Vol.1061 女優/モデル 莉子(映画『牛首村』について)

莉子(映画『牛首村』)

OKWAVE Stars Vol.1061は映画『牛首村』(2月18日公開)に出演の莉子さんへのインタビューをお送りします。

Q 台本を読んだ印象はいかがでしたか。

A莉子私は今まで怖い本が本当に怖くて読むことができなくて、この台本をいただいた際には「よし読むぞ」と気合を入れて読み始めたんです。そうしたら、すっかり清水組の世界観にハマってしまって。台本を読んだだけですごく怖かったので、現場に行って平気でいられるのかと思ってしまいました。台本だけでこんなに怖がらせられるので、さすが清水監督、清水組だと感じ、期待と不安と緊張でいっぱいでした。
この映画へ出演するということは、もちろん完成した映画を観ることになるので、その怖さに耐えられるか分かりませんでしたが(笑)、それ以上に清水組の映画に出演できるので迷いはありませんでした。自分がこれまで怖くて、予告編しか観られなかったほどのホラー映画を手掛けてきた清水監督の作品に携われるワクワクが大きかったです。

Q 清水崇監督から言われていたことはありますか。

A莉子演じるミツキはアキナのアシスタント的な役回りなのと、現場に行って坪野鉱泉の雰囲気を感じてください、とは言われていました。実際に現場に入ってからは、清水監督から「こうしてほしい」と言われることは特になく、自分で考えて演じさせていただきました。

Q ミツキ役をどう受け止めましたか。

A莉子YouTubeにはホラーのコンテンツがたくさんあるので、アキナとミツキがホラー配信をするというのはすごく今時だと思いました。アキナのアシスタントと言えども、ミツキ本人もどこかで有名になりたいと思っているところが愛くるしいなと思うので、そこをいいバランスで演じられたらなと思いました。

Q 役作りについてお聞かせください。

A莉子衣装合わせの時に、アキナが黄色、ミツキが紫のニットベストと、色が入っている時点ですごく今時のリアルな女子高生だと感じました。そこを大切に、台本にあった生配信という設定や、ふたりの今時な言葉遣いを活かそうと思いました。アキナ役の大谷凜香さんはこの“恐怖の村”シリーズにずっと出られているので、一緒に頑張ろうという気持ちでいました。凜香ちゃん自身、とても素敵な方で、その人柄にも助けられ、廃墟ではテンポよくお芝居ができたなと思います。
ミツキには衝撃的なシーンが出てきます。演じるにはアクションを伴うからどうなるのだろうと思っていたら、全部私が演じると聞かされてびっくりしました。やってみるとすごく楽しくて達成感がありました。そのシーンが私のクランクアップだったので、最後にすごい経験をさせていただいたなと思いう感覚です。

Q 実在する心霊スポット・坪野鉱泉で撮影をされていますが、現場に立たれていかがでしたか。

A莉子坪野鉱泉での撮影はやっぱり怖かったです。行くからにはと事前に調べてしまって、いろいろな話があって余計に怖くなってしまいました。本物の心霊スポットを使ったことで、緊張感も出ました。周りは草だらけで、以前ホテルだった廃墟がポツンと残っていて、中は本当に真っ暗なんです。ボロボロで床が抜けているところもあったので、いるだけで怖かったです。撮影の時は気合で頑張りましたし、だからこそあのシーンはできあがったのだと思います。
撮影にあたっては、何回もリハーサルを重ねました。緊張感と生配信の臨場感、さらに凜香ちゃんはスマホで撮影もしているんです。その映像を実際に使っているので、何回も動きを確認しました。とても印象に残っていますし、今でも思い出すと怖くなるんです。廃墟の中にはいろんな落書きがされていて、どこまでが元々あったもので、どこからがこの映画のためのものなのかが分からなくて、凜香ちゃんと「これは美術さんが描いたんだよね」と自分たちに言い聞かせながら二人で頑張りました。

