OKWAVE Stars Vol.614は2016年12月17日、18日に開催される『I Love Musical』製作発表記者会見レポートをお送りします。
【登壇(敬称略)】石丸さち子(構成・演出)、泉見洋平、岡田浩暉、坂元健児、新納慎也、大塚千弘、久野綾希子、貴城けい、玉置成実
Q ご挨拶をお願いします。
A石丸さち子私はワクワクして選曲しています。12月公演ですから一足早いクリスマスソング、1年の締めくくりにホッとしたり、語りたくなるような公演にしたいと思います。
泉見洋平初めて参加させていただきます。数々のミュージカルナンバーがありますが、コンサートだから楽しめる、そういうところを出せればいいなと思っています。2016年のクリスマスをたくさんの方とハッピーでロマンチックな気持ちになれるようにがんばります。
岡田浩暉『I Love Musical』はロゴから大好きです。あたたかいですよね。出演者では久野さんは初めましてですが、よく知っている方々ばかりです。演出の石丸さんの『Color of Life』も素晴らしい作品でしたし、音楽監督の鎌田雅人さんもずっとご一緒させていただいています。メンバーだけでも本当に楽しめるなと思っています。こちらの温かい雰囲気は客席の方にもきっと届くと思います。このメンバーがクリスマスソングを歌う機会はそんなにないと思います。そこも見どころかと思います。一足早いクリスマスを皆さんと過ごせたらと思います。
坂元健児この作品がどうなるか分かりませんが、ミュージカルの大ナンバーなどもあると思います。今回は歌の選手権だと思って、優勝目指して頑張ろうと思います(会場笑)。
新納慎也最近僕はちょんまげになったり、ミュージカルの世界から遠のいています。ミュージカルをやっていないにも関わらず、『I Love Musical』に出演していいのかと思いますが、元来、こちらの世界の人なんだよともう一回みんなに教えておかないと忘れられてしまうので、この機会を与えていただいて嬉しく思っています。皆さんご存知の通り、日本は不景気なので、ミュージカル界隈も不景気です。ですので、ミュージカルをやる時にこのメンバーは集められないんです、ギャラの問題で(会場笑)。コンサートだからこんなに豪華なメンバーが揃えられます!このメンバーでミュージカルをやったら15,000円くらいになってしまうので、すごくお得です。ぜひよろしくお願いします。
大塚千弘初めてご一緒させていただく方もいらっしゃいますが、控室でお会いした時から和気藹々と話をして、「ちょっとお静かに」と言われてしまうくらい和やかな雰囲気です。私もミュージカルが大好きで、いろいろなミュージカルの曲が歌えることが楽しみでワクワクしています。皆さんが幸せな気分になってクリスマスを迎えられるようなコンサートにできたらいいなと思っています。ぜひ楽しみにしていてください。
久野綾希子今年の2月に岡田さんが企画構成に参画されたコンサートを見させていただいて、すごく楽しかったです。本気で歌う「およげたいやきくん」があったり、ぶっちゃけた舞台だと思いました(笑)。参加したいなと思っていたらこうして実現しました。どなたも初めましてなので緊張していましたが、素敵な方ばかりでしたので、素敵なものが作れそうだと思いました。年齢が離れているので足を引っ張らないようにがんばっていきたいと思います。
貴城けい私はここ2年くらいはミュージカルの歌を歌うことからは離れて、シャンソンなど、他の曲にチャレンジすることが多かったです。久しぶりにミュージカルの歌を歌える機会をいただけて、ドキドキワクワクしています。このメンバーで出せる、いい化学反応を起こして、皆さんに楽しんでいただける舞台を作ることができたらと思います。ぜひお越しください。
玉置成実今回初めて『I Love Musical』に参加させていただきます。皆さんと一緒にステージに立てるのが今から楽しみですし、大好きだった曲を歌える、今までにやっていない役の歌も歌えるので、いろいろと楽しみにしていただけたらと思います。
Q 演出面についてお聞かせください。
