Vol.519 俳優 廣瀬智紀(『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』)

OKWAVE Stars Vol.519は『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』に出演の廣瀬智紀さんへのインタビューをお送りします。

Q 『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』はついにファイナルということですが、本作に関わり続けてきてファイナルを迎えるお気持ちをお聞かせください。

A廣瀬智紀僕自身、TVドラマ「私のホストちゃん~しちにんのホスト~」の時から参加して5年になります。その月日を経て舞台ファイナルとなる作品に出演できるのは光栄ですし嬉しく思っています。ただ、ドラマ放送が終わった時にこれで終わりだと思っていたのが舞台化されて、その舞台も終演の際にはこれで終わりだと思っていたら、続編にも出演できて、という繰り返しでした。ですので、この作品とは縁が深いなと思いますし、僕を世に出すきっかけになってくれたのが『私のホストちゃん』のドラマだったので、思い入れも強い作品です。

Q 夕妃というキャラクターをどう捉えて、育ててきましたか。

A廣瀬智紀(『私のホストちゃん』)廣瀬智紀夕妃はどんな店でもNo.1になってきて、ミステリアスで独自の美学があるキャラクターで、何を考えているかは分からないけど、全てはお客様のため、女の子を喜ばせるためということで、ホストとしては一流というキャラクターを大事にしてきました。
ドラマの時からの話になりますが、ドラマではこの“ホストちゃん”たちをドキュメンタリータッチに描いていて、ゲームと連動して視聴者が好きなホストを指名してゲーム内でホストと遊んで1位にするという仕組みで、そのランキングがドラマで発表される形でした。視聴者の皆さんは好きなホストにより愛着が湧いたり、彼らの所属しているクラブバニラそのものを好きになっていった中で、ランキング最下位のホストがクビになって新しいホスト役として自分が入っていったので、最初は抵抗がありました。その作り上げられた空間に自分が入るにはどうすればいいか考えたりしました。それで、当時の僕はまだ無名に等しかったのでヒール(悪役)に徹してしまおうと思って、オラオラ系のキャラクターを演じていきました。どこのホストクラブでもNo.1だったというキャラクターの背景があったので、それを頼りに、衣装のファーなどにも工夫してオーラのようなものを出そうと研究しながらキャラクターを作っていきました。そうやる中でいろいろなドラマがあって自分もクラブバニラの一員になれたので嬉しかったです。

Q ちなみに、ホスト役はどのように研究して身につけましたか。

A廣瀬智紀ホストがどういうものか僕も分かりませんでした。「ホストとはこういうものだ」というものを自分の中に植え付けずに現場に入ろうとは思いました。独自の美学を持っているという役なので、変に作りこまずに、中に入って違っていたら修正しよう、という気持ちでいました。そういう風にやりながら、独自の美学を持った夕妃というキャラクターを作ることができたかなと思います。

Q 夕妃は廣瀬さんご自身とリンクするところはありますか。

A廣瀬智紀僕自身は動きがクネクネしているというか、ずっしりとはしていないんです。そういう僕のちょっと弱々しい動きと、ズバズバ言うところや自信を持っているという僕にはない要素を融合させて、夕妃の妖艶でセクシーなイメージを形にしました。それと最近は、僕自身が舞台に出演してお客様を楽しませることでは誰にも負けたくないと思っているので、夕妃を演じてきたからかもしれませんが、そこは夕妃の女性を喜ばせるというところとリンクすると思います。

Q 今回も20人のホストのランキング争いがありますが、一方で共演者でもある今回のカンパニーについてはいかがでしょう。

A廣瀬智紀みんなそれぞれ個性があって、稽古をしていてもファイナルに相応しいキャストが集まっているなと感じます。歌が得意、ダンスが得意、芝居を作り込める人といろいろいて、彼らからも刺激を受けますし、その分、自分も刺激になれるように頑張ろうという気持ちになりますので、刺激し合える現場だと思います。

Q このランキングというシステムを役者としてはどう受け止めてきたのでしょう。

A廣瀬智紀(『私のホストちゃん』)廣瀬智紀ドラマの時からずっとあったので、今ではメンタル的にも適応しましたけど、最初はやはり厳しかったです。というのは、ドラマと最初の舞台ではNo.1にはなれなくて悔しかったからです。僕を応援してくれたお客様に申し訳ないなという気持ちもありましたが、何より夕妃がどの店でもNo.1を獲ってきたNo.1キラーという役どころだったので、No.1になれなかったモヤモヤが自分の中にありました。だからランキングでは絶対に1位を取らなければという気持ちでいた前回の福岡中洲編で1位を取れたので自分の中で夕妃というキャラクターを完結させることができたという思いがありました。
No.1になって喜んだり、負けて陰で悔しがったりするランキングのドラマの中で、前回は座長の松岡充さんに、No.1になった人をみんなで盛り上げよう、という空間を作っていただきました。今回の自分の課題は、お客様が応援しているホストの勝ち負けで喜んだり残念に思うこともある中で、会場全体で1位になった人の喜びを分かちあったり、ファイナルとして盛り上げようということです。前回は1位になったホストが特典として歌を歌ったり殺陣を披露したりしましたが、自分が1位になった時に、もちろん僕のファンの方は喜んでいただけたと思いますが、もしかしたら会場全体を盛り上げきれていないんじゃないかとも感じていました。今回はどんな順位になっても作品として盛り上げたいという気持ちがあるので、そこを自分の課題にしようと思います。

