OKStars Vol.450 『メイズ・ランナー』ディラン・オブライエン&カヤ・スコデラリオ

>インタビュー前篇:ディラン・オブライエン

後篇:カヤ・スコデラリオ

Q このプロジェクトのことをどうやって知りましたか?

ATHE MAZE RUNNERカヤ・スコデラリオ脚本が出回っているって話を聞いたけれど、私がまだ読む前に2、3人の友達が脚本を読んで、とても面白かったと言っていた。とてもユニークで面白いねと。それから私も読んで、とても気に入った。すごくクールだと思ったわ。社会的な実験のようだった。この空間に閉じ込められた少年たちがどのように反応するかを見るための実験みたいだった。閉じ込められると考えただけで、閉所恐怖症を味わって、無性に腹が立ったわ。とても興味が湧いたから、彼らがどうやって脱出したか知りたいと思った。ウェス・ボール監督のエネルギーと作品にかける情熱が決め手だったの。彼が何かすばらしいものを作りたいと思っていることが分かったから、参加したいと思った。それで、ウェスのためオーディション・テープを作って、送ったんだけど、私は運が良かったわ。ルイジアナに行けたし、それに、トーマスを、つまりディラン・オブライエンを見つけるオーディションにも手を貸したの。彼がドアから部屋に入ってきた瞬間、この人が起用されると思ったわ。確信したの。

Q これらのキャラクターについてどう思いましたか?

Aカヤ・スコデラリオキャラクターはとてもしっかりと性格付けされていて、誰一人として同じじゃない。そこには、グレイドでの生活に落ち着きたいと思い、上手くいくようにしたいと思う人たちがいる。それに、疑問を投げたいと思いながらまだ準備ができていないと考える人たちもいる。トーマスがやって来たことで、他の人たちが成長し、自由に意見を言うようになり、自分自身に目を向ける触媒となるわけね。彼がきっかけとなるところが面白いと思ったわ。すべては、その後にどうなるかの話だから。そこは奇妙に自立した世界で、自分はどこに収まるか、と考えさせられるの。

Q テレサの役作りではどんなことをしましたか?

Aカヤ・スコデラリオリサーチをする必要がないというのは怖いし、同時にとても楽しいものだったわ。彼女には記憶がないの。ただあの場所へ来たというだけ。この役は直観に従った形でやってみたいと思ったわ。彼女はどんな反応をするか?闘争か、逃走反応のようなもの。あの箱で私が登場するシーンを最初に撮影したんだけど、私が歩いて行くと、主要なキャストには会っていたけれど、あそこには30人も他の少年たちがいて、まったく知らない顔ぶれだった。セットを歩きながら、ぼうぜんとなったわ。でも、10分後には皆と仲良くなって、おしゃべりをしていたけれど、学校に行った初日のような感じだった。演技では、そういうことは見せないようにしなければならなかった。彼女はそういう反応はしないから。彼女はすぐに闘志をむき出しにして、彼らに向って行くの。彼らに向って怒鳴りだす。ああいう反応をするというのは面白かったし、私は彼女のそういう部分をベースにして残りの部分も演じたわ。

Q 彼女は意志の強い人です。そこは魅力でしたか?

Aカヤ・スコデラリオもちろんよ。ああいう状況では多くの少女がテレサのような反応をすると思いたいわ。彼女は知っていることを口には出さず、多くを内に秘めている。多くのことを自分の中に取り込んでいる。彼女のそういうところが好きだったの。外に出て、皆に言いふらして共有せず、内面に秘めているところがよかった。彼女は静かに考え、観察しているだけなの。頭の中で考えている。そのほうが本当らしいし、第2弾とか第3弾で彼女の真実が明かされるとしたら、彼女の中身を見せることになるでしょうね。彼女が謎めいた存在のところも気に入った。何もかもすぐに教えてもらうのではなく、自分で見つけなければならないの。

Q 紅一点でいることを意識しましたか?

ATHE MAZE RUNNERカヤ・スコデラリオ居心地が悪くならないかと心配したわ。私だったら大丈夫よ。男友だちは多いし、男の子と一緒にいるのが好きだから。男の子と一緒にいてくつろげるし、お転婆だから。彼らのほうが私に気を使うかもしれないと心配したわ。でも、そんなことはなかった。私が行くと、皆で野球をしていて、「やぁ」って声をかけてきた。それで、ゲームを続けていた。ごく自然にくつろげて、とても気持ちのいい環境だった。一緒に騒いだり、楽しく過ごした。修学旅行に行ったような感じだった(笑)。私はキャストと一緒にサバイバルの週末を過ごしたいと思ったけれど、それほど熱心ではない人たちもいたのよ。でも、私が彼らを説得して参加させたの。それなのに、朝の5時に救助されたわ。鉄砲水が出たからよ(笑)。

Q ウェスは視覚効果の分野で有名です。役者の扱いはどうですか?