A石丸さち子私がワクワクする、つまりお客さんがワクワクするような曲を選びました。その中で、この顔ぶれを見た時にすごくハッピーな曲をやりたいと思いました。コーナーとしては、すごくダンサブルな曲、イントロがかかっただけで分かる曲を用意しました。1曲ずつ聴いていただいたり、メドレーで楽しんでいただけます。それから、ミュージカルの中から「ミス・サイゴン」を選びました。全員で「ミス・サイゴン」の歌を何曲か歌っていきますので、これはとても楽しい構成になると思っています。そして、今の入場の仕方や挨拶だけでもプロフェッショナルな方たちが集まっていますから、トークあり、笑いあり、そして心打つ歌、ミュージカルの名シーンを思い出して喜怒哀楽のあふれる構成にしたいと思っています。
Q ミュージカルを観たことがない人向けに、ミュージカルの魅力や面白いところをお聞かせください。
A泉見洋平ミュージカルの魅力はセリフが歌詞になっているところですね。ストリートプレイではセリフを喋っているところにメロディがついているところです。音楽の力でロマンチックな気分になったり、悲しい気分になったり、ハッピーな気分へと感情がかき乱されるところが、素晴らしいところです。何年か経った後にそのフレーズを聴いただけで、この時こういう気持ちだったなと、人生と照らし合わせられるのがミュージカルの魅力かと思います。
岡田浩暉僕はミュージカルは人生の讃歌だと思っています。悲しい曲も楽しい曲も全部背中を押してくれます。何年経ってもその作品を思い出せる、そこが魅力です。
坂元健児ほとんど言われてしまいましたが、ひとつのナンバーの中に起承転結があるところです。歌い出しは寂しい気持ちだったのが、最後は心が晴れたり、その逆もありますし、心情の変化の波が大きい気がします。
新納慎也ミュージカルの敷居の高さや嫌いだと思っている人の理由のほとんどが、喋っていて突然歌い出す違和感だと思います。僕もやりながらもここで歌うのかと思っています(笑)。そんな僕でも、ミュージカルを観ていて、これはセリフで言われるよりも歌ってくれたから心に響いた、と思えたので、日常ではなく虚構の世界だからありなんだと思います。食わず嫌いにならずに、いい作品を選んで観ていただけたらと思います。
大塚千弘私はお客さんとしてミュージカルが大好きなひとりです。夢の世界にワープできるような感じでワクワクします。おどろおどろしいミュージカルもありますが、音楽が鳴って幕が開くだけで一気に入り込める、アトラクションのような感じがしています。ミュージカルはたくさん心に残るし、自分が弱気になったりつらい時に一瞬にして夢の世界にワープできるところに魅力を感じています。
久野綾希子私は20代の頃にチェーホフのお芝居をやらせていただいて、長ゼリフが3ページくらいあったんです。覚えられなくて怒られてしまいましたが、ここにナンバーがあれば全部言えるんじゃないかと。1曲で一気に飛べる、全部表現できます。いいミュージカルならそれで話が次に進展していきます(笑)。それがミュージカルナンバーのいいところだと思います。ストリートプレイの良さはもちろんありますが、ミュージカルの3ページ分は飛べる感じが好きです。
貴城けい私は宝塚出身で、宝塚を観て、何の違和感もなく入団しました。ですので、「なぜここで急に歌が…」と言われることの理由が逆に分からないくらい、ミュージカルばかりやってきました。ミュージカルの良さは、今ある感情を一気に増幅させる音楽の力を感じられるところです。ダンスで盛り上がる感情表現もミュージカルの楽しさだと思います。
玉置成実以上!って言いたいところですが、お芝居あり、歌あり、ダンスあり、これぞ究極のエンタテインメントだなと思っています。なかなかその3つは同時にできないと思います。観る側もストレスが溜まっていても一瞬で現実からその世界に入ってリフレッシュできるということは私自身、経験があります。そういうところが魅力であり迫力であり、大好きなところです。
Q 皆さんが一番好きなミュージカルとその理由を教えてください。
A玉置成実私は自分が初めて出演した『スウィート・チャリティ』です。思い出深いですし、愛がすごく深い作品なので一番大好きです。
