Vol.1042 女優 坂東希(映画『DANCING MARYダンシング・マリー』について)

坂東希(映画『DANCING MARYダンシング・マリー』)

OKWAVE Stars Vol.1042は映画『DANCING MARYダンシング・マリー』(公開中)に出演の坂東希さんへのインタビューをお送りします。

Q 出演にあたって、本作の第一印象をお聞かせください。

A坂東希台本を読んだ際には、すごくファンタジーな世界なので、どういう映像になるのか想像できなかったです。自分は幽霊役ということで、衣装合わせのときに自分の想像以上に怖いメイクや衣装だったので「こんなに本格的なんだ」と思いました。手話での演技もはじめてだったので、しっかり準備をして臨みました。
自分のシーンにはファンタジー要素や怖いシーンが多かったので、もっと怖い映画になるのかなと思っていたんです。それが全体を通して観ると、くすっと笑えたり、ほっこりするシーンも多くて、こういう形になったのかという驚きと感動がありました。

Q 幽霊を演じていかがでしたか。

A坂東希幽霊メイクをしっかりしていましたし、ロケ地の廃墟ビルの内部も作り込まれていてすっかり怖い雰囲気ができていました。映像のように実際に真っ暗な中で演じていたので、現場にいたスタッフさんもきっと怖かっただろうなと思います(笑)。
幽霊役に関しては、石橋凌さんをはじめ、私よりも怖い幽霊メイクをされている方もいて、すごい映像になっていると感じました。

Q マリー役についてはどの様に役作りをされましたか。

A坂東希幽霊として出てくる前の、生前のマリーは耳が聞こえないハンデがありながら、一番人気のダンサーとして活躍していました。精神的に強いのかなと思いましたが、そんな彼女がジョニーのようないい加減に見える男性と付き合うのだから意外だなと。でも、マリーはすごく孤独に生きていたからこそ、自分にない、自由に生きているジョニーに惹かれたのかなと思いました。
SABU監督は手話の練習の際にも来ていただいて、細かなところではいろいろなアドバイスもしていただきました。マリーのキャラクターそのものに関しては私自身が台本の中から感じたことを広げて作っていくことができました。

Q マリーとジョニーのシーンはいかがでしたか。

A映画『DANCING MARYダンシング・マリー』坂東希台湾の市場での撮影など、ジョニーとのデートシーンは初々しさを出すように意識しました。とくにジョニーがマリーに部屋を見せてくれるシーンでは、振り切って楽しんで演じたので、二人の楽しい様子を表現できたかなと思います。マリーは耳が聞こえなくて声では伝えられないのですが、手話で会話する姿やジョニーのことを注意する仕草で二人の関係性を表すこともできたかなと思います。ジョニー役の吉村界人さんとは現場で初顔わせでした。ジョニー役に比べると吉村さんはシャイな方で(笑)、役について話す際も初々しい感じでした。

Q ダンスホールのダンスシーンは素敵でしたね。

A坂東希もともとダンスをやっていましたが、センターで踊る機会はあまり多くなかったので、マリーとしてセンターで輝けるようにと意識しました。Flowerの活動ではマリーのような衣装を着る機会もありましたが、みんなで同じ衣装を着て踊るのはとても楽しかったです。振り付けはいつもお世話になっている先生でしたし、周りのダンサー役もE-girlsでサポートをしてくれている子たちだったので、息の合ったダンスが披露できたなと思います。

Q 本作に出演して新しい発見などはありましたか。

A坂東希この映画は3年前に撮影をしていて、あらためて観てみると、いまの自分とは違う初々しさが出ているなと思いました。撮影当時はE-girlsの坂東希として出ていて、女優として出演している意識がなかったんです。とはいえ、当時も女優としての引き出しの最大限でできることをやりましたが、いまは女優として活動するために勉強をしていることも多いので、いま演じるとしたら台本との向き合い方も違ってくるのかなと思います。この映画の自分はあの時にしか出せない感じが出ているのかなと思います。

Q ご自身の今後の抱負などお聞かせください。

A坂東希今年に入ってから個人で活動していくことになって、当初は「あれもこれも」と焦りもあったんです。でも、女優の仕事自体が一つ一つ積み重ねていくものだと思うようになって、いただいた仕事を焦らずにできたらと考えています。そのためにも何にでも挑戦して視野を広げることも大事だと思っています。

Q 坂東希さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A坂東希映画『DANCING MARYダンシング・マリー』は、ちょこちょこ出てくる病院の二人もそうですし、いろいろな人の人生が描かれていて、自然と感情移入できると思います。NAOTOさん演じる主人公・研二をはじめ、ひとりひとりのキャラクターが成長していく姿や、みんながいい方向に向かって進んでいく姿は、冒頭に私が出てくる怖いシーンとは全く違って見えると思います。石橋凌さん演じるアニキのアクションシーンも格好良くて見どころです。ヤクザが出てくるのに全然怖くなかったり、くすくす笑える面白いシーンも多くて、ホッコリできるエンディングに向かっていくので、気軽に観に来ていただきたいです。

Q坂東希さんからOKWAVEユーザーに質問!

坂東希「子どもの頃に“見えない友だち”がいた」という話をよく聞いたりしますが、幽霊と友だちになったことがある方はいらっしゃいますか。

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■Information

『DANCING MARYダンシング・マリー』

映画『DANCING MARYダンシング・マリー』ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中

解体予定のダンスホールに棲みついたダンサー・マリーの霊から恋人のジョニーを探してほしいと頼まれた、しがない市役所職員の研二と霊能力を持つ女子高生・雪子が二人の恋を成就させるため、時空を超えて奮闘するヒューマン・コメディ。

監督・脚本・編集: SABU
出演: EXILE NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)
山田愛奈 坂東希 吉村界人
石橋凌
配給・宣伝: 株式会社キグー

https://www.dancing-mary.com/

©2021 映画「DANCING MARY」製作委員会


■Profile

坂東希

坂東希(映画『DANCING MARYダンシング・マリー』)1997年9月4日生まれ、東京都出身。
2011年Flower、E-girlsに加入、2012年には関西テレビ系『GTO』で俳優デビュー。2020年までE-girlsのメンバーとして活動。解散後は女優、モデルとして活躍中。

https://www.instagram.com/nozomibando_official/?hl=ja


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