Vol.522 女優 清水くるみ(2016年劇団☆新感線春興行 いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯』)

OKWAVE Stars Vol.522は2016年劇団☆新感線春興行 いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯(みだれうぐいす)』に出演する清水くるみさんへのインタビューをお送りします。
さらに製作発表の模様もあわせてご紹介!

Q 『乱鶯』出演の経緯とご感想をお聞かせください。

A清水くるみ正確には分からないのですが、倉持裕さんのワークショップを受けたことがあったのがきっかけかなと思っています。この仕事を始めて最初に観たのが劇団☆新感線だったので目標というか憧れでした。だから今の私が出られると思っていなかったので、本当に不思議です。いかにも劇団☆新感線のようなポスターの中に私がいるのが今でも不思議で。今日の製作発表を終えて初めて出演するんだと実感しました。

Q 出演者の方々の印象と意気込みをお聞かせください。

A清水くるみ古田新太さんとは以前にご挨拶させていただいたことがありますが、三軒茶屋で呑みながら説教しているようなちょっと怖そうな方のイメージです(笑)。他の共演者の皆さんとは初めてです。劇団☆新感線といえばコメディで、私も初めての挑戦ですが、その中で負けないようにしたいと思います。製作発表の前までは緊張しかなかったのが、痕跡を残せるように頑張ろうという気持ちに段々と変わりました。チャンスだとも思いますので、ちゃんとものにできるように頑張りたいと思います。

Q 時代劇という題材についてはいかがでしょう。

A清水くるみ時代劇への出演は2回目です。所作が大変というイメージがあったので、慣れるためにお正月は着物を着ました。劇団☆新感線のファンの方々は目が肥えているだろうから、そういったところからしっかりやらないといけないなと思います。
江戸の言葉は身分や目上の方に対しても使う言葉が変わってくるので、台本を読んでいても難しさを感じます。アドリブがあっても江戸時代の言葉で喋らないとならないし、普段以上に考えないといけないことが多いと思いますが、考えなくてもいいくらい自分の中に入れて臨もうと思います。

Q 演じる女中のおりつという役柄をどう受け止めていますか。

A清水くるみツンツンしているキャラクターだと思います。大東駿介さんの役に対しては突き放すような接し方をするところがありますが、女将に対しては普通に接しますし、勘のいい、頭のいい子かなと思いました。

Q その役柄にはどのようにアプローチしますか。

A清水くるみ役によってアプローチの仕方は違うのですが、私は小学校、中学校、高校と自分のキャラが全然違うので、どの頃の自分に近いかなと考えて、現場に入る前に自分の中で完成させられるように作って行きます。相手の方の仕掛けてくる芝居に対応できるように、個人像はあらかじめ完成させている感じですね。舞台ではアドリブも入ってくるだろうから稽古中にしっかりやらないといけないなと思います。

Q 舞台は2回目とのことですが、映像の仕事との違いのようなものは感じていますか。

A清水くるみ(『乱鶯』)清水くるみ初めての舞台はミュージカルの再演だったので、今回は一から作るし、また違うだろうなと思っています。だから初舞台のような気持ちでいます。映像の現場ではカメラを気にしないというか、カメラが動いてくれますが、舞台は見せる動きが入ってくるので嘘がいっぱいあるのだろうなと思います。例えば小声で話しているシーンでも、実際には大きな声で話しますし。でも、劇団☆新感線の場合はリアルだけどエンターテインメント性も強いので自分の中で消化できるし、それは楽しめる嘘だと思います。

Q 『乱鶯』は「ビターな味わいのハードボイルド本格派時代劇」と発表されていますが、今回は普段の劇団☆新感線ともひと味違うのでしょうか。

A清水くるみ倉持さんの台本なのでそこは違うなと思います。説明セリフがあまり無いですし、その説明セリフは全部古田さんに振られています。会話劇も多いし、言っていることがよく分かると感じる部分も多いので、目で楽しめるし、耳でも楽しめると思います。多分演出は劇団☆新感線色になるとは思いますけど、倉持さんの台本は新しいなと思いました。

Q 舞台に立つ上で楽しみにされていることは何でしょう?

A清水くるみ倉持さんの演出と、いのうえさんの演出は正反対なのかなと思うので、その倉持さんの台本をいのうえさんがどう演出するのか私も楽しみです。台本を読んだだけだと想像できないので、どうなるのか稽古を楽しみにしています。

Q ご自分の見せ場についお聞かせください。

A清水くるみ大東さんとの掛け合いが多いです。出演の話を聞いた時には恋沙汰があるとのことだったのが、台本を読んで「そういうことだったのか」と私も笑わされたので、そこのところは注目していただければと思います。

Q この1年ほどでご自分に変化はありましたか?

