OKWAVE Stars Vol.591はスティーブン・スピルバーグ監督とディズニーの初タッグ『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016年9月17日公開)の日本語版にてソフィー役の吹替えを担当した本田望結さんへのインタビューをお送りします。
Q 『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の印象は?
A本田望結スピルバーグ監督の作品ですし、私の大好きなディズニーの作品との初めてのコラボということで楽しみにしていました。
Q 演じられたソフィーはご自分と比べて似ていますか。
A本田望結ソフィーちゃんは強くて諦めなくて、負けず嫌いなところがあるのかなと思いました。親のいないひとりぼっちの子、というと暗いイメージかもしれませんが真逆で、すごく勇気も持っていて、私も見習おうと思いました。私が作品に出たのではなく、ソフィーちゃんの声を演じさせていただいたので、ソフィーちゃんを崩さず、ソフィーちゃんに合わせて演じようと思いました。
Q では、どんな準備をして臨みましたか。
A本田望結私自身が出るのではなく声のお芝居の場合は、私が考えているソフィーちゃんと違っていたらいけないのでたくさん台本を読みました。でも、私の考えているソフィーちゃんだったらどうなるだろうとも考えてみたり、実際にアフレコをするまでも毎日良い勉強ができました。
Q 演じていて難しいところなどはありましたか。
A本田望結やっている時は難しいと感じるよりも毎日が本当に楽しかったです。ひとつひとつの言葉を大切に感じながら演じさせていただきました。叫ぶシーンも、ソフィーちゃんがどんな気持ちで叫んだのかは台本には書かれていないので叫び方や息づかいを考えながら演じました。できるだけソフィーちゃんに近づけるように演じました。
Q 好きなシーンはありますか。
A本田望結女王陛下にソフィーちゃんとBFGが会うシーンです。面白さも詰まっているし、ドキドキも詰まっています。女王陛下が決める判断で巨人のことやBFGのこと、ソフィーちゃんのことが全部変わってしまうので、女王陛下はどう応えられるのだろうというソフィーちゃんの気持ちを息づかいのひとつひとつまで大切に演じました。BFGの飲み物の“プップクプー”を女王陛下やみんなが飲むシーンも楽しくて、いろんな方の力でそういう楽しいシーンになっていると思うので、自分もその一員になれて嬉しいです。
Q ちなみに“プップクプー”は飲んでみたいですか?
A本田望結飲んでみたいです。どんな味なのかも気になるし、“プップクプー”の液体の緑色もすごくきれいだと思います。
Q ご自身の声が入った本編を観たご感想は?
A本田望結声優のお仕事が初めてだったので、声だけだから普段のお芝居のように演じるよりもオーバーに演じた方が伝わりやすいのかなと考えながら、ソフィーちゃんを崩さないように演じました。自分なりに精一杯、できたかなと思います。
出来上がった作品は本田望結としてではなく、一人の観客として、どういうふうに私の声を感じるのだろうと考えながら観させていただきました。
Q もしBFGのような存在がいたとしたら、どう接したいですか。
A本田望結もしBFGが本当にいたら会ってみたいです。人柄が分からっていなくても会えばきっと楽しいだろうし、BFGの肩に乗せてもらって一緒に走ってその時の空気を感じてみたいです。巨人の国にも行ってみたいですし、BFGたちとかくれんぼがしたいなと思います。
Q BFGは眠っている子どもたちに夢を届ける存在ですが、本田望結さんはどんな夢を届けられたいですか。
A本田望結10年後の自分を見てみたいです。この映画を観てから、毎晩見る夢はBFGが届けてくれているんだと思うようになりました。
Q ちなみに今まで見た夢で一番楽しかったものは何ですか。
A本田望結食べるのが大好きなので、ごはんを食べる夢です。どんなに食べてもお腹がいっぱいにならないし太らない夢だったので、実現したらいいなと思いました。
Q BFGは夢を調合して送り届けます。本田望結さんだったらどんな夢を調合したいですか。
A本田望結BFGが捕まえて瓶に詰める夢の色もきれいです。私も夢を捕まえたいと思いました。「みんなが笑顔になる夢がいい」とソフィーちゃんは言っていましたが、私は悲しいことがあった時にそれを乗り越えられるような夢がいいなと思います。夢はひとりひとり自分だけのものだから、いろんな人に合った夢を調合して届けたいなと思います。
Q スピルバーグ監督の作品は何かご覧になっていましたか。
A本田望結『E.T.』と『ジュラシックパーク』をDVDで観させていただきました。夢中になって何度も観ました。
Q ではディズニー作品ではいかがでしょう。
A本田望結家族みんなディズニー作品が大好きで、DVDが出るとほとんど買ってるんじゃないかと思います。初めて観たのは『くまのプーさん』です。『美女と野獣』の曲が大好きで、フィギュアスケートの曲に使わせてもらいました。最近も『ズートピア』や『ファインディング・ドリー』も観させてもらいました。『ファインディング・ドリー』は『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の吹替えを録り終えた後だったので、自分がどう録っていたのかと比べながら観ました。私は人間の女の子の役でしたけど、『ファインディング・ドリー』はキャラクターが人間ではなくお魚なのでどう演じるのかも悩まれただろうなと思いながらも、すごく合っているなぁとも思いました。感動もしましたし、笑顔にもなれたし、明日からまた頑張ろうとも思えたので、そういうディズニーさんの作品に出られたことに嬉しくなりました。
Q 『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』はいろいろなメッセージが込められた作品です。改めて作品の魅力を教えてください。
A本田望結この作品には希望であったり、勇気づけられる部分があると思います。ぜひご家族や友達で観てほしいです。きっと相手のことがより分かると思います。巨人が出てくると怖いと思うかもしれませんがBFGは優しくてみんなに夢を届けてくれる存在です。この作品もまたみんなに夢を届けてくれる作品です。私もソフィーちゃんを崩さずに演じたので、その想いが届けばいいなと思います。笑えるところも感動できるところもあります。どのシーンも無くてはならないものばかりですので、ひとつひとつのシーンを大切に観ていただけたらと思います。
Q 本田望結さんの今後の目標は?
A本田望結全てのことに楽しむことが目標です。悲しいことがあった時も、違うことを考えたりします。勉強する時は何でも音楽にして覚えたりするのでいつも楽しいです。台本を夜寝る前に読んでいると朝起きると全部頭の中に台本が写真のように入っているんです。それはきっとBFGが届けてくれたんだろうと思うようにしています(笑)。
■Information
『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
ロンドンに住む好奇心旺盛な少女ソフィーが出会ったのは、子供たちに夜ごと「夢」を届ける巨人BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント。ひとりぼっちのソフィーと、巨人にしては優しすぎるBFGの間には次第に「奇妙な友情」が生まれていく。やがて、小さなソフィーの勇気が大きなBFGを動かし、イギリス最大の危機を救うことに…!
『E.T.』のスティーブン・スピルバーグ監督とディズニーが贈る感動のファンタジー・アドベンチャー。
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:メリッサ・マシスン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
原作:ロアルド・ダール「オ・ヤサシ巨人 BFG」(評論社)
出演:マーク・ライランス、ルビー・バーンヒル、ペネロープ・ウィルトン、レベッカ・ホール
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:Disney.jp/BFG
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■Profile
本田望結
2004年6月1日生まれ、京都府出身。
子役としてドラマやCMなどに活躍中。また、フィギュアスケート選手としても将来を嘱望されている。