Vol.1049 女優 仲万美(映画『偽りのないhappy end』について)

仲万美(映画『偽りのないhappy end』

OKWAVE Stars Vol.1049は映画『偽りのないhappy end』(2021年12月17日公開)に出演の仲万美さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作出演についての第一印象をお聞かせください。

A仲万美台本を読ませていただいて、自分が経験したことがないストーリーで、ヒヨリについては格好いい役という印象を受けました。初めての挑戦になるという印象が大きかったです。

Q ヒヨリ役についてはどう受け止めましたか。

A映画『偽りのないhappy end』仲万美ヒヨリは妹が失踪して探しているという役です。私には2歳上の姉がいて、その関係性を見直すところから役作りを始めました。私はお姉ちゃんとはすごく仲がいいし、大好きですが、どういうところが好きなのか、どんな時一緒にいたのか、と姉妹というものを考えて、それを役に落とし込んでいきました。
松尾大輔監督からは、役柄について何か特別に言われていたことはなかったです。撮影の際も、演出などはもちろんありましたが、役のことについて信用してくださっていたのかなと思います。

Q 琵琶湖周辺でのロケはいかがでしたか。

A仲万美琵琶湖には初めて行きましたが、これが湖なのかとその大きさにびっくりしました。琵琶湖の周りで撮影していて、いつも琵琶湖はこんなに広いのかと感動もしました。

Q 現場の様子についてお聞かせください。

A仲万美現場は和気藹々としていて映画本編のシリアスさとは真逆でした。私もエイミ役の鳴海唯さんも根っこが明るいので、楽しく過ごしていました。二人とも辛い出来事を抱えた役なので、時には役に引っ張られた気持ちでいる時もありましたが、そんな時は、周りは「今役に入っているんだな」と察してそっとしていてくれたので、とてもお芝居しやすい現場でした。

Q 同じく妹が行方不明になっているエイミ役の鳴海唯さんとの共演はいかがでしたか。

A仲万美お互いにすごく怒ったり泣いたりと初挑戦の役だったのでコミュニケーションをよく取っていました。どうすればもっと役を引き出せるか、時には二人で頭を抱えながら、よく話していました。唯ちゃんの気持ちをもっと引き出すには私がもっと怒らないといけないとか、そういったことを考えながらセリフ一言にも力を込めました。そういう風に集中しながらも、最終的には根っこが明るいからお互いに楽しい話をして笑い合っていました。

Q 撮影全般で印象深かったことなどお聞かせください。

A仲万美ジャーナリストとケンカするシーンは、水辺での撮影ということで一回しか撮れないから緊張感はすごかったです。前日に緻密にリハーサルをして臨みましたが、そもそも胸ぐらを掴んだり、詰め寄って怒鳴るようなケンカをしたことはなかったので難しかったです。皆さん、優しく教えてくださったのですが、本番では役に入りきっていたので考えるよりも先に動いていました。怒って叫ぶようなことは初めての経験でしたが、終わった時には喉は痛くなりましたが清々しい気持ちにもなりました(笑)。
それと今回の撮影ではそのケンカするシーン以外でも琵琶湖に浸かることが多くて、現場で撮った写真の私は大抵濡れているんです(笑)。撮影は2年前の10月で、もう寒い時期だったのですごく印象に残っています。

Q 姉妹でも知らないことがある不確かさのようなものを背景に進行するストーリーですが、その題材について思うところはありましたか。

A映画『偽りのないhappy end』仲万美ヒヨリを演じて、完成した映画を観て、親や姉妹、友人など、身近な相手でも知らないことはたくさんあるなと思いました。それが違和感ではなく普通のことだと思っているのも悲しいことだと感じました。人間には口があって知能もあって会話ができるのに、どうしてそうせずに蓋をしてしまうのか。知らないことを知らないままにしておくのも悲しいなと。だからもっとコミュニケーションを取ろうと思いました。相手のことをもっと知りたいし、自分のことをもっと知ってほしいとも思いました。

Q ご自身の今後の抱負をお聞かせください。

A仲万美これまでの女優としての出演作には自分の武器のダンスという要素がありましたが、今回はそれがない初めての挑戦でした。こんなにも難しく、こんなに大変なのかと感じましたが、同時にお芝居で見せる楽しさにも気づきました。そういう挑戦をもっとしていきたいです。ダンスという武器無しでも女優としての仲万美をもっともっと磨きたいという気持ちが大きくなりました。

Q 仲万美さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A仲万美自分の周りにいるお友だちや親、兄弟姉妹のことを一から百まで説明できますか、と聞かれたらきっとできないと思います。知って損はないですし、コミュニケーションというものを大事にしてほしいなと思います。この映画を観て、ぜひ身近な人たちにもっと接していただけたらと思います。

Q仲万美さんからOKWAVEユーザーに質問!

仲万美皆さんにとって、ハッピーエンドとは何でしょうか。

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■Information

『偽りのないhappy end』

映画『偽りのないhappy end』2021年12月17日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー

中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミは、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹・ユウに、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に…
そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリと出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…

鳴海唯 仲万美
馬渕英里何 カトウシンスケ

監督・脚本: 松尾大輔
配給・宣伝: アルミ―ド

公式サイト: itsuwarinonai-movie.com
Twitter: @itsuwarinonai
Facebook: @itsuwarinonai
Instagram: @itsuwarinonai

(C)2020 daisuke matsuo


■Profile

仲万美

仲万美(映画『偽りのないhappy end』1992年6月15日生まれ、熊本県出身。
5歳からダンスをはじめ、20年以上のキャリアを誇る。2015年にはマドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに約1年半同行。『チワワちゃん』(19)で女優デビューを果たし、舞台Rock Opera「R&J」では、ヒロイン・ジュリエット役に抜擢。その他、雑誌・広告・CM・MVに数多く起用されるなど、今後の活躍も期待される。

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