Aカヤ・スコデラリオ彼はストーリーとキャラクターを第一に考えているわ。でも最初は分からなかった。彼にとって初めての大作だということ、彼が視覚効果の出身だということは知っていた。でも、彼に会ってすぐに優秀な人だということが分かった。彼はストーリーがとても好きなの。彼が気にするのはストーリーよ。彼はストーリーに浸りきる。そうすると大きなエネルギーになるし、ストーリーを自分のものにしたいという気にもなる。彼は私たちに手を貸して、ストーリーの最後まで進ませてくれたわ。

Q セットでは映画のどれぐらいの部分を見る事が出来ましたか?

Aカヤ・スコデラリオそんなにたくさんではないから、クールよ。皆が生活するグレイドのセットに行くまでは何も見せてもらえなかった。そこに行ってみて、「うわっ!」って。ブルースクリーンの撮影ではあいまいにしか分からなかった。でも、これほど素晴らしい映像になるなんて思っていなかったわ。昨日、本作を観て、映像の素晴らしさにびっくりした。彼は迷路をすごいものに仕上げた。怖そうな見かけだけど、同時にとても美しかった。特に、外側の広々としたところがきれいだったわ。普通に想像できるようなものではないの。暗くてうすぎたない路地とはぜんぜん違うわ。

>インタビュー前篇:ディラン・オブライエン

Q スペシャル回答企画!!

『メイズ・ランナー』原作ライトノベルを3名様にプレゼント

メイズ・ランナー下記の質問に回答いただいた方の中から抽選で3名様に『メイズ・ランナー』原作ライトノベルをプレゼントします。

賞品名:ジェイムズ・ダシュナー(著)、田内志文(翻訳)「メイズランナー」(KADOKAWA)907円(税込)

※当選発表は質問締切後に、当選者の方のOKWave登録メールアドレスにメールにて通知します。その際に賞品発送先の住所確認をしますので、必ずOKWaveからのメールが受け取れるようにメールの設定をご確認ください。なお、期日までにご返信いただけない場合には当選権利は無効とさせていただきますのでご留意ください。

Q 『メイズ・ランナー』にちなんで、<脱出>にまつわるエピソードをお聞かせください。

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■Information

『メイズ・ランナー』

TOHOシネマズ 日劇他全国公開中!

THE MAZE RUNNER高い壁に囲まれた巨大な迷路は、朝になると扉が開き、夜が訪れる前に扉は閉じられる。夜の間、迷路はその構造を変化させ、二度と同じ道順は出現しない。迷路に囲まれたエリアには、月に一度、生活物資とともに新しい“ランナー”が送り込まれてくる。記憶を失い、かろうじて自分の名前だけを思い出すランナーたちは、コミュニティを形成。選ばれた数名が迷路の構造を調べ、この地からの脱出法を探す。迷路の扉が閉まる夜までに戻らなければ、ランナーに命の保証はない。迷路に隠された秘密とは?そしてランナーたちの運命は?あらゆる予想を超えた衝撃のクライマックスが待っている。

監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラリオ、アムル・アミーン、トーマス・ブロディ=サングスター、キー・ホン・リー、ウィル・ポールター、パトリシア・クラークソン、ブレイク・クーパー、デクスター・ダーデン、クリス・シェフィールド

配給:20世紀フォックス映画

オフィシャルサイト:http://www.foxmovies-jp.com/mazerunner/

(C) 2014 Twentieth Century Fox Film


■Profile

カヤ・スコデラリオ

THE MAZE RUNNER1992年、イギリス、パディントン出身。
父はイギリス人、母はブラジル人。14歳で女優のキャリアをスタートし、2007年、イギリスのTVシリーズ“Skins”で主人公エフィ役に抜擢される。ニコラス・ホルトらと共演した同作は、4シーズン続いて彼女の人気を確立した。映画には『月に囚われた男』(10)、『タイタンの戦い』(11)などに出演。ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映された“Wuthering Height(嵐が丘)”(11)では主人公キャサリンを演じた。主演を務めたアクションドラマ“Tiger House”(15)など新作が続々待機中。2017年公開予定の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作のヒロイン役に選ばれた。モデルとしても活躍中。