OKStars Vol.468 俳優 桐山漣+『群青色の、とおり道』初日舞台挨拶

OKStars Vol.468は『群青色の、とおり道』初日舞台挨拶の模様と、主演・桐山漣さんへのインタビューをお送りします!

■舞台挨拶

登壇(敬称略):桐山漣、升毅、宮崎美子、安田聖愛、佐々部清(監督)、ぐんまちゃん、おーたん
司会:襟川クロさん

Q ご挨拶をお願いします。

A『群青色の、とおり道』桐山漣真山佳幸役を演じました。今日は演じた真山家4人全員が揃うということですごく嬉しいです。今日来てくれたぐんまちゃんとおおたんももしかしたら映画に映っているかもしれません。

升毅佳くんの父、年男を演じました。昨年8月に群馬県太田市で撮影した映画が今年3月に群馬県で先行ロードショーされて、本日ようやく全国公開となりました。ここから全国津々浦々まで羽ばたいていけますように、そんな思いを抱いてやって来ました。ぜひ感想などをこんなこととか(スマホを操作するようなジェスチャーをしながら)して拡散していただけたらと思います。

宮崎美子母親役です。撮影から1年近く経ってこの家族で再会して、久々にそれぞれを見ると大人になった顔もありますが、演じていて本当にいい家族でした。家族っていいなということが伝わればいいなと思います。

安田聖愛妹・幸恵役を演じました。今日は公開初日の作品が集まっている中、こちらに足を運んでいただきありがとうございます(会場笑)

升毅気遣いのできる子だ(笑)

安田聖愛宮崎さんが言ったように1年経っても家族のようで、桐山さんのことをお兄ちゃんと呼んでいます。いつかお兄ちゃんと呼ばなくなる日が来るのかわかりませんが、しばらくはお兄ちゃんでいこうと思います。

佐々部清1年経ってちょっと大人になった佐々部清です(会場笑)。今日は暑い中お集まりいただきありがとうございます。

Q 桐山さん、役柄についてコメントをお願いします。“脱ぐシーン”もありましたね。

A『群青色の、とおり道』桐山漣僕の役はミュージシャンで10年ぶりに地元の太田に帰ってくる青年で、夢追い人です。脱いでいるシーンはありますが(苦笑)そういう映画ではないです。もっとハートに来る映画です。何かに向かう夢を持っている人にはとくに響くと思います。僕は役者で佳幸とはジャンルは違いますけど、なかなか思い通りにいかないこととか、年齢的にも佳幸は28歳で僕とも近いので、そういうところでも共感できる部分が多かったです。

Q 桐山さんを起用した狙いは?

A佐々部清歌とギターができることが絶対条件でした。漣には事務所に来てもらって歌を8小節ほどで聴いた時点で「近所迷惑だからもうやめろ」と(会場笑)。とにかく芝居よりも歌とギターが大事でしたので。

桐山漣音楽はこの映画のキーワードのひとつで、僕はベースギターを弾いていたので、今回ギターを練習して監督に見せに行きました。主演で台本ももらっていたので自分に決まっていると思って行ったんですけど、決まってなかったんですね(苦笑)。

Q 升さんは頑固なお父さん役ですね。

A『群青色の、とおり道』升毅どちらかと言うと厳格なお父さんです。僕も漣くんくらいの息子がいますが、僕自身は友達付き合いのような家族にしたいと思ってゆるめに過ごしてきたので、厳格な父親というものがどういうものかは随分と考えました。とはいえ、厳格だった父親が歳を重ねて変化していくので、そうやって家族というものはできあがっていくんだなと思いました。本当にいい息子で、本当にいい娘で、本当にいい奥さんで、本当にいい監督なんです(会場笑)。そんなところを観てください。

Q 宮崎さんのお母さんは本当に理想ですね。

A『群青色の、とおり道』宮崎美子私には子どもがいないので想像ですが、10年離れていた息子が帰ってくるので、嬉しく嬉しくてニマニマしているだろうなと思いました。後で自分の表情を映像で観て、こんなにゆるくていいのかしらと思いましたが、こんな息子ですからね(笑)

