Vol.550 俳優 チャーリー・コックス(Netflix「Marvelデアデビル」)

OKWAVE Stars Vol.550はNetflixのドラマ「Marvelデアデビル」主演のチャーリー・コックスさんへのインタビューを送りします。

Q ウィルソン・フィスク役のヴィンセント・ドノフリオ、フランク・キャッスル役のジョン・バーンサルと、敵役は錚々たる役者たちが演じていますが、彼らとの共演はいかがでしたか。

Aチャーリー・コックス二人とも僕が大好きな役者さんです。ヴィンセントのことはずっと観てきたし、ジョンも素晴らしい役者だと思っていました。彼らが参加するということで作品のステイタスもハードルも上がるので、よりワクワクしました。

Q シーズン1のマット・マードックは単独行動が多かったと思いますが、シーズン2になってチームプレーに変化してきたと思います。その辺りは演じていていかがでしたか。

A「Marvelデアデビル」チャーリー・コックスシーズン1の最初のエピソードからシーズン2の初めまでは、ずっとマットはひとりでできると思っています。マットは頑固だし、自分の身近な人を危険に晒したくないとも思っていて、そのことに怯えてもいます。だからこそ、危険を遠ざけるために周りの人間を避けようとして、ひとりで戦ってきました。一つ一つ戦いに勝つたびに「自分はできる」と自信を深めてきましたが、シーズン2になると、エレクトラに、ある意味操られて、組んで戦うことを余儀なくされます。けれども予想外のことにマットは楽しさを感じたし、喜びも見出します。そして共に戦うことが必要だということにも気づきます。このことが今後の「Marvelザ・ディフェンダーズ」にどう関わってくるのかは全く分かりませんが、マットはもしかしたらチームワークということを少しは理解し始めたのかもしれません。

Q 共演者たちとはどんな話をしてシーンに臨みましたか。

A「Marvelデアデビル」チャーリー・コックスジョンと自分とはすごく似ているところがあります。一つのことに執着するくらい考えすぎてしまうんです。夕食を共にしながらシーンについて話し合ったり、リハーサルも入念に行うので、お互いに「そこまでやらなくてもいいんじゃない」とからかい合うくらいですが、そのくらい情熱を傾けています。デボラ・アン・ウォールは今回のキャストの中では一番聡明でした。どのシーンでも洞察力があって、いろんな提案をしてくれます。彼女との共演シーンではむしろこちらは考えすぎなくても良かったです。エルデン・ヘンソンはフォギーそのものでしたね(笑)。彼とはすごくリラックスして演じられました。それからエレクトラ役のエロディ・ユンですが、この段階でああいった役で現場に入るのはどの役者にも難しいことだと思います。そういった意味でも勇気があるし、カリスマ性もあります。それは映像にもよく表れていると思います。才能がとてもある方なので、すぐにスターになると僕は見込んでいます。みんなプロフェッショナルで、しかも心から親切なので、現場では一つのファミリーのようでした。

Q NetflixのMarvel作品は他と比べてもキャラクターがとても深いのが特徴だと思います。役作りで考えていることをお聞かせください。

A「Marvelデアデビル」チャーリー・コックスNetflixでこういった作品を作る上で最高なのは、全13話、13時間を使って作り上げられる点です。毎回の視聴率を気にしながらではこうはいかないし、映画の手法ですが、映画のように2時間に限られてもいないので、キャラクターをじっくり描いていけます。そんなわけで、この作品ではより長くキャラクターとともに過ごすことができるんです。準備中に心配していたのは、スーパーヒーローというものは完全無欠で理想主義に走ってしまいがちなので、それだけを延々と続けることになったらどうしようかということでした。大事なのはヒーローを人間として描くということでした。できる限りみんなに共感してもらえるように、そしてマットの欠点がみんなに分かってもらえるようにきちっと演じてみせられれば、マットのことを応援してもらえるだろうと。もちろん、マットはいつも正しいことをしたいと思っているし、そのためにスーパーヒーローの力を使って人助けをしているんだけど、キレやすい性質が足かせになったり、自分のやっていることに誇りを持ちすぎることで生じたエゴと戦かったりもします。もしかしたらこの物語の一番のヴィランは彼自身のダークサイドなのかもしれません。

