OKWAVE Stars Vol.539は『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』(公開中)にゲスト出演の新妻聖子さんへのインタビューをお送りします。
Q 「プリキュア」について何かイメージはありましたか。
A新妻聖子映画に出演させていただく事が決まってから、新シリーズは観ていますが、それまでは、ちゃんとプリキュアに触れる事はありませんでした。ですので、イメージ画をいただいた時に「どの子がプリキュアなんだろう」と思ったら44人全員がプリキュアで(笑)、こんなにたくさんいるんだと。さらに4歳の姪っ子がプリキュアの名前をひとりずつ言えるのを知って、すごい浸透率だとも思いました。
Q では、「映画プリキュア」への参加オファーについての感想をお聞かせください。
A新妻聖子びっくりしましたが嬉しかったです。姪がプリキュアが大好きで、姉からも女の子から大人気だと聞かされていたので、すぐに引き受けさせていただきました。さらに今回は「映画プリキュア」シリーズ初めてのミュージカルということで、“やりたいメーター”が振り切れましたね(笑)。しかも、とても尊敬している森雪之丞さんからのご指名だと知って“やりたいメーター”が一周したくらいの気持ちになりました!
Q 演じた魔女ソルシエールについてお聞かせください。
A新妻聖子最初にソルシエールは悪役だと聞いていたので、どんなおどろおどろしい魔女かと思っていたら、愛嬌もあるし、ボソッとダジャレを言ってしまうようなキャラクターだったので、憎めない悪役だと思いました。物語が進むと、なぜ彼女が「プリキュアの涙」をそこまで求めるのかという理由も分かり、悪役だけれどきっと感情移入してもらえるのではないかと思います。
Q 声の芝居にあたって、どんな準備をされましたか。
A新妻聖子歌と声は別録りでした。歌は雪之丞さんがディレクションをされたんですが、特にメロディと歌詞に意識して取り組みました。監督からも、ソルシエールの歌の色はこうだね、などご指示をいただいて、みんなでソルシエールを作り上げていった感じですね。それでも歌声はどちらかと言えば素の自分に近く、セリフの声は役のキャラクターを投影して作りました。私自身は明るい性格で、声もソプラノですが、ソルシエールは陰か陽で言えば陰なので、普段の私よりも低めの声にして、吐息の分量の多い発声を心がけました。アニメ特有の息を呑むシーンや、台本上の「…。」とか「!」といった感嘆符をどう擬音化するかは、やって直す、やって直すの繰り返しで大変でしたが、新しいお芝居の引き出しになるような経験ができました。
Q 普段のミュージカルの舞台とはやり方も違いますよね。
A新妻聖子手法は全く違いますね。プリキュア役の方々の声が入った状態で私は声を録りましたが、TVシリーズで演じられている方たちの声に寄り添う形で演じたいと思いました。でも、一緒にやってみたかったなという気持ちもありましたね。他の人の声をその場で聞きながら演じるとまた気持ちの入れ方も変わったかもしれません。普段のお芝居では家でどんなに練習をしていても、相手役の方を前にしたら自分でも予想していなかった声が出ることもあるんですね。アニメの場合は画が主役ですし、画の中に感情の8割があると思ったので、その画の邪魔をしないようなバランスで演じる事を心がけました。
Q 今回の歌詞について歌ってみていかがでしたか。
A新妻聖子3曲歌いましたが、ソルシエールの歌っている歌詞に関しては、わりとミュージカル的な内容だなと思いました。「秘薬のレシピ」のような曲のリズムは私が普段出演しているようなミュージカルにはなかなか無いので楽しい経験でした。リズミカルな曲調で哀しい歌詞を歌うのはどういう心境なのだろう、きっと哀しさが日常になってしまっている女の子なんだろうな、と思いましたね。バラードで哀しさを歌うような心境ではなくて、哀しみを憎しみに変えてしまっているんだ、という解釈で歌いました。
Q 森雪之丞さんから何か指示などはありましたか。
A新妻聖子雪之丞さんとは以前にご一緒した事があり私の歌い方を把握されていらっしゃるのと、私は褒めて伸ばしていただくタイプなので(笑)、「いいね、いいね」と褒めていただきながら、「次はちょっと変えたパターンBも録ってみよう」という感じで進めていただきました。ですので、レコーディングはとてもスムーズに進んだと思います!
