Vol.596 向井理、平田満、野波麻帆、蓬莱竜太(パルコ・プロデュース公演「星回帰線」)

OKWAVE Stars Vol.596は公演中の舞台「星回帰線」に出演の向井理さん、平田満さん、野波麻帆さん、脚本・演出の蓬莱竜太さんへの囲み取材の模様をお送りします。

Q 「星回帰線」いよいよ始まりますが、意気込みをお聞かせください。

A「星回帰線」 撮影:細野晋司向井理僕は2時間の舞台の中で一度もはけることなくずっと舞台上にいるので、緊張感を保ちながら演じることへのハードルが僕の中ではすごく高いです。緊張感を日々高く保ちながらできるようにがんばります。

平田満東京で1ヶ月、地方各地で1ヶ月の2ヶ月間の公演です。いま良いチームワークですので、チームワークを良いままで保ちたいです(笑)。

野波麻帆5年ぶりの舞台なので、皆さんと楽しく、新鮮さを失わずにがんばっていきたいと思います。

蓬莱竜太向井くんが小さい劇場にこだわってやってみたい、という話から始まりました。小劇場ならではの芝居を楽しんでいただけたらと思います。

Q 向井さんは3年ぶりの舞台とのことですが?

A向井理吐きそうになるくらいの緊張感があります。本番前には二度と舞台はやらないと思ってしまいますが、終わるとまたやりたいと思うのが、舞台の魅力です。この緊張感は舞台でしか味わえないので、それを大事にしたいです。

Q 本作の見どころを教えてください。

A向井理蓬莱さんと一緒にやりたいと何年も前から思っていました。台本が日常の延長線だったり、自分が主人公だけではなく誰かに当てはめられます。蓬莱さんの作品を観ると、いつも自分だったらどうするかを考えさせられたり、自分だったらどうなってしまうのだろうかと、いい意味で傷つくんです。観てくれる方がどう傷つくのかということが見どころかなと思います。

Q 三島という役どころについてはいかがでしょう。女性に優しいというキャラクターですが。

A向井理蓬莱さんは当て書きされる方なので、「あ、そういう風に見ているんだ」と感じました。実際には遠からず、近からず、です(笑)。でも、エピソードとしてはこういうことがあったなと思います。多分、三島は好かれたいというよりは嫌われたくない、と思っているキャラクターです。その気持ちは分かりますし、僕も嫌われたくないので共感できるところです。

Q 野波さんは5年ぶりということでいかがでしょう。

A野波麻帆すごく緊張しています。皆さんにしっかり着いていこうと必死です。

Q 稽古中の皆さんお様子はいかがですか。

A「星回帰線」 撮影:細野晋司平田満向井さんはふわっとしていますね(笑)。あまり変な緊張感はないです。

向井理蓬莱さんがちょこちょこ変えてくるのですが、それはやりやすいようにだったり、見やすいようにということです。僕たちがやることで、日々台本が成長していくので、みんなで作っている感じがします。
三島はどんな家族構成だったんだろう、とか稽古中にもガッツリ話すことがあって、それを踏まえて台本が変わっていくことがありました。みんなが登場人物のことや物語の舞台となる農場が実際にはどのくらい儲かっているのかなどを話し合って、そこから台詞が変わっていったので、生々しいというか、いろいろな想像力を掻き立てられました。台本が上がってない時から飲みに行ってそういう話をしていました。飲みに行っても最終的には台詞の話になっていて、翌日覚えていなくても(笑)、話し合ったことで台詞が変わっていたりするので、こういう台本への取り組み方は初めてです。

野波麻帆他の方たちが役の裏の設定を話しているうちに段々と自分の役のことも見えてくるので、そういう話を聞いているだけでも楽しいです。そういう時間は今までなかったので、すごく皆さんと一緒に作っている感があります。

Q そういう空気感を作ったり、ムードメーカーなのはどなたでしょう。

A向井理高橋努くんですね。奥貫薫さんもわりと抜きん出ていますね。ほんわかした空気を作り出しています。

Q 座長の向井さんについてはいかがでしょう。

A平田満立派な主役です。戯曲自体が向井くんの演じる三島を通した話なので、全て安心して、何かあっても頼むよということで、助け合ってやっていけると思います。

蓬莱竜太今回、舞台上で“イケメン”というワードが何回も出てきます。それは良い意味で言われたり、厳しい意味で言われたりもします。普段、向井くんがイケメンと言われることに対していろいろ思っていることがあるんじゃないかと思いながら書きました。観る人は「イケメンって大変なんだな」とか「向井くんみたいに生まれてこなくて良かった」と思ってもらえたら大成功かなと(笑)。現実の向井くんと三島を通してこの芝居が行われている感じが見どころかと思います。

向井理イケメンと呼ばれることについては、その定義もよくわからないですし、個人的にはそういう言葉で一括りにされるのは、それぞれ個性があるので抵抗があります。自分で思ったこともないです。言われたら最近は「はい、そうです」と答えてはいますが(笑)、何周かはしたかなと思います。

Q メッセージをお願いします。

A向井理小劇場ということで、200人くらいの密な距離感の舞台となっています。その空気感をみんなで感じてもらいたいです。僕らも逃げ場のない、皆さんも逃げ場のないものになっていると思います。ただ俯瞰で観るのではなく、登場人物は7人ですけれど、もしかしたら自分が8人目としてそこにいるような感覚になる距離感のお芝居になっています。自分も巻き込まれる感覚で観てもらえたら、いろいろ“傷つける”と思います。

Q作・演出の蓬莱竜太さんからOKWAVEユーザーに質問!

蓬莱竜太今回、全国7カ所(豊橋、札幌、新潟、京都、広島、北九州、鹿児島)まわりますが、オススメのスポットやグルメがあれば教えて下さい。回答する

向井理、平田満、野波麻帆、蓬莱竜太(「星回帰線」)


■Information

パルコ・プロデュース公演「星回帰線」

「星回帰線」 撮影:細野晋司東京公演:2016年10月1日(土)~30日(日)東京芸術劇場 シアターウエスト
地方公演(豊橋/札幌/新潟/京都/広島/北九州/鹿児島)

かつての恩人に呼ばれ、師のもとを訪ねる三島。天体を観測しながら、自給自足の生活を営む人々。美しい自然の中でのスローライフ。三島はそこが楽園に思えた。しかし、三島の訪れは、意図せず彼らの人間関係や生活にひずみを生んでいく。
いつの間にか、かつての恩人と対立することになる三島。何故こうなったのか。何故そうなるのか。留まることも、去ることも許されず、「人間」に巻かれていく…。

作・演出:蓬莱竜太
出演:向井理、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴 / 平田満

料金:7,500円(税込、全席指定)

チケットぴあ当日券予約専用ダイヤル 0570-02-9997
(希望公演日の当日10:00~12:00まで受付)

お問合せ:パルコ 03-3477-5858

http://www.parco-play.com/web/play/kaikisen/

企画・製作:株式会社パルコ

※舞台/宣材撮影:細野晋司