OKWAVE Stars Vol.1113は映画『神田川のふたり』(2022年9月2日公開)にW主演の平井亜門さんへのインタビューをお送りします。
Q 出演の経緯や題材の印象をお聞かせください。
A平井亜門いまおかしんじ監督とは以前に舞台挨拶でお会いしたことがあって、上大迫祐希さんとも朗読劇で共演したことがありました。そういったご縁がこれまでにあったからキャスティングしていただけたのかなと、お話をいただいてうれしかったです。ストーリーはストレートな恋愛映画です。撮影時は25歳くらいでしたが、高校生役を演じるのでフレッシュさや青さが出せるように意識して臨みました。
Q 智樹役についてはどう受け止めましたか。
A平井亜門脚本を読んだ時は、毒っ気のない、どこにでもいるような男子だと思いました。この映画では、会話の最中に突然「パオーン」と言い出すような、おかしな登場人物が多くて、もう一人の主人公・舞もそのノリに合わせていくので、智樹はブレずに普通の男子として、お客さんと一番距離の近い存在でいるようにと思いました。
いまおか監督は「パオーン」のような変なことを急に思いついて俳優にやらせたがるので(笑)、うまく回避したり、やるとしてもそれが役としてどう成立するか、現場で他の俳優さんたちとコミュニケーションをとって、監督のつけた演出をどう演じるか考えて、自分なりにチャレンジしていきました。
Q 舞役の上大迫祐希さんとの共演はいかがでしたか。
A平井亜門上大迫さんは、“ひねくれ者の平井亜門”と違って、いまおか監督の面白いディレクションや演出も素直に受け止めて演技で返していました。以前に朗読劇で共演した際も、よく通るきれいな声の女優さんだと思っていたので、舞のような素朴な役を演じるとすごく説得力があると感じました。型にはまらないタイプで、受けに回ることもできるので、共演していて楽しかったです。
Q 前半の神田川の川沿いを自転車で移動するシーンはチャレンジングな取り組みで驚かされました。
A平井亜門この映画は冒頭から40分ほどは長回しになっているんです。前日に芝居や道順などの共通認識を持つためリハーサルが行われましたが、僕はスケジュールの都合で参加できなかったんです。事前にセリフを絶対に間違えないように準備をして、後は当日に簡単な確認をした上で、現場でフレキシブルにやっていくしかないと思って臨みました。
ワンカットで神田川の川沿いを移動していくので、ポイントとポイントの間には空白の時間があります。そのつなぎの分は全部アドリブになるので、難しくもあり楽しかったです。撮影の中で対応力のようなものを鍛えられた感覚です。なかなかない撮影手法を経験できました。
Q 何か印象的だったエピソードはありますか。
A平井亜門キスシーンはもともとの脚本にはなかったんです。そのシーンを撮影する5分くらい前に監督が「ここでキスしちゃう?」くらいの思いつきの軽いノリで提案があって、「こんなに軽くキスシーンが決まっちゃうんだ」というのが衝撃的で、面白かったです。
Q 本作主演を経て学びという部分ではいかがでしょう。
A平井亜門臨機応変さ、柔軟さでしょうか。そのためには人間力が大事だと感じました。今回、かなり平井亜門の地の部分が出ていると思います。
Q どんな人におすすめしたいですか。
A平井亜門高校生のようなどストライクの世代もそうですが、青春時代を終えた世代の方がグッとくるかもしれません。キラキラな恋愛という感じでもないですし、学生時代にこんなことがあったなと思えるような映画です。その場のノリで旅するような気分で一緒に川沿いを歩くような行動を、懐かしく思い出していただけると思います。
Q 亡くなった友人の片思い相手にその気持ちを伝えに行く、というテーマについて改めてお聞かせください。
A平井亜門友人は亡くなっているのだから、その想いを伝えに行ったとしても届くのかどうかは分からないものです。そこに労力を使えるということがすごく素晴らしいと思います。この映画は友人がかつて奉納した恋愛成就の絵馬を見つけて、その想いを伝えに行く二人の話ですが、そんな行動はなかなかできませんし、だんだん大人になって日々忙しくなると、意味があるのかないのか分からないことはできなくなってしまいます。でも、その行動はきっと意味があることだと思いますし、そんな愛おしさのある映画だと思います。
Q 平井亜門さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A平井亜門『神田川のふたり』はド直球な青春ロードムービーです。一方で、前半部分は挑戦的な撮り方をしていますので、映画ファンの方にもぜひ観ていただけたらと思います。俳優やスタッフはどんな風に動いているのだろうと考えながら観る楽しみ方もできる映画です。ぜひ劇場にお越しいただけたらと思います。
Q平井亜門さんからOKWAVEユーザーに質問!
