Vol.1115 女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』について)

女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』)

OKWAVE Stars Vol.1115は映画『神田川のふたり』(2022年9月2日公開)でW主演を務めた上大迫祐希さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作にて映画初主演を飾りました。

A上大迫祐希この映画はオーディションでなくオファーしていただき、主演させていただきました。私は『スパゲティコード・ラブ』という作品が長編映画初出演で、若手で実力のある方たちと一緒にメインキャストで出させていただきました。そこからいろいろな現場を経験できるようになって、それでこの映画にもキャスティングしていただけたのかなと思います。

Q 台本の印象はいかがでしたか。

A女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』)上大迫祐希台本を読ませていただいた時は、ふたりの高校生が、亡くなった友だちの生前の片思いの気持ちを相手に伝えに行くという、高校生ならではのかわいらしい考え方や行動が描かれていてほっこりしました。それが撮影に入って、いまおかしんじ監督から演出を受けていくにつれて、“いまおか監督ワールド”のようなものに変わっていきました。「ここで踊ってみてくれる?」「ここで歌ってみる?」といった感じで、その場で面白い演出が入ったことで、最初の台本に比べて賑やかな映像作品になったと思います。

Q 主人公・舞のキャラクターをどのように受け止めましたか。

A上大迫祐希舞は怒ったり泣いたり悲しんだり、感情に素直な女の子です。そして、楽しいことが純粋に好きという印象を受けました。面白そうだと思ったら勢いよく突っ走っていくような無邪気さがあります。台本を読んでいて、舞は自由奔放すぎるので一歩間違うとただのわがままな女の子に見えてしまいます。そう見えないように気をつけながら演じました。私は舞ほど突っ走りませんが、面白そうだと思ったことはまずやってみるので、そんなところは似ていると思いました。

Q 智樹役の平井亜門さんとの共演はいかがでしたか。

A女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』)上大迫祐希智樹は自由奔放な舞を以前から見守っていて受け入れてくれているのだろうなと思います。平井さんは周りの人の懐に入り込んで、溶け込めるような方で、智樹が舞の懐に入って守ってくれているのと似ていました。撮影中もたくさんお話をさせていただいて、とても楽しい現場でした。

Q 前半40分ほどは長回しでストーリーが展開していきます。演じる上ではどんな準備をされましたか。

A上大迫祐希「長回しがある」とは聞いていましたが、台本のどこからどこを長回しで撮影するのか、自分の中ではロケーションが思い浮かびませんでした。長回しの最中にコンビニの中に入ったり、変なおじさんと出会ったりすることになるのですが、事前にはお聞きしていなかったので分からないまま現場に入りました。現場でリハーサルを通して「ここでこう動くからこうなるよ」と教えていただいたんです。台本のセリフだけでは間が持たなく、ロケーション間の移動もあるので、その間はアドリブでこんな会話をしよう、といった打ち合わせをして臨みました。出演者だけではなく、スタッフさんも体力のいる撮影だったのではないかなとも思いました。演じていてすごく楽しかったです。

Q 舞と智樹の恋模様をどう捉えましたか。

A上大迫祐希一歩踏み込みたいけれど踏み込めないもどかしさは、高校生の多感な時期だからだと思います。以前からずっとどこかで想い合っているふたりを見ていて、私自身にはそんな経験はないのですが、どこか懐かしい気持ちになりました。すごく甘酸っぱい、この年代ならではの物語なのではないかと思いました。

Q 智樹の名前を入れた歌を口ずさんでいるのがいいですよね。

A上大迫祐希長回しの中で智樹のいる場所までの移動距離がとても長くて、その間をどうしようかと考えていたら、監督からは「歌えばいいじゃん」とアドバイスされました。智樹から連絡が来たら、舞はダッシュで智樹のところに向かうだろうから、歌っている余裕はないけれども、智樹に会いたい気持ちもあるだろうなと思って、自作の歌をその場で考えて臨みました。

Q 亡くなった友人の気持ちを伝えにいくというテーマはどう感じましたか。

A女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』)上大迫祐希友人の生前の想いを代わりに伝えようと言い出せるのもすぐ行動に移せるのも若さならではだと思いました。舞も智樹も純粋に友達を思う気持ちから、その想いをなかったことにしたくないのだろうし、それを言い出せる舞のことをすごく素敵だと思いました。それもまた舞の無邪気さのひとつだとも思いました。

Q 撮影で印象深かったエピソードをお聞かせください。

A上大迫祐希もともとの台本にはなかったキスシーンです。そのシーンの撮影直前に監督から「キスできる?」という提案をされました。私も平井さんも現場でマネージャーさんに確認して、OKが出て、その場で決まっていきました(笑)。そんな勢いだったので、キスシーン自体初めてで緊張しながら演じました。この時撮影終盤で、それまでに「踊れる?」「歌える?」と監督からその場で提案されることへの耐性ができていたので、いまおかさんらしいなと思いながら演じました。