貴城けい私は『サイド・ショウ』という作品が一番大切にしているミュージカルです。結合双生児の役で、相方と腰をつけて踊ったり、芝居をしなければならないので、すごく大変なんですが、慣れてくると癖になるというか、離れていられなくなるんです。最初は紐で括っていましたが、だんだん無しでもお互いの動きが分かってきますし、ヘンリー・クリーガーの楽曲も名曲揃いで大好きな作品です。
久野綾希子『ウエストサイド物語』は音楽を聴いただけで気持ちが高ぶりますし、みんなバイブルにしているんじゃないかなと思います。もうひとつはアンドリュー・ロイド・ウェーバーの『エビータ』です。この作品に出演した時に初めてこの仕事に就いた気になりました。エビータの役づくりをしている時に私は舞台で生きていくんだと決めたので、私にとってはその2つですね。
大塚千弘大好きな作品がありすぎます。長く演じると自分の中に役が残っているので、その中では『レベッカ』です。初演、再演ともに長かったので、Ich(わたし)という役も、シルヴェスター・リーヴァイさんの曲も大好きです。その曲を歌わせていただいたのが心に一番残っていますので大好きです。
新納慎也僕は昔からミュージカルが大嫌いで、大学の演劇科にいる時、隣りのミュージカル科を気持ち悪いと思っていたんです。神戸の阪急沿線に住んでた子どもの頃には宝塚のポスターにイタズラしていました。でも、ミュージカルのお仕事をいただいて、「もう出ない」と思いながら何作品か出ているうちに『Rent』と出会いました。普通に暮らしてた僕には『Rent』はすごく格好良く映りました。こういう作品があるならミュージカルを続けようと思って現在に至っていますが、僕は『Rent』には出ていません。いつか出てやると思っている作品です。演じるとしたら、どうせみんなはエンジェルだと言いそうですが、ロジャーが演じたいです。役柄はみんな20歳くらいの設定だから、いっそのこと、岡田さんや久野さんとやりたいですね(笑)。
坂元健児僕が九州から東京に出てきて初めて観たミュージカルが『ミス・サイゴン』です。いつかこの作品に出たい、という思いがずっとありましたが、23歳で劇団四季に入ってそれが遠のきました(会場笑)。30歳で辞めて、これで狙えると『ミス・サイゴン』のオーディションを受けて、クリスとジョンの二役に受かることができました。僕は18歳の時から『ミス・サイゴン』の全曲が歌えるんです。劇団四季の舞台の個室でも歌っていて先輩に怒られたこともあったくらいです(会場笑)。もしまたできるなら今度はエンジニア役ができたらいいなと思います。
岡田浩暉ミュージカルにはいろいろなタイプがあってどれも愛おしいです。ひとつ選ぶなら『レ・ミゼラブル』です。ちゃんと観たのも出たのもこれが初めてでした。台本の奥深さ、曲のすごさ、命を削っていくような気持ちで毎回やるのを全部受けとめてくれる作品だと思います。コメディで言えば『スウィート・チャリティ』も好きです。
見洋平男性陣から出た『Rent』『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』全部やらせていただいているのですが、それぞれが宝物です。僕は『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の日本初演の日本語でやらせていただいたのが思い出深いし、宝物です。「サラへ(Für Sarah)」という曲を歌う時は、作品からラブレターをもらったような気にさせられたことを覚えています。今後も大事に歌い続けることができたらなと思います。
■Information
『I Love Musical』
東京グローブ座
2016年12月17日(土)13:00開演/17:30開演
2016年12月18日(日)12:00開演/16:30開演
※開場は開演の30分前
※17日の公演には番組収録カメラが入ります。
ミュージカルを愛する豪華キャストによるスペシャルコンサート。
珠玉のミュージカルナンバーを堪能できる夢のひととき。一足早く素敵な歌のクリスマスプレゼントをお届けします。
演出・構成:石丸さち子
出演(男女別五十音順)相葉裕樹、泉見洋平、岡田浩暉、坂元健児、新納慎也、大塚千弘、久野綾希子、貴城けい、玉置成実
チケット料金:S席9,800円、A席7,800円(全席指定・税込)
未就学児童入場不可