OKWAVE Stars Vol.1010は映画『スレイト』（2021年6月25日公開）主演のアン・ジヘさんへのインタビューをお送りします。
Q 本作の台本を読んでどのように受け止めましたか。
A
アン・ジヘ女性が主人公でアクションが豊富にあり、そして何より勧善懲悪なストーリーの映画は案外少ないので、台本を読み終える前からこの映画に携わりたいと感じました。
Q 売れない俳優だった父親が、「役立たずは捨てられる」と言ってアルコール依存症になり、幼いヨニを養護施設に入れたという過去のある主人公のヨニの役柄についてはどのように受け止めましたか。
Aアン・ジヘ幼いヨニが成長する中で受けてきた言葉に痛みを感じました。ただ、私が演じた大人になってからのヨニは、そういった成長過程の重苦しさよりも、明るくてエネルギッシュな感じを出そうと思いました。パラレルワールドに入り込んだヨニは正義の味方になります。それがわかるように明るく強いキャラクターにしようと考えたんです。
Q 剣術アクションなど非常にキレがあって格好いいですね。アン・ジヘさんご自身はアクションが得意とのことですが、どのようにアクションの準備をされましたか。
A
アン・ジヘ私は幼い頃から器械体操をやっていて10年くらい選手生活を過ごしているんです。この映画でその経験を活かしたアクションが生み出せないかと、アクション監督さんと一緒に考えました。剣を使った殺陣などのアクション指導をしてくださったアクション監督には感謝の気持ちでいっぱいです。
Q チョ・バルン監督からはどんな言葉をかけられましたか。
Aアン・ジヘ監督には私のアクション練習の映像を事前に見ていただいていたので、アクションに関してはとても信頼してくださっていました。監督からは「ヨニのキャラクターの背景にある、子どもの頃に受けた心の傷やその頃から持っていた『主人公になりたい』という強い思いをいつも持って、そんな自分自身を愛せるようになっていく姿を演じてほしい」と言われました。それを踏まえて、共演の皆さんと話し合いながら演じました。
Q 共演者とのお芝居やアクションシーンについてお聞かせください。
A
アン・ジヘアクションシーンに関しては、共演者とのお互いの信頼が大切です。それがないと何より危険ですよね。お互いの信頼関係と配慮でケガも事故もなく撮影が進みましたし、良い現場だったなと感じています。みんなアクションを準備段階から一生懸命やって、それと同じくらいドラマシーンにも一生懸命に取り組んでいたので、お互いを信じて安心して演じられたと思います。
Q パラレルワールドの世界のセットが印象的です。実在のものでしょうか。
A
アン・ジヘヨニは映画のロケ地からパラレルワールドに迷い込んでしまいます。そのロケ地のセットですが、いろいろな時代劇の映画やドラマの撮影にも使われている撮影所があるんです。そこで撮影する手配をされたスタッフさんにも感謝していますし、そこで撮影できて楽しかったです。
Q 撮影エピソードをお聞かせください。
Aアン・ジヘアクションシーンを撮り終えるとキャストのみんなは息を切らしているんですが、カメラマンさんたちも重い機材を抱えて走り回っていらしたので、同じように息を切らしているんです。その時はその様子にみんなで笑っていましたが、そんな風にみんなが力を合わせて一つになって頑張っていたんだなと、あらためて振り返って感じています。
Q 本作主演を通じて新しい発見などはありましたか。
Aアン・ジヘ私もヨニのように、“主人公”にならなければ他人からリスペクトされないと思っていた時期があります。今はどこにいても自分の人生の主人公は自分自身だと確信できていて、この映画を通じてあらためてそのように感じました。
Q ご自身の日々大切にされていることをお聞かせください。
Aアン・ジヘ1日1日を充実させていくことが今の目標です。それが積み重なって1年になって、やがて10年になって、その中で素晴らしい1日を迎えられるときが来るので、毎日の生活こそが大切だと思っています。
Q アン・ジヘさんからOKWAVEユーザーにメッセージ！
Aアン・ジヘこの映画は、本当に強い気持ちをもっていれば、いつかはその願いが叶うということが描かれていきます。皆さんもぜひこの映画からそれを感じていただけたらと思います。ぜひご覧ください。
■Information
映画『スレイト』
2021年6月25日（金）よりシネマート新宿ほか全国順次公開
幼い頃からアクションスターになることを夢見ていたヨニ。卓越した剣術を持っているにもかかわらず、なかなか役者として芽の出ない日々を送っていた。ある日、アクション映画のスタント役として雇われて撮影現場に入ると、そこは無法地帯のパラレルワールドで、人々が剣を持ち、何の報いもなく殺し合いをしていた。撮影と間違えて敵を倒していくヨニの姿を見た村人たちから村の守護者として迎えられ、尊敬されるようになる。そしてヒロインとして村人を救うために、彼女は悪者たちに反撃を開始する。
出演： アン・ジへ イ・ミンジ パク・テサン
監督・脚本： チョ・バルン
配給： ライツキューブ
配給協力： 渋谷プロダクション
公式サイト： https://slate-movie.com
公式ツイッター： https://twitter.com/slatemovie2021
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■Profile
アン・ジヘ
1989年生まれ。韓国テレビドラマで経験を積み、2018 年に出演した映画『Our Body』（主演チェ・ヒソ）が第43回トロント国際映画祭・DISCOVERY部門にてワールドプレミア上映、釜山国際映画祭においてもアジアンプレミア上映された。
日本でも本作でブレイクし、今後も注目されること間違いなし！