Q 今回の名古屋栄編としての見どころをお聞かせください。

A廣瀬智紀今回は名古屋・栄のクセのあるホストが出てきます。クラブバニラは新宿のホストクラブですので、東京と名古屋のホストのドラマが展開されます。この『私のホストちゃん』は毎回いい意味でお客様の期待を裏切ってきたので、今回もファイナルにふさわしく期待を裏切れるいい作品になっていると思います。観ていただかないと何とも言えませんが、その真相自体は始まったらすぐに分かると思います。

Q ご自身としての見どころはいかがでしょう。

A廣瀬智紀5年やってきましたので、夕妃という人間自身の成長を見てほしいです。そこは僕自身の成長とシンクロしている部分でもあるし、今までにない夕妃の顔を見せられると思います。そういう姿を目に焼き付けてほしいです。

Q ホストは女性をおもてなしする側ですが、廣瀬さん自身はおもてなしされるとしたら、どんなことをしてもらいたいですか。

A廣瀬智紀僕はおもてなしにはかえって気を使ってしまうので、おもてなしする方がむしろ気は楽ですね。
もしおもてなししていただけるのなら、例えば、何をするか分からずに現場に行って、バスで移動したら温泉でした、みたいなサプライズ的なおもてなしだったら嬉しいですね(笑)。

Q 廣瀬さんのこの1年での変化についてお聞かせください。

A廣瀬智紀作品への姿勢はどんどん変化していると感じています。この1年、メインキャストとして作品に関わらせていただく機会が増えたので、作品を背負うという重さと、その分さらに頑張ろう、というやりがいを感じています。そういう作品を背負う気持ちを強く意識した1年でした。作品のスパイスになれるように頑張ろう、と思ってやってきた自分が、今では作品を背負えるようになろう、と思うようになったことも嬉しいです。この先も、たとえメインではない役だとしても作品に責任をもって作品全体を考えられる脳にしていきたいと思います。

Q OKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。

A廣瀬智紀『私のホストちゃん』はTVシリーズから続いている歴史のある作品となりました。それは今まで応援してきてくれたお客様がいるからだろうし、僕たちが毎回真摯にホストちゃんとして向き合ってきた結果だとも自負しています。今まで応援してくださった方にはファイナルを観てほしいですし、今回初めて観ていただく方にも、これが『私のホストちゃん THE FINAL』だと思ってもらえる作品をお届けできるように稽古をしています。ぜひこの作品を一緒に作ってください。

Q廣瀬智紀さんからOKWAVEユーザーに質問!

廣瀬智紀どんな男が魅力的に見えますか?
結果によっては役の参考にさせていただきます(笑)。

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■Information

『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』

『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』2016年1月29日(金)~2月14日(日)天王洲 銀河劇場

福岡公演 2月20日(土)13:00/18:00 ももちパレス 大ホール
大阪公演 2月26日(金)~28日(日) 森ノ宮ピロティホール
名古屋公演 3月1日(火)、2日(水) 名古屋市芸術創造センター

チケット料金(税込/未就学児童入場不可)
・V.I.P.シート15,500円 SOLD OUT
・ゴージャスシート8,800円
・カジュアルシート7,000円

総合プロデュース:鈴木おさむ
脚本・演出:村上大樹

廣瀬智紀、平田裕一郎、久保田秀敏、五十嵐麻朝、染谷俊之/黒羽麻璃央、小澤廉、杉江大志、
井澤勇貴、瀬戸利樹/ KODAI (X4)、T-MAX(X4)/向山毅、塩川渉、鶏冠井孝介、町田宏器/
青柳塁斗、中村龍介、山口大地、渡辺和貴/福井晶一/仁藤萌乃、和田瑠子、阿久澤菜々、
藤澤希未/新谷真弓、西丸優子/オキャディー(甘王)、加藤啓/小川菜摘

http://www.hostchan.jp/


■Profile

廣瀬智紀

廣瀬智紀(『私のホストちゃん』)1987年2月14日生まれ、埼玉県出身。A型。
ドラマ版『私のホストちゃん』ではNo.1ホストキラーとして頭角を現しストーリーの後半を盛り上げた。映画『セブンデイズ』、『羊をかぞえる』、ドラマ『エイジハラスメント』、『掟上今日子の備忘録』、舞台『タンブリングFINAL』、『ダイヤのA THE LIVE』などに出演。舞台『弱虫ペダル IRREGULAR~2つの頂上~』では主演・巻島裕介役を演じ注目を集めた。
http://ameblo.jp/tomoki-hirose/