OKStars Vol.482は「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」シーズン2(以下、「わたプロ」)に主演ならびに監督としても参加した城田優さんへのインタビューをお送りします!
Q 「わたプロ」主演回について、台本を読まれた時の印象はいかがでしたか?
A城田優池鉄(池田鉄洋)さんの脚本でとにかく面白くて、ぶっ飛んでいました。壁ドンした時に「ドスコイ!」って言うんですよ。意味が分からないですよね(笑)。そういう池鉄さんワールドが全開で、台本を読んでいても面白かったですし、実際にやってみると、余計に面白かったです。わたプロでは珍しく男性が主演の回で、元々カノ、元カノ、今カノの女性3人と相手が変わると男はこうも変わるのか、という恋愛の一面が見られて面白いです。
Q ぶっ飛んだキャラクターは演じていていかがだったでしょう。
A城田優楽しいです。僕は芝居はぶっ飛んでいればいるほど楽しいです。どの役でももちろん楽しいですが、日常生活ではありえないことをやる方が楽しいです。壁ドンして「ドスコイ!」なんて、僕は絶対にしませんから(笑)。もちろんまじめに演じていますが、どこか全体ふざけた空気感が出ていると思います。
Q 「わたプロ」の構成についてはどう思いますか?
A城田優すごくいいと思います。たくさんの俳優、クリエイター、監督が力を合わせていろんな化学反応が起こりますので。オムニバス形式で、こういうショートフィルム的な7~8分×3本なのも斬新で面白いです。短い時間に全部入れなければならないから作り手側にとっては勝負だし、見る側は見やすいですし、飽きないですよね。
Q 出演エピソードの「嫉妬させようと、他の男から口説かれた話をしたことがある。」ということについて、城田さん自身はどう思いますか?
A城田優僕には嫉妬させたい、という気持ちが分からないです。付き合う前の好きな子が他の男性と仲良く話していたらヤキモチを焼くかもしれませんが、仮に自分の彼女が僕の男友だちと仲良く話していても絶対に嫉妬しませんので。でも、誕生日にはサプライズをしたりするのも大好きですので、ドライということではないですよ。
Q では、男性と女性はどちらが嫉妬深いと思いますか?
A城田優どちらとも言えませんが、自信がないから嫉妬するんだと思います。
Q 監督のオファーについてはどう感じましたか?
A城田優嬉しかったです。ショートフィルムなど、監督業には手を出しつつあったので、ドラマの原案、監督ということでゼロから携わって作っていくことができて楽しかったです。
Q この3つのエピソード(「ネットの噂話を、いちいち彼に報告する。」「彼の男友達が、ことごとく独身だ。」「彼の母親は完璧だ。」)からどうドラマを広げていこうと思いましたか?
A城田優「ネットの噂話を、いちいち彼に報告する。」というエピソードから、いまならスマホだろうと思いました。ヒロインの桜はネットに書かれていることに依存してしまっていて、ネットの情報を共有したり、「その話はどのサイトに載っていたの?」と聞いてくるような女の子にしました。その基盤ができたら、「彼の男友達が、ことごとく独身だ。」ということで洋介の周りのことを考えて、とどめとして「彼の母親は完璧だ。」というエピソードを持ってきて、ネタばらしが起きるという作りになっています。とくに前半は僕が考えていたことで、そこからみんなで決めていって、ふじきみつ彦さんが脚本を書いてくださっています。話し合いながら進めることができたので、とても自由に表現させて頂けました。
Q とくにこだわったところはありますか?
A城田優最初のカフェでのくだりはほぼ僕のイメージ通りになっています。別れそうになっているカップルのところにコーヒーが運ばれてきて、深刻な会話が始まって、ふたりが出会ったところに遡る、という構成はもとからありました。運命の出会いとして出会ったはずのふたりが実は…、というオチまでの流れはかたまっていましたね。そこは面白くしたいと思って打ち合わせを重ねました。
Q 現場で「監督」と呼ばれる気持ちはいかがでしたか?
A城田優最初は恥ずかしいし、照れもありましたけど、最後には慣れるものです。でも、僕自身、現場では監督のことは名前では呼ばず「監督」って呼ぶんです。だから現場では監督と呼ばれることに違和感はなかったです。
Q 俳優としての経験が役立ったなと思うことはありましたか?
A城田優自分が経験してきた芝居が確実に役に立っていたと思います。監督業の勉強をしたことはないので、いままでの経験と感覚だけでやりました。芝居の演出に関しては聞かれて困ったことは一度もなかったです。自分からどんどん「こうしたら」と言う方ですし、芝居に正解はひとつではないとも思っていますので、役者から出てくるものも受け止めてやっていきました。それに対して、カット割りはちょっと考えたり、追加したりということはありました。
Q 今後も監督業を続けたいですか?
A城田優楽しいですし、やってみたいと思います。面倒くさいと言われがちな映像や音声の編集も好きなので、今回そこも勉強させてもらって、いつかまたできたらいいなと思います。
Q もともとディレクションには興味がありましたか?