佐々部清自分の母が宮崎さんみたいな人だったらいいなとキャスティングしました(笑)。年齢はほとんど一緒なんですけどね(会場笑)。

Q 妹役はとってもしっかり者ですね。

A安田聖愛いま「こんな息子ですよ」という話を聞きながら、こんなお兄ちゃんにとっても反抗的な態度を取ります。とっても冷たくしているのでそこを見ていただければ。でも最後まで観ていただければ愛情を込めて冷たくしていることがわかると思います(笑)。

Q 監督の狙い通りのキャスティングですね。地元・太田市の観光映画にしなかったところについてはいかがでしょうか。

A佐々部清最初に話が来た時に「観光映画にはしませんから。でも出てくる人のドラマを見たら、とても町が愛おしく思えるものにします」と話しました。地元で完成披露をした後、3月から15週間のロングランになりました。太田市の教育委員長が市内の全中学生にシネコンで授業の一環としてこの映画を見せる、ということになりましたので、想いは伝わったかなと思います。中学生たちの感想文には泣きそうになりました。

Q おおたんとぐんまちゃんからの感想をどうぞ。

Aおおたん太田市の素敵な場所がたくさん出てくるよ。とくに尾島ねぷた祭りのシーンはお祭り当日に撮影しているから迫力満点だよ。ぜひ観に来てね。

ぐんまちゃんとっても感動したよ。みんな自分の田舎が恋しくなったり、家族が大切だと思うんじゃないかな。

(さらに安田聖愛さんに耳打ちをされました)

安田聖愛きっと涙が出てしまうと思うので、みんなハンカチを用意しておいたほうがいいよ。と言ってます。

(ここでヒロイン・倉田唯香役の杉野希妃さんからビデオメッセージがありました。 ※杉野希妃さんは海外で事故に遭われて現在リハビリ中とのこと。)

『群青色の、とおり道』杉野希妃この映画では制服を着たり、大好きな「翼をください」を歌ったり、たくさんの挑戦をさせていただきました。桐山漣くんと伊嵜充則さん、松浦慎一郎さんと私の4人が同級生役で撮影前の本読みから息が合っていて、その雰囲気が映画に反映されていると思います。聖愛ちゃんは劇中ではちょっと反抗的な役ですが、実際はとてもいい子で妹のように感じていました。升さんとは劇中に「唯香ちゃんはいい子だ」と言われる台詞があって、休憩中にもたまに言ってもらえて嬉しかったです。でも監督はなぜか私の役名を“よねこ”と呼んでいて、宮崎さんが真似をしてそう呼んでもらったのもいい思い出です。結局“よねこ”は誰だったんでしょう。佐々部監督の現場はとてもエネルギッシュで、座っている監督をほとんど見ませんでした。ドラムを叩いているような独特なリズムで、とにかく動き回っていて、とても勉強になる現場でした。

Q では最後にメッセージをお願いします。

A桐山漣決して大きい映画ではないのですが、群馬の方だったり、本当にたくさんの人たちの気持ちと愛情で作られた映画です。これだけ多くの人たちが集まるとこれだけのエネルギーのある作品になっていくんだということをスクリーンから感じていただけたらと思います。観て気に入っていただけたらぜひ気持ちをひとつにしてこの作品を一緒に育てていただけたらと思ってます。

佐々部清パンフレットは僕が責任編集で作りました。この映画の前編に当たるEpisode0を二ノ宮知子先生が描いてくれた漫画とセットで売っていますのでぜひ手にとってください。


■主演・桐山漣さんインタビュー

Q 演じられた佳幸について、地元の同級生3人との関係性はどのように作っていきましたか。

A桐山漣杉野希妃さん、伊嵜充則さん、松浦慎一郎さんの同級生役の3人とは本読みの時からとても相性が良かったです。会った時から僕は感覚的に群馬の地元の仲間だと感じていて、実はみんなもそう思っていたようで、とても合ういい4人組でした。スクリーンにもいい空気感が出せるだろうなと思いました。

