Vol.531 女優 高橋メアリージュン(『復讐したい』)

OKWAVE Stars Vol.531は映画『復讐したい』(2016年3月5日公開)に二役で出演の高橋メアリージュンさんへのインタビューをお送りします。

Q 『復讐したい』というタイトルと台本を読まれた印象をお聞かせください。

A高橋メアリージュンタイトルは強烈で、怖いな、という印象でした。お話は、登場人物それぞれが正義を持っていて、復讐を成し遂げようとする姿がすごくせつなくて。復讐したい気持ちもすごく分かりますし、復讐したら、また復讐されて終わりが無いのもせつないなと思いました。
客観的に見たら復讐をしても新たな復讐を呼ぶので、そんなことはしない方がいいとは思います。でも、もしも自分の大切な人が殺されてしまったとしたら、復讐したいという気持ちは絶対に生まれるとも思うんです。

Q 二役を演じる、ということについてはいかがだったでしょう。

A高橋メアリージュン泉と範子の二役は、純粋にやりがいがあるなと思いました。違いを出すために最初はウィッグを付けるような見た目の違いを出す、という案もありましたけれど、それよりも目線や声といった芝居で二人の役の違いを出すようにしました。
二役自体はそれぞれを演じればよかったのでそこまで難しくはなかったです。ただ、範子が泰之の情を引くために泉を演じている時があって、その時は範子と泉の違いを出すのが難しかったです。

Q 役作りはどのように進めましたか。

A高橋メアリージュンセリフに責任をもって、ただ言うのではなく、どういう気持ちや背景があるのかを考えています。台本に書いていないところを妄想したりするのが好きなので、物語には出てこない思い出を考えたりして作っていきました。

Q 範子役のオレンジのつなぎ姿はいかがでしたか。

A『復讐したい』高橋メアリージュン衣装合わせの時に初めて着てテンションが上がりました(笑)。アメリカの受刑者の方が着ているような映像を見たことはありますが、まさか自分が衣装として着るとは思っていなかったです。

Q 復讐の舞台となる「蛇岩島」での撮影の様子についてお聞かせください。

A高橋メアリージュン範子役のロケでの撮影のほとんどがアクションでした。私自身はアクションは少なかったのですが、男性陣はアクションが多くて、砂埃とかもリアルでしたし、待ち時間も皆さんあまり喋らずに準備していたので、わりと殺伐とした雰囲気でした(笑)。
蛇岩島のシーンでは共演の方とはとくに「このシーンはこうしよう」みたいな相談もなく進めていました。水野勝さんが演じた泰之の奥さんの泉役の時は、現場でも色々な会話をしましたが、範子役の時は、会話も減りました。そういったところも範子と泰之のお互いの微妙な空気感に表れていると思います。
最後の銃撃戦のシーンでの芝居は、本当に弾が飛んで来るような気持ちだったので、必死に避けていました。火薬の量も日本映画では珍しいくらいの量だったそうで、銃撃や爆発する音も臨場感がありました。音には本当にびっくりしながら演技していたので、演じる上ではやりやすかったです。

Q 室賀厚監督から何か指示などありましたか。

A『復讐したい』高橋メアリージュン範子が泰之にネックレスを付けるように言われて、「どう、似合っているでしょう?」と言うシーンで、泰之の哀しみを表現するにはネックレスが似合っていた方がいいのか悩みました。そのシーンは監督に相談してアドバイスをいただきました。

Q 本作への出演を通じて気づきなどありましたか。

A高橋メアリージュンやはり復讐は新たな復讐を呼ぶし、良くないことなんだと思いました。二役を演じたことでは、人間のいろんな面があることを知ることができました。範子の良い面、悪い面を演じましたが、泉は良い面だけだったので、泉の悪い面も知りたいなと思いました(笑)。

Q 見どころをお聞かせください。

A高橋メアリージュン男性陣のアクションと、「復讐法」という設定が映画的には面白いので、自分なら復讐するかしないかを考えながら観てほしいです。良い役、悪役がいますが、みんな自分の正義をもっている、せつないドラマ模様を観ていただければと思います。

Q 印象的な役柄を多数演じていますが、今後どんな役柄に興味がありますか。

A高橋メアリージュンわりとダーク・ヒロインを演じさせていただくことが多かったので、明るい役やコメディももっとやってみたいですね。

Q高橋メアリージュンさんからOKWAVEユーザーに質問!

高橋メアリージュンこの映画のように復讐法があったら、もしも大切な人が殺されてしまったとしたら、あなたは復讐を選びますか、それとも裁判を選びますか。

回答する


■Information

『復讐したい』

『復讐したい』2016年3月5日(土)全国ロードショー

世界で最も安全と言われるここ日本。 2020年「復讐法」という法律が制定される。国で定められた法律に則って罪を犯した犯罪者を、被害者、もしくは親族により制裁を下すというもの。中学校敦師を務める高橋康之はこの法律に反対だった、少し前までは。それは愛する妻・泉が、小寺諒という見知らぬ男により一瞬にして自分の前からいなくなったのだ。この事件の犯人・小寺への怒りを抑えられない康之は「復警法」に則りの自らの手で犯人へ制裁する道を選び、復讐の場所である孤島へ向かう。
ちょうどその頃、過激な環境保護団体「アースウィング」のリーダー風祭とメンバーが無差別テロの犯人として捕まる。またこの男たちも、「復讐法」により、被害者たちの親族により復讐されようとしていた。
さまざまな「憤怒」「怨恨」による関係をもつ被害者と犯人の間で今、凄惨な復讐劇が繰り広げられることに…。そして、さまざまな事件の被害者と犯人が複雑に絡み合った人間関係と復讐の連鎖に、更なる悲劇が待ち受ける。はたして、康之は無事復讐を遂げることが出来るのか?

水野 勝 高橋メアリージュン
小林 豊 田中俊介 勇 翔 本田剛文 田村侑久 吉原雅斗
辻本達規 土田拓海 若菜太喜 平松賢人 / 上野優華 / クノ真季子
海東健 / 神保悟志 / 岡田義徳
原作:山田悠介(幻冬舎文庫)
監督:室賀厚
配給:キャンター/スターキャット

公式HP:revenge-movie.com
公式Twitter:@fukusyushitai

(C)2015 山田悠介/幻冬舎/「復讐したい」製作委員会

PG-12


■Profile

高橋メアリージュン

高橋メアリージュン(『復讐したい』)1987年生まれ、滋賀県出身。
2004年から「CanCam」専属モデルを務め、モデル活動と並行してテレビ番組CMに多数出演を果たす。現在はモデル活動をしながら、主に女優として活躍中。代表的な出演作に、ドラマ「純と愛」(12)、映画『闇金ウシジマくんPart2』(14)、映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最後編』(14)、映画『キカイダーREBOOT』(14)、ドラマ「残念な夫。」(15)、映画『リアル鬼ごっこ』(15)、映画『みんなエスパーだよ!』(15)、映画『ヒロイン失格』(15)など。
http://ameblo.jp/maryjun/