Vol.1093 <特別編>脇屋友詞(「シェアするラ!インスタントラーメンアレンジ部はじめました。」名誉顧問インタビュー)

脇屋友詞(「シェアするラ!インスタントラーメンアレンジ部はじめました。」名誉顧問インタビュー

OKWAVE Stars Vol.1093は特別編!連続ドラマ「シェアするラ!インスタントラーメンアレンジ部はじめました。」のインスタントラーメンアレンジ部名誉顧問としてレシピ動画を発信されているシェフ、脇屋友詞さんへのインタビューをお送りします!

Q インスタントラーメンアレンジ部名誉顧問就任についてお聞かせください。

A脇屋友詞自分がラーメンを好きだというのが就任の理由です。子どもの頃から好きで食べてきましたし、どうしたらもっと美味しく食べられるか、子どもの頃からアレンジもしてきました。そういう意味で、この番組の企画を聞いた時は、ラーメン好きな人にいい企画だと思って、気軽な気持ちで名誉顧問を引き受けました。

Q アレンジレシピを思いつく秘訣は何でしょうか。

A脇屋友詞一般の方がアレンジするには、自分が食べたいものを考えるのがいいと思います。味噌、醤油、塩とラーメンの種類がありますが、冷蔵庫に何があるか、何かいただいたものを入れたらどうなるかと、いった探究心ですね。それと食べた時の満足感も大事です。インスタントラーメンは他に何も入れなくても満足感が得られるような量と味付けになっています。だけど、男子の場合はちょっと満腹には足りないかもしれません。そんな時に、何を追加するかということですね。ラーメン屋に行って、ラーメンに半チャーハンを注文して満足する、そんな発想で考えるといいと思います。

Q 食材をどう試していけばいいでしょう。

A脇屋友詞一番勉強になるのはデパートの惣菜売り場です。サラダから煮物から、いろんなものが売っているので、それを買って入れるだけでも違いますし、真似して作ってもいいと思います。組み合わせを考えるのもいいと思います。
食生活から考えるなら、野菜が不足していると感じたならミックス野菜を使ってもいいし、時間があれば、野菜をじっくりと自分で刻んでもいいと思います。例えばニラを炒めて載せるだけでも美味しいですし、溶いた卵を載せれば、滋養強壮いっぱいなラーメンになります。そんな風にお金も時間もかけなくてもできるものもあれば、もっと手間暇かけてインスタントラーメンをご馳走にしてしまってもいいと思います。
次に考えるのがスパイスですね。インスタントラーメンについているスパイスではないものを使ったり、レモンをちょっと絞るだけでも違った味になりますよ。夏は、中国では辛いものを食べて汗をかくという考え方があります。逆に冬瓜や瓜を食べることで熱を冷ますという考え方もあります。そのように季節に合わせて変えていく考え方もいいでしょう。スパイスは小さじいっぱいから増やしていって、スープを飲みきった時の汗だくの爽快感はぜひ夏にこそ試していただきたいです。

Q コロナ禍を経て、外食の楽しみ方について何か変化は感じていらっしゃいますか。

A脇屋友詞コロナ感染拡大から、今は外食の自粛要請がなくなったものの、まだまだお客様は気にしていると思います。そんな中で「ちょっと贅沢したいな」「季節のものが食べたいな」という気持ちで利用していただいているのかなと思います。だからこそ、我々レストラン業は感動を与えられるものをお出しできるように、何か印象付けられるようにと考えています。例えば、辛いものが好きな方には「もっと辛いものもありますよ」と声をかけるだけでも違うと思います。そんなやりとりが、同じランチでも、何か忘れさせない思い出になるようなきっかけになるといいなと思います。私の店では、熊野の唐辛子を使っていて、その熊野ではハラペーニョもハバネロも作っているんです。先日、お客様が「辛いものが好きなんです」と仰るので、「お好みでどうぞ」と小皿にハラペーニョを出したら、「この辛さは大丈夫です」と。そこでハバネロを出したら、そのお客様はそれでも平気な顔をしていましたが、お連れの方は辛さにびっくりしていました。そんな唐辛子ひとつとっても、何か良い思い出になればと思っています。

Q 地域によっても味付けが異なりますが、どのように取り入れていくのがいいでしょう。

A脇屋友詞その土地の気候があって、作られるものがあります。スパイスを例に取れば、それこそ中国の四川省では、親が唐辛子を食べているから子どもも安心して食べますし、そうやって子どものうちから食べていると味にも辛さにも慣れるんです。それで唐辛子の漬物や乾燥唐辛子の入った魚料理のような辛い料理にも段々と慣れていくんですね。それは日本でも同じで、東北と関西では塩分の量が違いますが、これもそこで育っている人には馴染んでいるものです。僕は名古屋の堅い味噌うどんの良さが現地の人ほど分かっていませんし、福岡のラーメンのバリカタも「よくこれを食べられるな」と。僕は北海道の中部の出身で、札幌ラーメンで育っているので、堅いラーメンよりも染み込むような味が慣れていて好きなんです。そういう風に育った地域で好みも変わってきますよね。東京は全国の集合体ではあるけれど、昔懐かしのシンプルな醤油ラーメンは東京の味ですし、タンメンの野菜から出てくる旨味と白濁されたスープも東京のラーメンとしていいなと思っていますよ。

Q脇屋友詞さんからOKWAVEユーザーに質問!

