OKWAVE Stars Vol.1032は映画『光を追いかけて』(公開中)主演の中川翼さんへのインタビューをお送りします。
Q 本作主演についてどう感じましたか。
A中川翼この映画に関われるということだけでうれしかったのですが、マネージャーさんから「主演だよ」と言われて、最初はドッキリかと思いました(笑)。夢かなと思ったのですが、次の日になっても自分の名前が主演として書かれていたので、これは夢じゃないと思いました。
Q 台本を読まれてどう感じましたか。
A中川翼これまで秋田に行ったことがなくて、きれいな景色の場所でご飯がおいしいというイメージでした。台本を読んだだけで、まさにそんな光景が想像できて、早く行ってみたいなと思いました。
「謎の光とミステリーサークル」という設定も好きでした。真実はどうなのか、謎を追い求めている感じがあって、いつ何が起きるのかわからないドキドキもあっていいなと思いました。
Q 演じた中島彰についてはどう受け止めましたか。
A中川翼彰は家庭の事情で秋田に引っ越すことになりますが、映画の冒頭の彰は親や大人に対して怒りを向けています。僕が中学生だったときの大人への思いと共通する部分があったので、彰の気持ちが理解できました。
成田洋一監督からは「中川翼のままで演じてほしい」と言われました。自分のままとは何だろう、とはじめは困惑してしまいました。でも、台本を読んだときも、彰の人見知りなところは自分に少し似ていると感じていました。彰の絵が上手いところは僕とは違いますが、監督と話していて、彰と僕は似ていると監督は考えていると分かって、僕自身、パズルのピースが段々と合うように役が近づいてくる感覚があって、自分らしさが自然と出せたかなと思います。
それと監督は僕のことを「自分が中学生の頃みたいだ」とも仰っていて、監督とも似ているのなら、尚更頑張りたいと思いました。
Q 秋田での撮影はいかがでしたか。
A中川翼2019年の9月の撮影で、秋田は寒いと聞いていましたが、着いたら暑かったです(笑)。最初の2日間のリハーサルでは緊張もありましたが、それ以上に汗だくになってやっていたのが印象深いです。見渡す限り田んぼだったので大自然だと感じました。
学校でのシーンは同級生役の地元キャストの方とも一緒にお芝居をしたので、より緊張感を味わえました。地元の方だからこその地元愛をもって撮影に挑んでいたので、より頑張らなければという気持ちになりました。現場の雰囲気は本当に明るくて、楽しすぎるくらいでした。秋田の映画を皆さんと作り上げているんだと気づかせていただきました。1ヶ月間秋田にいて、休みは1日だけでしたが、撮影期間中に疲れを感じることはなく、本当に楽しかったです。
Q 真希役の長澤樹さんとの共演はいかがでしたか。
A中川翼長澤さんのことは何回かオーディション会場で見かけたことはありましたが、はじめて身近な役柄で共演して、何より、目ヂカラがすごいなと感じました。真希にふさわしいミステリアスなイメージでした。同い年だったので勉強やテストの話もして、良い意味で普通の子なんだなとも思いましたが、最終的にはやっぱりミステリアスな人、という印象です。
Q 柳葉敏郎さんや生駒里奈さんとの共演はいかがでしたか。
A中川翼ずっとテレビで見ていた方たちなのでいつか映画やドラマでご一緒したいなと思っていました。現場にいらっしゃるとそれだけで周りが明るくなるので、おふたりともスターだなと感じました。
Q 撮影の中で印象的なシーンは何でしょう。
A中川翼彰が転校してきた中学は過疎化で閉校になってしまうという設定だったので、自分はそんな経験はありませんが、撮影を通じてそんな緊張感のある日々を味わえました。クラスのみんなに彰が絵を紹介するシーンもそんな緊張感の中でお芝居できたのでとても印象に残っています。
Q 本作を通じて新しい学びや気づきはありましたか。
A中川翼すべてが学びで、この秋田での日々を通して自分自身の成長を感じられました。彰は最初は人見知りで、人と関わり合う中で段々と心を開いていきますが、僕自身も同じ様に心が開いていく感覚がありました。撮影が終わったのは9月の後半でしたが、撮影当初とは自分の顔つきも随分と変わったなと思いました。
Q ご自身のいま目指していることはいかがでしょう。
A中川翼今まで演じたことがない役や、自分とはまったくかけ離れた、想像上の世界で生きている人物を演じてみたいですね。自分と対極の役を演じてみたいです。僕は役作りする際に役に近い人の仕草を真似をしながら学んでいくところがあるんです。でも今回のように自分に近い役は、自分のことは見えにくいからこそ難しかったですね。他人になりきる方が演じやすいものなんだと感じました。
Q 中川翼さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A中川翼この映画はどの世代にも思いが伝わる映画ですが、特に、今の若い世代の人たちが大人に対して感じている思い、とくに憤りや寂しさの部分に注目して観ていただけたらと思います。そして同世代の方たちにはその気持ちに共感してほしいなと思います。中学生の目線、大人の目線、いろんな目線で観ることができる映画だと思います。
Q中川翼さんからOKWAVEユーザーに質問!
中川翼僕はこの1ヶ月間の撮影で秋田がすごく好きになりました。僕は秋田に景色のきれいなところというイメージを持っていましたが、皆さんの秋田に抱いているイメージを聞いてみたいです。
■Information
『光を追いかけて』
両親の離婚で父の故郷秋田へと引っ越した、中2の彰。転校先にも馴染めず、憂鬱な日々が続く。
ところがある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。田んぼのミステリーサークルへと辿り着くと、不登校のクラスメート真希と出会う。共通の秘密を持った2人の仲は近づき、灰色だった日常が輝き始める。
一方で彰たちの中学は、過疎化による閉校の日が迫る。
おとなたちも揺れ動く中、謎の“緑の光”は、彰たちに何を伝えようとしているのか?
中川翼 長澤樹
生駒里奈 中島セナ 駿河太郎 小野塚勇人(友情出演)
下川恭平 木村聖哉 丹野未結 日向丈
柳葉敏郎
監督: 成田洋一
配給: ラビットハウス
https://hikariwo-oikakete.com/
© 2021「光を追いかけて」製作委員会
■Profile
中川翼
2005年12月6日生まれ、神奈川県出身。
4歳の時にモデルとしてデビューし、その後子役として活躍。
主な出演TVドラマは「私を離さないで」(16/TBS)、「仰げば尊し」(16/TBS)、「世にも奇妙な物語」(17/フジテレビ)、大河ドラマ「おんな城主直虎」(17/NHK)、連続ドラマW「彼らを見ればわかること」(20/WOWOW)など。映画の出演作は『ヒロイン失格』(15/英勉監督)、『僕だけがいない街』(16/平川雄一郎監督)、『覆面系ノイズ』(17/三木康一郎監督)、『アイネクライネナハトムジーク』(19/今泉力哉監督)、『くらやみ祭の小川さん』(19/浅野晋康監督)、『浅田家!』(20/中野量太監督)など。これらの作品で藤原竜也、三浦春馬、新田真剣佑、尾上松也、妻夫木聡らが演じる主要登場人物の幼少期や少年時代を担ってきた。
2021年は本作の他に、「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(関西テレビ)、「ひきこもり先生」(NHK)、映画『Arc アーク』(石川慶監督)などに出演している。
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