Q 清水組の現場の雰囲気はいかがでしたか。

A莉子(映画『牛首村』)莉子この“恐怖の村”シリーズも3作目で、初めは自分は頑張ってその場に入らなければと思っていましたが、凜香ちゃんがいてくれたこともありますが、スタッフの皆さんがファミリーのようにすごく温かく受け入れてくださるような感覚になりました。撮っている映像は怖いですが、皆さん優しい方ばかりで、和気藹々の現場でした。撮影最終日に大仕掛けがあったこともあり、現場でちょっと寝てしまったんです。気づいたらカメラのシャッターの音がして、清水監督には寝顔まで撮られてしまったんです(笑)。そんなエピソードもある楽しい現場でした。

Q Kōki,さんの印象はいかがでしたか。

A莉子Kōki,さん本人はすごくピュアでかわいらしかったです。同い年なのでお互いに「高校を卒業しちゃったね」という話をしたり、驚いた時には英語が出ちゃうという話を聞いたり、映画の中にも出てくる廃墟の外のベンチで待ち時間ずっとおしゃべりしていました。
リハーサルや本番になるとスイッチが入ったようにキリッとして、普段のホワホワしたかわいらしさとは違っていて、近くで見ていて素晴らしいなと思いました。

Q ご自分で本編は全部観ることはできましたか(笑)

A莉子はい、観ました(笑)。家族の愛という部分が最初から最後まで強く出ているので、全体を通していい物語だったなと思いました。そこに注目していただくともしかしたら怖さも和らぐかも、と思いました。
Kōki,さんが二役を演じている姉妹の愛情は本当に魅力的です。どこにCGを使っているのかも分からないリアルなところも清水組の魅力だと思います。個人的には松尾諭さんのあるシーンは本当にホラーを感じて、そこもまた魅力的だと思いました。

Q 実在の恐怖スポットを題材にしたシリーズということに因んで、ご自分の周りでこういったホラーや都市伝説のようなものはありましたか。

A莉子小学生の時、トイレの花子さんのような、3番目のトイレに入ってはいけない、みたいな話がありました。当時から本当に怖がりだったので絶対に入らないようにしていました。
だから、私はミツキのようにホラー配信をしようとは思わないです(笑)。

Q 莉子さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A莉子怖がりな私も観ることができたので、怖さも面白さに変えて観ていただければと思います。ホラーだけど家族の物語なので、心温まりながら、日本の、清水監督ならではのホラーをぜひ楽しんでください。

Q莉子さんからOKWAVEユーザーに質問!

莉子ホラー映画を観たいけど怖くて観られない方はどうやって観続けますか。
それとホラー作品に限らず、怖いと思った時にどうやって気を紛らわせますか。

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■Information

『牛首村』

映画『牛首村』2月18日(金)公開

“私がもう一人いる…?”
奏音は、ある心霊動画に映った、自分そっくりの女子高生を見て驚愕する。
牛首マスクを無理やり被せられ、廃墟に閉じ込められたところで、映像は途切れた。
彼女は誰なのか?
妙な胸騒ぎと、忍び寄る恐怖。
何者かに導かれるように、動画の撮影地・坪野鉱泉へと向かう。
妹の存在、双子、牛の首…
「牛首村」と呼ばれるおぞましい場所の秘密と風習が、狂気と恐怖となり、彼女にまとわりついていく…!

Kōki,
萩原利久 高橋文哉
芋生悠 大谷凜香 莉子 松尾諭 堀内敬子 田中直樹 麿赤兒

監督: 清水崇
配給: 東映

www.ushikubi-movie.jp

Ⓒ2022「牛首村」製作委員会


■Profile

莉子

莉子(映画『牛首村』)2002年12月4日生まれ、神奈川県出身。
雑誌「Popteen」専属モデルを2021年まで務め、SNS総フォロワー数250万人超え、女子高生が選ぶ好きなインフルエンサーランキング2年連続1位(2020年、2021年マイナビティーンズラボ調べ)などティーンに絶大な人気を誇る。『小説の神様 君としか描けない物語』(20)で長編映画初出演。主演作「ブラックシンデレラ」(21/ABEMA)、「スイートリベンジ」(21/FOD)へ出演。その他の出演作に映画『君が落とした青空』(22)がある。

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