OKStars Vol.491は舞台のバックステージに焦点を当てたミュージカル『HEADS UP!』に出演の相葉裕樹さんへのインタビューをお送ります!
Q 『HEADS UP!』の出演について、最初に本企画を聞いた時はどう感じましたか?
A相葉裕樹昨年に池田鉄洋さん作・演出の『BACK STAGE』という作品でも舞台監督の役を演じ、今回はラサール石井さんの演出の作品で新人舞台監督役を、ということで、2年連続でこんな特殊な役を頂けるのはなかなか無いことですし、何かの縁も感じました。舞台の裏側を描くバックステージもので、しかも今回はミュージカルということもあり、すごく楽しみです。昨年やったものとはまた違った、「仕込みからバラしまで」という皆さん観たことがないようなエンターテインメントを、これだけ豪華で個性豊かな方々と作っていけるので、負けないように個性を出しながら新人舞台監督として舞台の板の上で生きていけたらと思います。
Q 舞台監督というお仕事のイメージは?
A相葉裕樹僕ら演者側は本番が始まってしまうと裏方さんとコミュニケーションを取ることがなく、舞台を止めずに進行させることに集中しますので、あまり話をすることがないんです。
舞台監督さんは堅いイメージです。実際に話すとそんなことはないんですが、怖そうなイメージもありますね。舞台監督さんに限らず、裏方の仕事をされている方は職人気質というか、その道のプロというイメージがあります。作品への愛を担当されている仕事に集中されているので、職人さんというイメージが強いです。打ち上げでようやく「あの時はこうだったね」とお互いに話ができるので、意外と触れ合う機会が少ないんです。もちろん姿は目に入りますけど、普段から集中して動きを見ていることはあまりないですし、仕込みをやったこともなかったので、今回の経験が今後も舞台を演者としてつくっていく上でも、舞台に対する姿勢とか考え方も勉強になると思っています。
Q 新人の舞台監督役というバックボーンをどう捉えていますか。
A相葉裕樹元々は演出家志望で劇団を旗揚げして座長も務めたものの、人望がなく続けられず、裏方の仕事に就いた、という設定です。初めてひとりで舞台監督を任されるので、ちょっと頼りなくて、アワアワしている様子がセリフにも表れます。そういう「人間らしさ」や「愛らしさ」のような、みんなが応援したくなるようなキャラクターを作ることができたらと思います。同時に成長の物語でもあるので、そこにも焦点を当てて観てもらえたらと思います。他のキャストの皆さんとのコミュニケーションを通じて役柄を作っていくので、面白いキャストの皆さんに揉まれながら、見たことがないものができそうな感覚があります。
Q 哀川翔さんとの共演について、翔さんの印象はいかがだったでしょう。
A相葉裕樹バラエティ番組に出られているイメージが強くあったので、ミュージカルでの共演はどうなるのだろう、というワクワクする気持ちの方が強いです。先ほども楽屋で「本番でバク宙しようかな」と大真面目に言っていたので、遊び心や楽しませたいサービス精神が旺盛な方なのかなと思いました。
Q その他の共演者の方々についての印象などお聞かせください。
A相葉裕樹橋本じゅんさんも青木さやかさんのお芝居も面白くて僕大好きなんです。大空祐飛さんに中川晃教さん、入野自由さんが加わり、いい化学反応が起きそうな気しかしません。皆さん個性が強くて、その中で自分の個性が薄まらないように、自分らしさを出して、舞台上でちゃんと生きているようにしたいです。「新藤」という新人舞台監督を活かすも殺すも僕次第なので、同じ板に立つ以上、同じカンパニーの仲間ですけど、ちゃんと闘っていかないとと思っています。
Q ミュージカルということで、そのあたりの意気込みをお聞かせください。
A相葉裕樹作曲・音楽監督の玉麻尚一さんとは以前に別の舞台でご一緒したことがあって、今回が3回目です。玉麻さんは僕の歌の技量を分かってくださっているし、玉麻さんについていけば間違いないと思っていますし、安心もしています。最近ミュージカルに出演する機会が増えてきたので、やるからにはいいものを届けたい、成長した姿を見せたい気持ちが強くなっています。元々歌は得意ではなくて、いまでも苦手意識はあります。でも、そうであっても頑張ってやってきたら、何か形になるのかも!という感覚があるので、こうやって出演の機会をいただけているのなら尚更努力しなければと思っています。
Q 相葉裕樹さんからOKWaveユーザーにメッセージをお願いします。
A相葉裕樹今回の舞台は僕も客席で観劇したい!と思うほど、観ている方たちは絶対に面白いと思います。舞台の仕込みからセットをバラすところまで見せるというのはバックステージものでもまず無いです。一幕は仕込みがメインになりますし、裏方さんの間でも壮大なドラマがあるということが伝わってくれるかなぁと思います。普段舞台を観る時の見方も変わってくるんじゃないかと思います。ぜひ観にいらしてください。劇場でお待ちしています。
Q相葉裕樹さんからOKWaveユーザーに質問!
相葉裕樹『HEADS UP!』というバックステージものにちなんで、皆さんがやってみたい舞台の裏方のお仕事は何ですか?
僕は舞台監督以外だったら照明です。スポットとかビームとかカッコ良い!っていう憧れです(笑)。
■Information
ミュージカル「HEADS UP!」
2015年11月13日(金)~23日(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場ホール
ミュージカルファンなら誰もが知る“あの名作”が1,000回目の公演を迎え、華々しく終了するはず…だった。が、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1,001回目を上演することになった!しかしながら、当然、舞台美術は廃棄済み、キャストも足りない、スタッフも人手不足。さらには新人舞台監督のデビュー作でもあった。
とんでもない条件の中でもスタッフたちは、必死に幕を開けようとする。…幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!
果たして幕は開けられるのか…。主演俳優が「1,001回目」にこだわった理由とは…?
出演:哀川 翔
相葉裕樹 橋本じゅん 青木さやか 入野自由
大空祐飛 中川晃教
脚本:倉持 裕
原案・作詞・演出:ラサール石井
作曲・音楽監督:玉麻尚一
振付:川崎悦子
料金(全席指定・税込)S席10,000円 A席8,500円 B席6,000円 C席4,000円
U24チケット/5,000円(24歳以下) 高校生以下割引/1,000円(高校生以下) シルバー割引/9,500円(満65歳以上)
※シルバー割引、U24、高校生以下割引はチケットかながわの電話・窓口で承ります(前売のみ・枚数限定)。
チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
窓口:KAAT神奈川芸術劇場2F(10:00~18:00)
http://www.kaat.jp/
公式サイト:http://www.m-headsup.com/
企画製作:KAAT神奈川芸術劇場
■Profile
相葉裕樹
1987年10月1日生まれ、千葉県出身。
ミュージカル『テニスの王子様』(2・3代目不二周助役)で人気を博す。最近では、声優の仕事にも取り組み、演技の幅を広げている。アニメ『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』では主人公のヒタチ・イズルの声を務めた。近年の出演作に舞台『CLUB SEVEN 10th stage』(玉野和紀演出)、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』(演出:山田和也)、朗読劇『春のめざめ』(演出:高橋正徳)、「BACK STAGE」(演出:池田鉄洋)、「ちぬの誓い」(演出:謝珠栄)、映画『闇金ウシジマくん Part2』、『王様とボク』、TVドラマ『黒服物語』(EX)、『35 歳の高校生』(NTV)などがある。
http://ameblo.jp/aibabahiro/