平井亜門このインタビューを受けたのは7月27日で、僕はもう夏バテ中です。きっと公開初日9月2日もまだまだ暑いと思うので、皆さんの夏バテ解消法をお聞きしたいです。
■Information
『神田川のふたり』
2022年9月2日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
高校2年生の舞と智樹は中学時代のクラスメイトの葬儀の帰り、久しぶりに二人きりで神田川沿いで自転車を押していた。二人は互いに気があったものの、思いを伝えられず別々の高校へ進学していたが、どうもその気持ちはまだ続いているようだ。
東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ神田川沿いを上る二人は、上下オレンジ色のスウェットに両手首を縄で縛られ倒れている謎の男に遭遇するが、その遭遇がきっかけで下高井戸八幡神社へ行くことになる。神社で亡きクラスメイトが想いを寄せているみおという名の女性との恋が成就する絵馬を発見した二人。井の頭恩賜公園のボート乗り場で働くみおにクラスメイトの想いを伝えるため、舞と智樹は神田川の源流である井の頭恩賜公園へ向かうことに。
みおがお気に入りのクマのキャラクターのぬいぐるみと、告白には欠かせないとクラスメイトが言っていたモンブランをゲットし、なんとか日没前に公園に到着するも、その日はみおが非番のため会うことができずに翌日に改めることにする。
すっかり日も暮れて賑やかさを増す吉祥寺の街を歩く2人だが些細なことで口論となり、それぞれが夜の街に消えていく。バッタリ会った高校の同級生と路上で話し込む智樹の前を、ナンパしてきた男と二人で街をゆく舞が通りかかり…。
上大迫祐希 平井亜門
椎名糸 岡本莉瑚 橋本達 内藤光佑 有永結咲 美波愛子 たきみずなお 村田美輪子
佐藤宏 石綿宏司 逢澤みちる
監督: いまおかしんじ
配給・宣伝: アイエス・フィールド
公式WEBサイト: is-field.com/kandagawanofutari/
公式Twitter: @kandagawano
公式Facebook: @kandagawano
公式Instagram: @kandagawanofutari
Ⓒ2021 Sunny Rain
■公開記念舞台挨拶
2022年9月3日(土)
・池袋シネマ・ロサ 11:40の回上映終了後
・アップリンク吉祥寺 後日発表
登壇者: 上大迫祐希 平井亜門 いまおかしんじ監督 (以上予定)※両館共通
チケット:
<池袋シネマ・ロサ>
チケットぴあの以下ページにて販売中。
https://w.pia.jp/t/kandagawanofutari/
<アップリンク吉祥寺>
8月31日(水)10:00より劇場WEBサイトにて販売開始。
https://joji.uplink.co.jp/schedule
■Profile
平井亜門
1995年9月28日生まれ、三重県出身。
「smart」モデルオーディション2017グランプリ。
俳優として映画、ドラマ、舞台等に活躍中。
2022年9月6日(火)〜11(日)に音楽舞台『あなたはエディット・ピアフを知っていますか?』(新宿シアタートップス)に出演、10月からBS-TBS連続ドラマ「サワコ」に出演。
https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/325?ima=0000#/news/0
https://twitter.com/hiraiamonmon
https://www.instagram.com/hiraiamonmon/
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