OKWAVE Stars Vol.611は映画『マイ・ベスト・フレンド』(2016年11月18日公開)日本版テーマソング「STAR」を歌う平原綾香さんへのインタビューをお送りします。
Q 『マイ・ベスト・フレンド』ご覧になられていかがでしたか。
A平原綾香最後は大号泣しました。30代になって観た映画で一番好きな映画です。トニ・コレットとドリュー・バリモアの2人の演技が素晴らしくて、まるで2人の本当の話のようでした。ミリーとジェスの2人の友情を描いた作品ですが、ミリーに病気が見つかって辛い時にもジェスは隣で泣かずにニコニコ笑っているところに真の友情を感じました。私にも大親友がいて、私が辛い時には集まってくれますが、絶対に泣いたりせずに笑い飛ばしてくれます。それで自分が悩んでいたことはたいしたことじゃないのかもと思えて、最短で元気になれるので、そういう友だちは本当に大切だとあらためて思いました。
Q ミリーとジェスは性格やライフスタイルがかなり違いますが、そんな2人の友情についてはどうご覧になりましたか。
A平原綾香お互いがお互いを必要としていますし、自分にないものを持っているところに惹かれ合うのかなと思いました。
Q 日本版テーマソング「STAR」は作品とすごくリンクしていますね。
A平原綾香「STAR」は書き下ろしの曲ではないのに、まるで映画のために書き下ろした曲のような気がしました。映画を観ていてびっくりするほどぴったりで、共感するところも多くて、これも運命なのかなと思いました。
Q 「STAR」にはどんな想いを込められたのでしょうか。
A平原綾香「STAR」が収録されているアルバム「LOVE」は愛をテーマにしたコンセプトで、矢萩渉さんに曲を書いていただいて、私が歌詞をつけました。コンセプトに沿って愛をテーマにしましたが、感謝や信頼も愛だと思って、身近な人に感謝の気持ちを伝えられるような曲になればいいなと思いました。仕上がったアレンジが宇宙を感じさせるサウンドだったので、星座にまつわる歌もいいなと思いました。歌詞に星座が全部出てくるものはあまりないから、それも面白くなりそうだと思って書き始めました。星座について調べると、ギリシア神話が元になっていて、いろいろな人間模様ならぬ“神様模様”があって、神様も苦しんだり迷ったりしていて、人間界と一緒だなと思いました。
歌詞の中にあるような叱ってくれる存在は貴重ですよね。大人になると自分の悪いところを指摘してくれる人もいなくなりますし。だから家族に感謝です。
Q ベスト・フレンドとはどういう存在が理想ですか?
A平原綾香私もミリーとジェスみたいに友だちを励ましたいし、励まされたと思います。自分が最悪な気持ちの時にそばに居てくれたり、笑い飛ばしてくれるのが親友だと思います。辛い時に泣いたら三流、歯を食いしばったら二流、笑ったら一流、という名言があって、私は一流の友だちに出会えたなと思います。
Q 平原綾香さんの最近あった感謝の気持ちにまつわるエピソードをお聞かせください。
A平原綾香私の姉に子どもが生まれました。私にとって初めての姪っ子で、生まれてきたことに感謝です。かわいくて仕方ないですね。笑ってくれたり、声を聞くだけで嬉しくなるので、すごいパワーがあります。
Q 平原綾香さんからOKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。
A平原綾香この2人の主人公はトニ・コレットとドリュー・バリモアの2人でなければできなかったと思います。それくらいリアリティがあって、2人の関係が素敵です。一番泣いたのは、終盤のお互いが一番大変な状況の時にお互いが会いたいと思ったシーンです。2人の間にはあまり言葉が無いのもいいです。本当の親友はそういうものですよね。病気や治療の影響でミリーの姿が変わっても、ジェスは同情するでもないし、一緒に泣くわけでもない、それでも一緒に痛みを背負っているところに感激しました。
私自身、この映画は、すごく楽しいときにも苦しいときにも観たい映画だと思いました。ぜひ映画館でじっくり観てほしいと思います。
■Information
『マイ・ベスト・フレンド』
2016年11月18日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