脇屋友詞夏ならではの豆腐料理、皆さんは何が一番好きですか。

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■Information

「シェアするラ!インスタントラーメンアレンジ部はじめました。」

BS-TBS 毎週木曜 よる11:00~11:30

WEBライターの仕事をはじめた諒太の唯一の楽しみは、学生時代からの仲間である有紗・恭一・翔・メイリンに、妹の葵を加えた6人で続けている部活動「インスタントラーメンアレンジ部」。1週間ローテーションで、メンバーが “映える” インスタントラーメンのアレンジレシピを考案し、SNSや動画でアップしてシェアしている。メンバーによって作られる趣向の違うレシピは、毎回、新たな発見と驚きを与えてくれる。いつもの味に一手間加えて、手軽で美味しくヘルシーなおしゃれ料理に。さて、今日は誰の番かな?
インスタントラーメンの新たな魅力が詰まった至福の一杯を召し上がれ。

佐藤流司、紺野彩夏、松本享恭、永田崇人、ロン・モンロウ、yukino、
団長安田(安田大サーカス  ※スピンオフ)

監督・脚本: 松本花奈、竹内里紗

https://bs.tbs.co.jp/drama/sharesurura/

☆公式YouTubeチャンネルで脇屋友詞シェフのアレンジレシピも公開中!
https://www.youtube.com/c/sharesurura


■Profile

脇屋友詞

脇屋友詞(「シェアするラ!インスタントラーメンアレンジ部はじめました。」名誉顧問インタビュー1958年、北海道札幌市生まれ。
73年15歳で料理の道に入り、赤坂「山王飯店」、「東京ヒルトンホテル」、「キャピトル東急ホテル」等での修行を経て、85年27歳で都内ホテルの料理長、92年同ホテル総料理長になる。
96年、「トゥーランドット游仙境」代表取締役総料理長に就任、97年、パン パシフィック ホテル横浜(現横浜ベイホテル東急)中国料理総料理長に就任。98年、同ホテルにて皇太子ご夫妻のご夕食調理総責任者を拝命。
01年東京・赤坂に「Wakiya一笑美茶樓(いちえみちゃろう)」をオープン。07年7月、ニューヨークのグラマシーパークホテル内にWakiya Gramercy Park Hotelをオープン、海外進出を果たす(08年12月移転のためクローズ)。
08年東京・池田山に「Wakiya迎賓茶樓(げいひんちゃろう)」をオープン、11年東京・赤坂に移転し「トゥーランドット臥龍居(がりゅうきょ)」と共に新たにオープンした。現在、東京、横浜で四店舗のオーナーシェフを務める。
脇屋の料理は、上海料理の伝統を軸に旬の素材をふんだんに取り入れた身体に優しい中国料理。こだわりの器に美しく盛りつけた料理は、日本人らしい繊細さとつややかさが表現されていると国内外から高い評価を得ている。五味(甘味、苦味、酸味、塩味、うま味)の調和が取れたコース料理、確かな技術から生まれるオーソドックスな中国料理は幅広い層から支持されている。
02年よりアメリカやヨーロッパなど海外で行われているチャリティー活動に積極的に関わる。また05年には世界の名だたる料理人が技と哲学をもって最先端の料理を披露するMadrid Fusion 2005(スペイン)、11年にはWorld Gourmet Summit(シンガポール)に参加するなど世界に活動の場を広げている。
メディアでは、NHK「きょうの料理」をはじめとするテレビ番組や雑誌などを通して中国料理や中国茶の楽しさを広く伝えている。また、ワインにも造詣が深く、05年には中国料理を通じワインの普及に貢献したとして日本ソムリエ協会認定名誉ソムリエに就任。08年にはボルドー地方よりコマンドールの騎士号を任命される。09年にはシャンパーニュ騎士団のシュバリエ(騎士)の称号を受賞。名誉唎酒師酒匠を受賞。
08年厚生労働大臣表彰(厚生労働大臣)、東京マイスター(東京都知事)受賞。
10年厚生労働省による卓越した技能者(現代の名工)受賞、12年農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」ブロンズ賞を受賞。13年料理人人生40周年を迎えた。
14年秋の叙勲にて黄綬褒章を受章。

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