Q 作品全体の見どころをお聞かせください。
A新妻聖子やはり歌ですね。個人的にはモフルンがかわいいなと思います(笑)。それとアクションが本格的で「プリキュアは格好いいな」と思いました。女の子が守られる存在ではなく自分から戦うところには共感します。王子様が出てこないのも今の時代ならではですよね。
Q 新妻聖子さんからOKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。
A新妻聖子小さな女の子がいらっしゃるお父さんお母さんが家族で観に行くと思いますが、子どもが生まれて初めて触れるミュージカルかもしれない、という責任感を持って私は演じさせていただきました。小さな子の場合はいろんなことを頭では理解できないかもしれませんが、歌は理屈抜きで楽しめるものです。関わっているスタッフさん達も皆さん一流ですし、私も一生懸命歌いました。ぜひお父さん、お母さん達、そして小さなお友だちに歌の力や歌の魔法を映画館で感じてほしいなと願っています。
お子さんがいない方は、このインタビューを読んだことを運命だと思って(笑)、ぜひプリキュア世代の姪っ子や近所のお子さんを誘って観に行っていただきたいです。きっと新しい世界が広がると思います。子ども向けの作品ですが作っているのは大人です!“大人の本気”をぜひ観に来てください。
Q新妻聖子さんからOKWAVEユーザーに質問!
新妻聖子私は大学を卒業して初舞台を踏むまでミュージカルとは縁がありませんでした。皆さんは何がきっかけでミュージカルを観るようになりましたか。まだ観たことがない方は、何があると観に行く気になるでしょうか。
■Information
「映画プリキュア」シリーズ初のミュージカル!
『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』
みらいとリコは人間界に遊びにきてウキウキ!なのに…突然現れた魔女のソルシエールと、その仲間・トラウーマの魔法で離れ離れにされちゃった!彼女たちの狙いは、<プリキュアの涙>。その涙で最悪の魔法が完成しちゃうの!?世界を守れるのはプリキュア44人の友情だけ!みんなの応援で映画館に奇跡をおこそう!
原作:東堂いづみ
監督:土田 豊
脚本:村山 功
ミュージカルプロデュース・作詞:森雪之丞
音楽:高木 洋
作曲:小六禮次郎 さかいゆう 高取ヒデアキ 振り付け:西田一生
主題歌:「みんながいるから☆プリキュアオールスターズ」
作詞:森雪之丞 作曲・編曲:さかいゆう 歌:プリキュアオールスターズ
声の出演:高橋李依 堀江由衣 嶋村 侑 浅野真澄 山村 響 沢城みゆき
ゲスト声優:新妻聖子 山本耕史
配給:東映
公式サイト:http://www.precure-allstars.com/
(C)2016映画プリキュアオールスターズSTMM製作委員会
■Profile
新妻聖子
1980年10月8日生まれ。愛知県出身。
2003年にミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役で初舞台。以降、「ミスサイゴン」キム役など、ミュージカル界屈指の歌姫として活躍。第31回菊田一夫演劇賞、第61回文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。現在、JDL CMソングを担当し、ANA機内オーディオ『Hot Hits Selection』ナビゲーターも務める。最新ミニアルバム『SEIKO』も好評発売中。さらに8月には、超大作ミュージカル『王家の紋章』へ出演、またドラマやバラエティ番組でもその存在感を発揮するなど活動は多岐にわたり、今後ますます期待される実力派として注目を集めている。
http://www.seikoniizuma.com/