Q シーズン2第3話の吹き抜けの階段のシーンが山場の一つですが、撮影中のエピソードをお聞かせください。

Aチャーリー・コックスあのシーンは緊張して臨みました。あのシーンは、シーズン1で人気のあった廊下のシーンへのオマージュのようなものでしたので、それを汚すようなことはできませんでした。あの時のアクションの振付も素晴らしかったので躊躇する部分があったのも事実です。でもシーズン1から1年経って、僕もアクション能力が高まりましたので、演じることには同時に喜びも感じていました。一番覚えているのは、ジョンを2分間運ばなくてはならなくて、それが本当にきつかったことです(笑)。デアデビルがパニッシャーに銃を突き付けてニコッと笑うシーンはコミックス184巻の「No More Mister Nice Guy」からのイメージです。デアデビルというキャラクターがファンの皆さんの心にどう映っているのかを知って、このシーンを演じる時に「これは上手く決めなくてはいけないな」と思いました。

Qチャーリー・コックスさんからOKWAVEユーザーに質問!

チャーリー・コックス東京で1日オフになったら、どこに行くといいですか?

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■Information

Netflix「Marvelデアデビル」シーズン2 全13話配信中

「Marvelデアデビル」昼は弁護士、夜は覆面のヒーロー“デアデビル”として、正義のための闘いを繰り広げるマット・マードッグ。ヘルズ・キッチンを影で支配していたフィスクを倒し、街に秩序をもたらしたマットだったが、ヘルズ・キッチンでは再びマフィアたちが暗躍し始める。そんな中、犯罪者を容赦なく殺戮する処刑人“パニッシャー”や、マットのかつての恋人で、報酬金目当ての冷酷な暗殺者、エレクトラが現れる。マットは、法もモラルも無視するパニッシャーやエレクトラと対立しながらも、悪の組織による陰謀を阻止しようと、危険な闘いに身を投じていく…。
新たな強敵の登場、マットのヒーローとしての苦悩、彼を取り巻く複雑な人間模様、そして陰謀渦巻くクライム・サスペンス。シーズン2ではその全てが怒涛の展開を見せながら、マーベル・ユニバースを貫く壮大なドラマへとなだれ込んでいく。

出演: チャーリー・コックス、デボラ・アン・ウォール、エルデン・ヘンソン

予告編:https://youtu.be/xvAUp9tD_UE

【Netflixについて】
Netflixは世界最大級のオンラインストリーミングサービス。190以上の国で7,500万人のメンバーに利用されている。オリジナルコンテンツ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日1億2,500万時間を超える映画やドラマを配信。メンバーはあらゆるインターネット接続デバイスで、好きな時に、好きな場所から、好きなだけオンライン視聴できる。コマーシャルや契約期間の拘束は一切なく、思いのままに再生、一時停止、再開することができるのが特徴。
https://www.netflix.com/jp/

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■Profile

チャーリー・コックス

チャーリー・コックス(「Marvelデアデビル」)1982年12月15日生まれ、イギリス、ロンドン出身。
ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校で演技を学ぶ。コメディシアターで上演されたジェイミー・ロイド演出の『The Lover and The Collection』で、イギリスのブロードウェイであるウエスト・エンドで初舞台を踏み、英国演劇界の名門、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身の若手演出家ジョナサン・マンビーによる『The Prince of Homburg』に主演するなど、キャリア初期は舞台俳優として活躍した。
その後、映画やTVドラマへも活躍の場を広げ、メキシコの人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナル、トム・ハーディらと共演したミステリー『dot the i ドット・ジ・アイ』(03)で長編映画デビュー。さらに、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ共演の『ベニスの商人』(04)、ヒース・レジャー主演の『カサノバ』(05)と、ハリウッドで話題作への出演が続いた。続く、ニール・ゲイマンの同名小説を映画化したマシュー・ヴォーン監督のファンタジー大作『スターダスト』(07)でブレイク。恋する女性のために魔法の国を冒険する主人公のトリスタン・ソーンをみずみずしく演じ、脚光を集めた。近作には、エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズと共に主要キャラクターの一人であるジョナサン・ジョーンズを演じた アカデミー賞作品賞ノミネート作『博士と彼女のセオリー』(14)がある。
TVドラマでは、 日本でも放送されている大人気英国ドラマ『ダウントン・アビー』の第1話(10)にゲスト出演しているほか、 全米映画俳優組合賞のドラマ部門アンサンブル演技賞受賞したHBOの人気シリーズ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』の第2・3シーズン(11−12)にオーウェン・スレーター役で出演している。
2017年配信予定のNetflixオリジナルドラマ『Marvel ディフェンダーズ』にもマット・マードック/デアデビル役で出演する。