人ではないので、そういった関係性は意識しました。極道一家というものも実際に目にしたことはないので、他の極道作品をヒントにインテリ系をイメージして、ドスの利いたような感じよりも、計算高さのようなものを出すようにしました。
Q 初めての映像作品への出演だったそうですね。
A黒条奏斗僕自身。本当に右も左もわからない状態だったので、宏洋さんからいろいろな演出をつけていただきました。舞台はある程度段取りが決まっていて、稽古を重ねて本番を迎えますが、映像作品では、ロケ地の様子や小道具一つとっても大きさも分からないので、想像しながら準備するのは大変だと感じました。現場に行って想像と違っていたらその場で演技プランも変えないといけないので、映像作品を中心に活躍されている俳優さんはすごいなと思いました。
Q 撮影エピソードをお聞かせください。
A黒条奏斗この映画は主に千葉県で撮影をしていましたが、災害クラスの豪雨に遭ってしまった日がありました。その日は結局ワンカットも撮れず停電も経験したので、映像作品は環境の影響も大きいなとも感じました。
Q 完成した作品を観てご自分ではどう感じましたか。
A黒条奏斗やはり名だたる方々と共演させていただいて、自分の芝居はまだまだだなと実感しました。今度はこういう風に準備しよう、演じようと思うことも多くてとても勉強になりました。
Q ご自身のどんなところに注目してほしいですか。
A黒条奏斗慎司の早口のセリフ回しですね。僕自身は早口ではないので、難しさもありましたが、頑張ったところでもあるのでぜひ注目して観ていただきたいです。
Q ご自身の今後の抱負をお聞かせください。
A黒条奏斗映像作品も舞台作品も意欲的に取り組んでいきたいと思っています。現在、『テニスの王子様』に携わらせていただいていることで、他の舞台やミュージカルとは違った2.5次元作品ならではの楽しさにも気づきました。僕と同年代の方々が活躍されていますし、2.5次元の作品でもより活躍できればと思っています。それと、歌が好きなので、「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」のような壮大なミュージカル作品にもいつか携わりたいという気持ちもあります。
Q 黒条奏斗さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A黒条奏斗この映画には個性豊かなキャラクターがいっぱい出てきます。日常生活ではまず出会わないであろう人たちばかりです。それが映画やお芝居を観る醍醐味のひとつだと思います。アクションもサスペンス要素もありますし、シリアスなシーンもコメディシーンもあるので、その対比も楽しめると思います。メリハリの効いた作品ですので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
■Information
『グレーゾーン』
2021年6月4日(金)よりシネマハウス大塚ほかにてロードショー中
関東に君臨する極道、黒崎家と白川家。彼らは長い間、敵対しており、今なお激しい抗争が絶えなかった。そんな中、黒崎家の当主・黒崎弦信が暗殺された。刑事が密かに容疑者とみなしたのは、黒崎家の後継者争いをしていた弦信の三人の子どもたち。黒崎家に拾われて使用人として働く灰原龍は、刑事の依頼で三人の情報収集をし始める。だが、その事件の裏には、世代を超えて家族が抱える深い闇と秘密が潜んでいた・・・。
宏洋
西原愛夏 青山ひかる 黒条奏斗 和田奈々 浪花ゆうじ 絹張慶
仁科克基(特別出演) 中村ゆうじ
主題歌:「灰色の空」(作詞:宏洋 作曲・歌唱:ウタエル)
監督・脚本:宏洋
配給協力:アイエス・フィールド
製作・配給:宏洋企画室
公式サイト:http://www.is-field.com/g-zone/
公式ツイッター:https://twitter.com/grey_zone_movie
©2020 宏洋企画室.
■Profile
黒条奏斗
1998年5月15日生まれ。大阪府出身。
2017年に「第30回JUNON・スーパーボーイ・コンテスト」でBEST15となり、芸能活動を開始。甘いルックスと高い歌唱力を生かし、「時代劇ミュージカル新撰組-狂宴哀歌-」「ハイイロキツネは二度遠吠う」(19)などの舞台作品に出演。本年7月「ミュージカル『テニスの王子様』4th シーズン 青学(せいがく)vs 不動峰」に出演予定。また、舞台作品だけでなくドラマ等映像作品にも意欲的に取り組んでいる。
http://www.from1-pro.jp/talent/detail.php?id=168
https://twitter.com/kanato_kurojo
ヘアメイク:伊藤里香