A城田優20歳くらいの頃から趣味で自分で撮った映像をPCで編集したりしてました。もっと振り返ると、子どもの頃はおもちゃで遊ぶ時に役柄やストーリーやセリフを考えて、毎回違う物語を考えて遊んでいました。曲や歌詞を作る時も、僕の中では歌は物語なので、前奏から最後まででひとつの物語を作るように考えています。それで今回監督をやりましたが、いろんなやり方がありますし、最終的には自分の好みでやっています。結果的にそれで面白いと思ってもらえたらいいなと思います。
Q 今年30歳を迎えられますが、30代をどんな風に過ごしたいですか。その先の40代まで展望があればぜひお聞かせください。
A城田優人生は一度きりなので、プライベートで自分が好きなことをやる時間と、仕事として責任をもってやることのオンオフを切り替えていけたらなと思っています。アウトプットをたくさんする仕事なので、インプットする時間がないとバランスが崩れるところもあるので。この仕事を長くやっていくには、そういうバランスも大事だなぁと。先輩方を見ていて、自分の理想を考えると、ずっと表に出ているのではなく、時々はゆっくり休んで、海外に行ったりして、戻ってきたらまたひとつ作品を作って、というのが理想かなぁと。ただ作品を作り続けるよりも、作品を作って、自分の時間でアイデアを吸収して、それを次に活かしていくというバランスが大事だと思うので、そうしていろんなものを吸収して、向上していきたいですね。
Q あらためて見どころについてお聞かせください。
A城田優出演回は池鉄さんのぶっ飛んだ面白い台本で、3人の個性豊かな女性の間で変わっていく僕の演じる悟の、とくに最後の方の壊れっぷりに注目してください。
対象的に、僕が制作サイドに回った話は、現実的な題材で、スマホを題材に、スマホとネットに依存した、ある意味ピュア過ぎる女の子と、心理学を勉強しているはずなのに、そういう女の子だということを見抜けない、自分のことになると意外と気づけていない、そんなふたりの主人公のいい感じなミスマッチさなどを見てほしいです。僕が作りたかったものがどんな感じになっているのかぜひ観てください。
■Information
CS放送 女性チャンネル♪LaLa TV
「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」シーズン2
毎週(水)23:00~/毎週(土)(日)23:00~好評放送中!
※放送は1話3エピソード収録、1話30分
“未婚のプロ”ジェーン・スー原作、女性たちから大きな支持を得る“逆”結婚指南書「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」を豪華俳優&スタッフを迎えてドラマ化!シーズン1の大反響を受け、ついに9月より放送開始となった「わたプロ」シーズン2、
シリーズ史上初となる男子主演回、第4話(城田優主演)は9月23日(水)他。また、城田優監督デビュー作となる第8話(渡部豪太主演)は、10月21日(水)他放送!
<イケメン度UP>でますます目が離せない「わたプロ」お見逃しなく!
シーズン2でついに101本のエピソードが完結する!
原作:ジェーン・スー「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」(ポプラ社刊)
出演:浅見れいな、芦名星、池田鉄洋、臼田あさ美、貫地谷しほり、小池栄子、酒井若菜、佐々木希、佐藤仁美、釈由美子、城田優、中村倫也、夏菜、菜々緒、渡部豪太 ほか(五十音順)
監督:石井聡一、大内隆弘、片山雄一、川村泰祐、佐藤二朗、城田優、たかひろや、鶴岡慧子、マギー、村本大志、本橋圭太 (五十音順)
脚本:新井友香、池田鉄洋、狗飼恭子、佐藤二朗、ジェーン・スー、たかひろや、樋口七海、ふじきみつ彦、マギー、松田沙也、渡辺千穂 (五十音順)
音楽:アゲハスプリングス
主題歌:Charisma.com『アラサードリーミン』(ワーナーミュージック・ジャパン)
オープニングテーマ:土岐麻子『セ・ラ・ヴィ~女は愛に忙しい~』(rhythm zone)
制作協力:ホリプロ
製作:アスミック・エース
製作著作: 女性チャンネル♪LaLa TV
番組ページ:http://www.lala.tv/watapro2/index.html
Ⓒ女性チャンネル♪LaLa TV
<第4話城田優主演回>
9月23日(水・祝)23:00~ 他放送
「嫉妬させようと、他の男から口説かれた話をしたことがある。」
「以前付き合っていた男性のプロポーズを「もっといい人がいるかも」という理由でお断りした。」
「正直にいえば、ひとりで生きていける自信がある。」
出演:城田優、瀬戸さおり、大島麻衣、芦名星、寺田真二郎
監督:本橋圭太
脚本:池田鉄洋
<第8話城田優監督回>
10月21日(水)23:00~ 他放送
「ネットの噂話を、いちいち彼に報告する。」
「彼の男友達が、ことごとく独身だ。」
「彼の母親は完璧だ。」
監督・原案:城田優
脚本:ふじきみつ彦
出演:渡部豪太、黒川智花
■Profile
城田優
1985年12月26日生まれ、東京都出身。
2003年俳優デビュー。ドラマ・映画・舞台等の幅広いジャンルで活躍。舞台では、ミュージカル『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』『ファントム』などで主演を務めた他、『4Stars』では海外のミュージカルスターと共演を果たし、本年第6回岩谷時子賞「奨励賞」を受賞。2015年は、TVドラマ『○○妻』にレギュラー出演の他、SPドラマ『結婚に一番近くて遠い女』に出演。現在ドラマ「表参道高校合唱部!」に教師役で出演中。また、映画では、ディズニー映画『シンデレラ』のプリンス役吹き替え声優を務めた他、福田雄一監督映画『明烏』に出演。今後、2016年上演の地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14「The Love Bugs」へのゲスト主演が決定、またミュージカルの初演出に挑む「アップル・ツリー」も控えている。2010年に史上最年少で『エリザベート』トート役を演じ、第65回文化庁芸術祭・演劇部門で芸術祭新人賞を受賞している。