A清水くるみ2015年は自分の中での変化が大きかったです。自分の意見を人にちゃんと伝えることを今までは我慢していたことも多かったんです。言わなくても成立すると思ったことは言わずにいたけれど、言えば変わっただろうと思うことも多かったので、やっぱり自分が思っていることは全部言った方がいいなと思いました。プラスもマイナスもあると思いますけど、相手を傷つけることではなかったら遠慮しないで、とくに身近な人には伝えた方がいいということをこの1年で学びました。
それと、昨年はあるアーティストさんの歌詞を聴いて、初めて音楽に勇気づけられました。今までも歌詞を気にしながら音楽を聴いてましたけど、仕事の面で背中を押してもらえるようなそんな経験も大きかったです。

Q では2016年の抱負をお聞かせください。

A清水くるみ2015年は自分の中の変化が大きかったので、今年はそれをつなげられたらと思います。それとデビュー以来目標にしていることを今年は本格的に叶えていこうと思います。

Q 清水くるみさんからOKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。

A清水くるみ倉持さんといのうえさんのコラボがどうなるのか私にもまだ分からないので皆さんも楽しみに待っていただければと思います。私も出演する怖さや緊張をチャンスに変えられる作品だと思っています。ちゃんと爪痕を残すのでぜひ観に来てください。

Q清水くるみさんからOKWAVEユーザーに質問!

清水くるみ私は『orange-オレンジ-』に出演しましたが、少女漫画の実写映画化について皆さんはどう思いますか?そのことをテーマに大学でゼミ論文を書いているので皆さんに意見をいただきたいです。

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>『乱鶯』製作発表レポート


■Information

2016年劇団☆新感線春興行
いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯』

『乱鶯』物語の始まりは江戸時代、天明五年の春。
鶯の十三郎は盗賊の頭ながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。しかし悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門と、居酒屋鶴田屋を営む勘助お加代夫婦だった。
それから七年。
勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。そこに現れたのが火縄の砂吉という盗賊を追っているという御先手組組頭の小橋勝之助。
勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸や女中のおりつが働く大店の呉服屋・丹下屋に自ら潜入することを思いつく……。

作:倉持裕
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 /稲森いずみ 大東駿介 清水くるみ
橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと/山本 亨 大谷亮介 他

 

東京公演:2016年3月5日(土)~4月1日(金)新橋演舞場
チケット(発売中):1等席13,000円、2等席8,500円、3階A席6,500円、3階B席3,500円、桟敷席14,000円、桟敷御膳付桟敷席17,000円/チケットぴあのみで販売
チケットホン松竹(10:00~18:00):0570-000-489、03-6745-0888
チケットWEB松竹(24時間受付):
・PC:http://www1.ticket-web-shochiku.com/p/
・スマートフォン:http://www1.ticket-web-shochiku.com/sp/
・携帯:http://www.ticket-web-shochiku.com/

お問い合わせ:新橋演舞場03-3541-2600(10:00~18:00)
主催・製作:松竹 ヴィレッヂ

大阪公演:2016年4月13日(水)~30日(土)梅田芸術劇場メインホール
チケット(発売日2016年2月28日(日) 10:00~):S席13,800円、A席10,500円、B席7,500円、ヤングチケット2,000円(22歳以下/チケットぴあのみ取扱い)
お問い合わせ:キョードーインフォメーション0570-200-888(10:00~18:00)

北九州公演:2016年5月8日(日)~16日(月)北九州芸術劇場大ホール
チケット(発売日2016年2月27日(土) 10:00~):S席13,000円、A席9,000円、ユース席3,500円(24歳以下・要身分証提示・劇場のみ取扱い)、高校生チケット1,500円(土・日公演のみ/高校生限定・枚数限定・劇場窓口前売のみ取扱い)
お問い合わせ:北九州芸術劇場093-562-2655

公式サイト:http://www.midareuguisu.com/

(C) 2016 いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯』/松竹・ヴィレッヂ・劇団☆新感線


■Profile

清水くるみ

清水くるみ(『乱鶯』)1994年7月16日生まれ、愛知県出身。A型。
2007年に開催されたアミューズ30周年全国オーディションにて、65,368人の応募の中から、グランプリを獲得。以降、CM、ドラマ、映画などに立て続けに出演し、その無垢な存在感を放っている。主な出演作に、ドラマでは『一番電車が走った』(15・NHK)、『She』(15・CX)、『学校のカイダン』(15・NTV)、『相棒』(14・EX)、『ぼんくら』(14・NHK)、『セーラー服と宇宙人』(14・NTV)、『死神くん』(14・EX)、『夜のせんせい』(14・TBS)、映画では『orange-オレンジ-』(15)、『ジンクス!!!』『遠くでずっとそばにいる』(13)、『桐島、部活やめるってよ』『旅の贈り物~明日へ~』(12)など。舞台への出演は、初舞台にしてヒロイン・ジュリエット役を務めた『ロミオ&ジュリエット』(13)以来、2度目となる。
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