OKWAVE Stars Vol.580はオリジナルファンタジーミュージカル『TARO URASHIMA』(2016年8月11日~15日)に出演する辻本祐樹さんへのインタビューをお送りします。
Q 『TARO URASHIMA』は浦島太郎のお話をベースにした作品ということですが、浦島太郎と聞くとどんな印象をお持ちでしょうか。
A辻本祐樹最近だとCMのイメージですね。「浦島太郎」を舞台化するのは斬新な切り口だと思いました。る・ひまわりさんの舞台はそれをさらにひねるし(笑)、今回はミュージカルなので、面白いことになるんだろうなと思いました。
Q 台本を読んだご感想としてはいかがだったでしょう。なかなかのひねり具合ですね。
A辻本祐樹そうですね、役名が魚の方もいます。僕はダイオウグソクムシ参謀と、“参謀”がついているのでまだいいかなと(笑)。役名を友人に話したら「どういうこと?」と、反響が大きかったです。浦島太郎の話にダイオウグソクムシが出たことはないだろうから、自由にやらせていただこうと思います(笑)。
Q ダイオウグソクムシについて何かピンときたところはありますか。
A辻本祐樹ダイオウグソクムシが一時期話題になった時に、僕もそれに乗っかっていました。虫系は苦手なんですが、ダイオウグソクムシは水族館に観に行っても、じっとしていたのでわりと好きです。深海生物自体はすごく好きで、深海生物専門の水族館に観に行ったこともあるので、ある意味憧れの存在で光栄です(笑)。
Q 台本から役柄をどう読み取っていくのでしょう。
A辻本祐樹教師、刑事、犯人といった役なら、見本もたくさんありますし、そういう役柄の作品の中からいいなと思った動きを取り入れて、そこに自分が思っていることをプラスしていきますが、今回は無理だなと(笑)。そこは諦めて、稽古して作って、本番はお客さんと息を合わせる感覚で、同じ階段を登っていければいいなと思います。
Q ダイオウグソクムシ参謀は重要な役どころですが少し役柄のご紹介をお願いします。
A辻本祐樹ダイオウグソクムシは深海の暗いところに棲んでいるから爆発したいのかなと(笑)。光が見えてつかめるチャンスがあればそれをつかみたくなる精神は分かりますし、それで暴走して空回りしてしまうところがダイオウグソクムシ参謀に共感できるところですね。
Q 共演陣についてはいかがでしょうか。
A辻本祐樹る・ひまわりさんの舞台では、みんながどう動くのか想像がつかないので稽古が楽しみです。台本とは役のイメージが変わるだろうなとも思います。台本は何通りもできるように書かれているので、役者の力ややる気が大事になってきます。気持ちの部分で若手はガンガン行かなければならないなと思います。でもやはり楽しいだろうなとも思います。
斉藤暁さんをはじめ、素晴らしいキャストが集まるので、そのパワーに乗っかるのと、行けるなら自分が行くという気持ちで、パワーとパワーのぶつかり合いのような稽古場になると思います。そうやって稽古場で作り上げていくのが大きいです。自分だけで考えても仕方のない役ですし(笑)、そこでもがき苦しみながら、本番ではっちゃけていきたいです。
Q 会場の明治座について思うところはいかがでしょう。
A辻本祐樹最近はむしろ毎年来ないとちょっと落ち着かなくなるくらいです。まさか明治座に対してそういう親近感を感じるようになるとは思ってもみませんでしたが、こうやって明治座の舞台に立つ機会をいただけてありがたいです。明治座の舞台はやはり楽しいです。広いし見やすいし、音も照明もいい、全てが整っている環境なので、あとは僕らが同じ色になって整わなければならないというプレッシャーはあります。楽屋に入った時にはいよいよ来たぞと思いますし、そこでまた考えなければならないことも出てきます。明治座に入ってからキャスト同士でお互いの芝居をどう引き出し合うか話し合うことも多いです。
Q 浦島太郎の昔話には物悲しさを感じますがその辺りはいかがでしょうか。
A辻本祐樹姪っ子に浦島太郎の昔話を読んで上げたことがありますが、やはり物悲しさを感じますね。今回の『TARO URASHIMA』にもどこかそういう部分があります。それ以上に楽しめる部分が多いし、お客様には楽しんでもらうのが一番ですがいろんな感情を感じてもらえると思います。
Q 舞台で演じる時にいつも考えていることなどはあるでしょうか。
A辻本祐樹僕は舞台ではお客様を無視しないようにしています。とくに明るいシーンや笑わせるシーンではお客様を意識して演じるようにしています。お客様と僕が同じ空間で一緒に作り上げていると思って演じています。稽古は演出家と一緒に作っていきますが、本番は目の前にいるお客様と隣りにいるキャストを頼っていきます。そういう感覚は映像の現場とも違いますね。
Q 辻本祐樹さんからOKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。
A辻本祐樹ダイオウグソクムシ参謀がどういうキャラクターになるかご期待ください。何をやらかすのか、そのやらかし加減を楽しみにしていてください。もしかしたらダイオウグソクムシ参謀への好き嫌いが分かれるかもしれませんが、僕はこのダイオウグソクムシ参謀を愛して演じていこうと思っています。ぜひ皆さんに愛されるようにがんばりますので劇場にお越しください。
■Information
ミュージカル『TARO URASHIMA』
2016年8月11日(木・祝)~15日(月)明治座
脚本:池田鉄洋
演出:板垣恭一
浦島太郎 木村了
乙姫 上原多香子
カメ 斉藤暁
ムサシ 崎本大海
甲太子 滝口幸広
ダイオウグソクムシ参謀 辻本祐樹
深海王子 原田優一
チョウチンアンコウ 土屋シオン
ヒラメン 碕理人
丙姫 森田涼花
クロダ氏/アイ鯛 竹内寿
ダテ氏/キスシ鯛 中村太郎
ウエスギ氏/ツメタクシ鯛 月岡弘一
カワイ氏/チョーネク鯛 桝井賢斗
タケダ氏/ウバイ鯛 香山佳祐
シタスギ氏/ヘン鯛 塩川渉
海豚姫 角島美緒
貴族・ヒダリ麻呂 二瓶拓也
コバンザ 高木稟
貴族・ミギ麻呂 大堀こういち
タカアシガ二将軍 舘形比呂一
竜王 坂元健児
帝 和泉元彌(特別出演)
鯱妃 とよた真帆
開演時間:
8月11日(木)11:00/16:00
8月12日(金)16:00
8月13日(土)11:00/16:00
8月14日(日)11:00/16:00
8月15日(月)11:00
料金:S席 12,000円/A席 5,800円(全席指定・税込)
※中学生以下、S席特別価格 6,000円(税込)明治座にて電話予約のみ取扱い
※3歳以下入場不可4歳からチケットが必要となります。
る・ひまわり公式ブログ/るーちゃんのブログ:http://ameblo.jp/le-fair/
公式HP:http://www.meijiza.co.jp/info/2016_08_urashima/
公演についてのお問合せ:明治座 03-3666-6666(10:00~17:00)
■Profile
辻本祐樹
1985年1月12日生まれ、大阪府出身。
役者として幅広く活躍中。今後、舞台『横浜グラフィティ』(7月26日(火)~31日(日)六本木・俳優座劇場、8月6日(土)~7日(日)神奈川・県民共済みらいホール)、映画『國士参上!!~昭和最強高校伝』(8月6日~11日)、『ゆずの葉ゆれて』(8月20日~)公開予定。
http://ameblo.jp/yuuki-tsujimoto/