Q 佳幸と唯香との関係をラブストーリー的に観ることもできると思いますが、このふたりの関係性はどう思って演じましたか。

A『群青色の、とおり道』桐山漣作品としては家族愛の方が強く出ているので、ラブストーリーはふんわりと描かれていると思います。ラストのふたりの描き方が、ふたりのこれからを示唆しているようにも思います。いろいろな見方ができると思います。

Q 桐山さん自身が佳幸のようなシチュエーションだったとすると、故郷に帰るのか、仕事を選ぶのか、いかがでしょう。

A桐山漣夢みたいなものは口に出していると本当にそうなっていくものだと思います。自分で終わりを決めなければ、夢はいつまでも夢として居てくれると思うんです。もし僕が佳幸のように実家を飛び出して行ってしまっていたのだとしたら、家族や地元のみんなからパワーをもらって感じたことを歌にできるんじゃないかなと思います。それをもう一度東京に帰ってやってみると思います。

Q 今回ミュージシャン役としてはどんな準備をしましたか。

A『群青色の、とおり道』桐山漣佐々部監督の前で披露した時にはもう決まったものだと思っていましたが(笑)、撮影の時は生でギターを弾いたり歌うシーンが多かったので、かなり練習をして臨みました。ギターは中3の頃に1年くらい弾いた経験があって、今回アコースティックギターに長く触れて、やっぱりいいなと思いました。これ1本でステージに立つことができるすごさみたいなものも感じました。

Q OKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

A桐山漣この『群青色の、とおり道』を一言で表すと「心」だと思います。家族愛もあり、ラブストーリーもあり、故郷の話でもあり、夢追い人の話でもあるので、いろんな世代の方が、どこかで心に響くものがあると思います。心の奥底に蓋をしてしまっていたものに、ちくっと射してくるような映画だと思うので、皆さんひとりひとりの見どころをぜひ見つけていただけたらと思います。

Q桐山漣さんからOKWaveユーザーに質問!

桐山漣弦楽器に関する質問です。今回はギターでしたが、いま違う作品では三味線を弾いています。三味線は弦が3本なんですが、なぜ3本なんでしょうか。普段はベースギターを弾くので弦の本数が気になります。

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■Information

『群青色の、とおり道』

『群青色の、とおり道』公開中!

ミュージシャンを目指し上京した、佳幸。勘当同然であった父親からある知らせを受けた佳幸は、ギターと共に複雑な想いを抱え、10年ぶりに帰郷する。故郷へ帰ると、そこには相変わらず陽気で元気な母・明子、高校生になった妹・幸恵、工場を営み厳格さの影を潜めた父・年男、小学校の教師となった同級生・唯香たちの姿があった。そして10年間未完成だった佳幸の曲は、故郷の人々によって育まれ……。
生まれ育った街の景色を背景に、佳幸は自分を支えてくれていた人々と、そして自分自身と、10年の時を経て向き合う。

出演:桐山漣、升毅、宮崎美子、杉野希妃、安田聖愛、伊嵜充則、井上順

監督:佐々部 清
脚本:橋本 剛実、佐々部 清
劇中歌:「電車の窓から」back number(UNIVERSAL SIGMA)

太田市合併10周年記念製作映画
企画:太田市
制作・配給:クリーク・アンド・リバー社
宣伝・配給協力:マジックアワー

オフィシャルHP:http://www.gunjyoiro.jp
Facebook:http://www.facebook.com/gunjyoiro
Twitter:https://twitter.com/gunjyoiro_ota

(C)「群青色の、とおり道」製作委員会、太田市


■Profile

桐山漣

桐山漣2009年、2,000人のオーディション参加者の中から「仮面ライダーW」主演を射止める。以降、ドラマ、映画に多数出演。2013年「韓国ソウルドラマアワード2013」(JAPAN俳優部門1位)ネチズン人気賞を受賞する。2014年はドラマ「ロストデイズ」、「バックハグ」など、映画では『L・DK』等に出演。上記で「三味線を弾いている」NHK木曜時代劇『まんまこと~麻之助裁定帳~』八木清十郎役にて7月16日(木)放送開始。

http://ameblo.jp/renn-kiriyama/