OKStars Vol.464 芸人 タブレット純

OKStars Vol.464は「OKWave AWARD 2015」アンバサダーにもご就任いただいた芸人・タブレット純さんへのインタビューをお送りします!

Q 芸の道に進もうとしたきっかけをお聞かせください。

Aタブレット純いまは芸人として活動していますがもともとは歌手として活動を始めました。そのきっかけは、古い歌が好きで、AMラジオなどからいろいろな歌を知って、とくにムード歌謡というものにシビれてしまいました。その代表的なグループがマヒナスターズでした。その後、たまたまメンバーの方と知り合う機会があり、ある日リーダーの方に呼ばれて声を聞かせてみろ、と。ちょうどその頃メンバーの分裂劇のようなことがあり、メンバーが足りなかったということは後で知りました。それで歌ってみせたら、その日のうちにメンバーとして加わることになりました。下積みも全くないままマヒナスターズの一員として活動を始めたのが芸能生活の第一歩目でした。
グループは2年ほどで、リーダーの方が亡くなってしまって、自然消滅という形で活動は終了してしまいました。そこからはひとりで活動していました。その頃から、もともと自分が持っている変な部分が取り上げられることが多くなりました。それで浅草の演芸場に出演する機会があって、支配人の方に気に入られて、レギュラーでの出演機会をいただきました。その時に歌だけではなく違ったアプローチもできないかと思って、歌のモノマネもやるようになりました。さらに、自分の作った曲には面白い要素が多かったので、お笑い的なアプローチでやったらどうなるだろうかとやってみたらそれが受けたので、これが芸人としての始まりだったと思います。タブレット純という名前はもともと浅草の東洋館という演芸場だけの名前だったのですが、そこでスカウトされて本格的に活動するようになりました。TV番組に出演させていただいたり、わりと早くにいまのスタイルになっていきました。

Q そもそも、マヒナスターズ参加前には人前で歌う経験はあったのでしょうか。

Aタブレット純歌は好きでしたので自分ではよく歌っていました。でも引っ込み思案な性格なので学生時代にはバンドを組むようなこともなかったので、いまこういう風になっているのは自分でも思いもよらなかったです。歌は自分が聴いてきた積み重ねがあるので、自分がよく聴いてきたジャンルの歌は歌えるという感覚はありました。親戚の前で歌ったら、結構高く評価していただいたので、人前でも歌えるのかも、という自信はありました。そういうタイミングでマヒナスターズの方と知り合いましたので、歌手になった時は急激に周りの環境が変わっていきました。

Q 転機のようなものは自分でも感じるものでしょうか。

Aタブレット純タブレット純自分の場合はいまの活動を強く目指していたというよりも、流れるように転がっていった部分が大きいです。ただ、マヒナスターズは在籍していましたがそれほど大きな活動をすることもなくグループが消滅してしまったので、そういう場に自分がいられたというのは運もあったと思います。芸人になってから、自分は下積みもなく芸人の養成所出身の方たちと並んでオーディションを受けていましたが、歌手時代が下積みだったのかもしれません。芸人の世界で思いがけずその時の経験が発揮されることもあるので、「あれ、なんでいま自分はこんなところにいるんだろう」と感じることはよくあります。いきなり芸人の世界にポンッと出なくて良かったとは思います。そうだったらすぐにつぶれていたと思います。

Q 人前に出ることへの抵抗感などは初めはありませんでしたか。

Aタブレット純もともと人前に出るタイプの人間ではなかったので、いまも率先して出ているわけではないので、舞台に上がる時など、気持ちをどう持っていくかはいまでも考えながらやっているところはあります。天才肌の方は楽屋では寝ていてもすぐにスイッチが入って本番を迎えられますが、自分はそのスイッチがなかなか入らないので、いま定期的にお笑いの仕事があるのがありがたいですね(笑)。2、3日休んでしまうと、そういう気持ちが知らず知らず抜けてしまいます。そういう意味でもいまの状況が続くといいなと思っています。

Q 『OKWave AWARD 2015』アンバサダーにご就任していただいたタブレット純さんから、OKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

Aタブレット純タブレット純人に言えない相談ができるのはネット時代ならではだと思います。素朴な疑問でも、質問者と回答者の掛け合いが粋で、それ自体が作品のようでいいなと思います。重い悩みを持った方もそういう軽いやりとりを見て一息つくこともできるんじゃないかと思います。救われるし楽しめると思いますので、人を傷つけずに、真摯なやりとりを続けていただけるといいなと思います。

Qタブレット純さんからOKWaveユーザーに質問!

タブレット純中華料理店にラーメン炒飯セットというのがよくあると思います。炒飯単品についてくる炒飯スープとラーメンのスープは違うものだと思いますが、その違いを教えてください。それとラーメン炒飯セットには炒飯スープがつかないことを不条理だと思っている方はいませんか?(笑)

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■Profile

タブレット純

タブレット純幼少時よりAMラジオを通じて古い歌謡曲に目覚め、思春期は中古レコードを蒐集しながら愛聴、研究に埋没する日々を送る。高校卒業後は古本屋、介護職など芸事と関係のない仕事をしていたが、27才の時、ある日突然ムード歌謡の老舗グループ、和田弘とマヒナスターズに芸名「田渕純」としてボーカルで加入。以後二年間和田弘氏逝去まで同グループにて活動した。グループ解散後都内のライブハウスにてネオ昭和歌謡、サブカル系のイベント出演の他、寄席・お笑いライブにも進出。ムード歌謡漫談という新ジャンルを確立し、異端な存在となっている。
http://ameblo.jp/tablet-jun/