幼い頃からの大親友で、互いの全てを知っているミリーとジェス。この友情は何も変わることなく、永遠に続いていくと信じていた。ところがある時、ミリーに乳がんが見つかり、同じころジェスの妊娠が発覚。不妊治療を続けてきたジェスは母となる喜びを誰よりもミリーと分かち合いたいが、ミリーのことを思うと、どうしても打ち明けられない。相手を想うがゆえに言葉にできないことがふえていく、2人の友情のゆくえは…。
出演:トニ・コレット、ドリュー・バリモア、ドミニク・クーパー、パディ・コンシダイン、ジャクリーン・ビセット、タイソン・リッター
監督:キャサリン・ハードウィック
日本版テーマソング:平原綾香「STAR」
配給:ショウゲート
(C)2015 S FILMS(MYA) LIMITED
■Profile
平原綾香
2003年12月17日にホルストの組曲「惑星」の「木星」に日本語詞をつけた「Jupiter」でデビュー。2004年の日本レコード大賞新人賞や、2005年日本ゴールドディスク大賞特別賞をはじめ、様々な賞を獲得。その後も、ドラマ「優しい時間」(フジテレビ系)主題歌「明日」、NHKトリノオリンピック放送テーマ・ソング「誓い」、ドラマ「風のガーデン」(フジテレビ系)主題歌「ノクターン」を歌い、同ドラマに女優として出演。
2009年にリリースした全曲クラシック曲のカヴァーアルバム「my Classics!」は「第51回輝く!レコード大賞」で優秀アルバム賞を獲得。その活動が高く評価され、2010年「第1回岩谷時子賞」において奨励賞を受賞。2011年、平成22年度文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)を受賞。
また、NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」主題歌「おひさま〜大切なあなたへ」、2012年にはNHK総合テレビ「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のテーマ曲「スマイル スマイル」をリリース。
2013年3月、NHKBSプレミアムドラマ「ラスト・ディナー」では、ゲストの思い出の名曲を毎回ドラマのエンディングで歌う“レストランの専属歌手”役として、全8回に出演。
2013年ユニバーサルミュージックに移籍し、デビュー10周年を迎えた。
2014年3月「オペラ座の怪人」の続編ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」でクリスティーヌ・ダーエを演じた。また、昭憲皇太后百年祭を記念して、明治神宮境内本殿に於いて開催された昭憲皇太后基金チャリティ奉納演奏で歌唱を行った。演奏規模・映像収録が本殿内で行われることは、明治神宮の長い歴史の中で初となる記念すべき奉納演奏である。
2015年5月「サウンド・オブ・ミュージック製作50周年記念版」で、主人公マリア役の吹き替えを担当。 映画館で吹き替えが上映されるのは初めてのことである。8月、戦後70年を記念し、ハワイ・真珠湾のヒッカム空軍基地フォードアイランドで開催された長岡・ホノルル平和友好記念式典に出席。復興祈願花火フェニックスのテーマソングでもある「Jupiter」を歌唱。12月、音楽を通じて社会貢献、様々な支援のために「平原綾香 Jupiter 基金」を設立。東京国際フォーラム・ホールCにて、第1弾チャリティーコンサートを開催した。
今までに日本武道館公演(2006年)を含む11度の全国ツアーを行っている。2016年5月より、12度目となる全国ツアーがスタート。
デビュー以来、シングル31枚、デュエットシングル1枚、カヴァーアルバム、ベスト盤を含む18枚のアルバムを発表。2016年4月27日、9枚目のオリジナルアルバム「LOVE」を発売。「STAR」は本作に収録。
今後は、12月25日に第2回 平原綾香 Jupiter 基金(倉敷市芸文館)、2017年1月19日に第3回 平原綾香 Jupiter 基金(東京国際フォーラムC)ゲスト:クリス・ハートが決定している。また、2017年7月、8月にはブロードウェイミュージカル「ビューティフル」(帝国劇場)にキャロル・キング役で主演が決定している。