Vol.1055 俳優 小宮孝泰(映画『桃源郷的娘』について)

小宮孝泰(映画『桃源郷的娘』)

OKWAVE Stars Vol.1055は映画『桃源郷的娘』(2022年1月21日公開)主演の小宮孝泰さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作主演についてはどう受け止めましたか。

A映画『桃源郷的娘』小宮孝泰太田慶監督は映画会社社員ですが、助監督などの現場を経験してきた方ではないんです。そんな太田監督のデビュー作『狂える世界のためのレクイエム』に僕は出演していたので、「次回作はもう少し分かりやすいものがいいのでは」という話を太田監督にしていました。「どうせなら、エロとギャグをやったらどうかな」と思っていたら、太田監督も同じことを考えていたようで、この映画の脚本を書いてきました。初稿を読むと分かりやすくはなっていましたが、喜劇色はまだ濃くなかったので、自分からも意見を出しながら、一緒に作り上げていきました。今回は自分からも意見を出させてもらうというところからこの企画は始まっています。

Q どのような現場でしたか。

A小宮孝泰太田監督は映画監督として登らなければならない階段がまだまだある段階なので、僕や撮影監督らがある意味、成長を促しながら作っていく現場でした。監督というものは、やりたいことが具体的に説明できて、何か言われても躊躇してはいけないんです。それもあって、より良い映画にするため、真剣に話し合うことが多い現場でしたね。いろいろなトラブルもありましたけれど、みんなが団結して一生懸命やるワクワクさのようなものがある現場でした。
川越ゆいさんはこういったコメディに出演するのは初めてだったと思いますが、献身的で一生懸命取り組んでいました。

Q 役どころに関してはいかがでしょうか。

A映画『桃源郷的娘』小宮孝泰僕の演じた江崎宗介は浮浪者という設定なので、髭や髪は伸ばしておくとか見た目の準備をし、眼鏡や衣装は自前で用意したんです。ギャップのある役を演じるのは楽しいので、見た目も芝居も変化が見えるように準備しました。

Q 印象的だったエピソードなどお聞かせください。

A小宮孝泰あるシーンの台本には有名な漫画のセリフ一言しか書かれていなかったんです。ギャグだとしたら拒否してもいいレベルですが、これは監督から僕への挑戦状だと受け止めて、現場で考えて膨らまして演じました。現場で見ていたスタッフらの受けも良かったですし、眠っている芝居をしている川越ゆいさんにも受けていて、笑いを堪えてくれているのも分かりました(笑)。そのシーンは舞台的というか、僕が舞台出身だからそれを狙っていたのかなと思います。

Q 完成した映画をご覧になってご自身ではどう感じましたか。

A映画『桃源郷的娘』小宮孝泰ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2019で北海道知事賞を受賞できたのは光栄ですが不思議なくらいです。映画は客席でお客さんと一緒に観て発見するものだと思いますので、映画祭のように受け入れられるようであれば、きっと自分にとっての発見にもなるなと思います。

Q 小宮孝泰さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A小宮孝泰このようなエロとコメディの映画の公開に漕ぎ着けたので、太田監督はよくやったと思います。後は僕らがお客さんを呼ぶ番だと思います。高齢者の悩みが共感できるかもしれませんし、年齢を重ねてもエッチな夢を見て明日も頑張ろうと思ってもいいのではと思います。川越ゆいさん自慢の“寝てもぺちゃんこにならないおっぱい”も見どころだと思います。

Q小宮孝泰さんからOKWAVEユーザーに質問!

小宮孝泰皆さんの2021年公開のベスト洋画と邦画をそれぞれ教えてください。
ちなみに僕は邦画では西川美和監督の『すばらしき世界』、洋画は『ノマドランド』ですが、そういった有名どころではないところでは、『ディナー・イン・アメリカ』がすごく変な映画で面白かったです。邦画の『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』やガイ・リッチー監督の『ジェントルメン』も面白かったです。あまり知られていなそうな自分にとっての洋画・邦画のベスト1を教えてください。
そして来年、同じような質問があったら『桃源郷的娘』と答えてください。

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■Information

『桃源郷的娘』

映画『桃源郷的娘』2022年1月21日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー

老浮浪者が、公園のベンチで居眠りしている娘に恋をした。だが、浮浪者は既に男性機能を失っていて娘を抱くことが出来ない…。生涯の恋を叶えるために浮浪者が思いついた突拍子もないアイデアとは?そして「寝ているだけでお金持ちになってステキな彼氏が出来る」ことを夢見る「お気楽娘」を待ち受ける摩訶不思議な運命とは…?

小宮孝泰 川越ゆい
永里健太朗 ヘイデル龍生 三坂知絵子

監督・脚本・編集: 太田慶
配給・宣伝:アルミード

https://tougen-musume.com/

(c)太田慶


■Profile

小宮孝泰

小宮孝泰(映画『桃源郷的娘』)1956年3月11日生まれ、神奈川県出身。
劇団テアトルエコーを経て、コント赤信号として1980年に「花王名人劇場」でTVデビュー。30代からは俳優の活動に軸足を移して、舞台や映画・ドラマで活躍する。2004年度には文化庁文化交流使としてロンドンに演劇留学。最近では、自身の舞台プロデュースや英語劇、そして役者の落語会も盛んに行っている。

http://office-psc.com/profile/komiya_takayasu/index.html


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