Q 本作主演を通じて学びや気づきはありましたか。

A上大迫祐希このお話全体を通じては、言いたいことがあるなら言えるうちに言った方がいいなと改めて気づかされました。とくに高校生たちには早めに気持ちを伝えた方がいいと教えてあげたいとも思いました(笑)。この映画のような経験をしていなくても共感していただけることが多いだろうなと感じました。

Q ご自身の今後の抱負をお聞かせください。

A上大迫祐希長編映画初主演を務めさせていただきましたが、どっしり構えられたわけではなく、現場の誰よりも緊張していたと思います。監督やスタッフさん、平井さんらいろんな人に助けられて作り上げられた作品です。撮影当時は大変だと感じることもありましたが、今振り返るととても楽しんで取り組めたと思います。今後も、現場で緊張しすぎず楽しめるような気持ちで、いろいろな作品に出演できればと思います。
それと、個人的にはフィルムカメラがすごく好きなんです。撮影現場にもフィルムカメラを持ち込んで、現場の様子や共演者の写真を撮っているので、今後、そんな写真も自分から発信していけたらいいなと思っています。

Q 上大迫祐希さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A上大迫祐希この『神田川のふたり』は、高校生ふたりの24時間の間に起きる出来事を描いています。高校生の気持ちや、ふたりが友達のために行動することに共感できると思いますし、心温まる内容にもなっています。ぜひ劇場でふたりのことを見届けていただけたらと思います。

Q上大迫祐希さんからOKWAVEユーザーに質問!

上大迫祐希私は大学の友達と授業の後に中華料理屋さんに行くことにハマっています。いろいろ開拓したいので、都内でおすすめの街中華のお店を教えていただきたいです。

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■Information

『神田川のふたり』

女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』)2022年9月2日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

高校2年生の舞と智樹は中学時代のクラスメイトの葬儀の帰り、久しぶりに二人きりで神田川沿いで自転車を押していた。二人は互いに気があったものの、思いを伝えられず別々の高校へ進学していたが、どうもその気持ちはまだ続いているようだ。
東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ神田川沿いを上る二人は、上下オレンジ色のスウェットに両手首を縄で縛られ倒れている謎の男に遭遇するが、その遭遇がきっかけで下高井戸八幡神社へ行くことになる。神社で亡きクラスメイトが想いを寄せているみおという名の女性との恋が成就する絵馬を発見した二人。井の頭恩賜公園のボート乗り場で働くみおにクラスメイトの想いを伝えるため、舞と智樹は神田川の源流である井の頭恩賜公園へ向かうことに。
みおがお気に入りのクマのキャラクターのぬいぐるみと、告白には欠かせないとクラスメイトが言っていたモンブランをゲットし、なんとか日没前に公園に到着するも、その日はみおが非番のため会うことができずに翌日に改めることにする。
すっかり日も暮れて賑やかさを増す吉祥寺の街を歩く2人だが些細なことで口論となり、それぞれが夜の街に消えていく。バッタリ会った高校の同級生と路上で話し込む智樹の前を、ナンパしてきた男と二人で街をゆく舞が通りかかり…。

上大迫祐希 平井亜門
椎名糸 岡本莉瑚 橋本達 内藤光佑 有永結咲 美波愛子 たきみずなお 村田美輪子
佐藤宏 石綿宏司 逢澤みちる

監督: いまおかしんじ
配給・宣伝: アイエス・フィールド

公式WEBサイト: is-field.com/kandagawanofutari/
公式Twitter: @kandagawano
公式Facebook: @kandagawano
公式Instagram: @kandagawanofutari

Ⓒ2021 Sunny Rain

■公開記念舞台挨拶

2022年9月3日(土)
・池袋シネマ・ロサ 11:40の回上映終了後
・アップリンク吉祥寺 14:25の回上映終了後

登壇者: 上大迫祐希 平井亜門 いまおかしんじ監督 (以上予定)※両館共通
チケット:
<池袋シネマ・ロサ>
チケットぴあの以下ページにて販売中。
https://w.pia.jp/t/kandagawanofutari/
<アップリンク吉祥寺>
8月31日(水)10時より劇場WEBサイトにて販売開始。
https://joji.uplink.co.jp/schedule


■Profile

上大迫祐希

女優 上大迫祐希(映画『神田川のふたり』)2000年12月28日生まれ、鹿児島県出身。
女優として映画、舞台、広告等で活躍中。『スパゲティコード・ラブ』(21)にて長編映画初出演、本作にて長編映画初主演。

http://is-field.com/management/kamioosakoyuuki.html


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