Vol.620 俳優 池田純矢(エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」)

OKWAVE Stars Vol.620はエン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」出演と作・演出も務める池田純矢さんへのインタビューをお送りします。

Q まずは池田さんご自身が手がける「エン*ゲキ」についてお聞かせください。

A池田純矢自分がお客さんだとしたら、もっとエンタメ性の強いお芝居が観たいなと思っていました。最近は演劇ではないエンタテインメント作品が多いので、演劇であって、エンタテインメントな作品というジャンルがもっとあればいいのにという気持ちから生まれたのがこの「エン*ゲキ」です。

Q 第一弾「君との距離は100億光年」の手応えはいかがでしたか。

A池田純矢第一弾はお芝居の部分とコーナー進行の二部構成で作りました。お客さんには喜んでいただけましたが、各パート45分くらいだったので、追求しきれない部分もあったなと思いました。それで、どうせやるならゼロから始まって100に至るまでエンタテインメントを追求した演劇作品を1本作りたいと思って、この作品につながっていきました。

Q では今回の「スター☆ピープルズ!!」はどのような着想から生まれたのでしょう。

A池田純矢前回の公演が終わって1週間後くらいには本作のプロットができました。前回は自分が書いた小説を原作に短い台本に落とし込んだものでした。今回はゼロから作りたいと思ったのと、前回やり残したことやもっとやりたかったことも盛り込まないと、前作に対しても失礼だと思ったので、前回に続いて宇宙モノを題材にしました。そしてコメディにしようとも思いました。前回は短い上演時間の中に要素を詰め込んだので、もう少し深く描きたかったところや余白の部分も出せたらと思って、制約はありつつも自由な作品を作れたらいいなと思いながら台本を書きました。

Q 演出についてはどのような考えで取り組まれていますか。

A池田純矢(エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」)池田純矢僕自身が役者なので分かる気持ちですが、役者はいろいろやりたがります。ですので、そこは最大限尊重しますが、コメディでは、気持ちよく演じてしまうと面白くなくなる部分があります。コメディの笑いの部分は繊細に扱わないとならないので、そういうところについては厳しいことも言いながら稽古を重ねています。とはいえ、日々いろいろなものが生まれていますし、より面白くなってきています。
役者の皆さんが作ってきた表現が僕の想像したものよりも深いこともありますし、ちょっとこちらの思いとズレている時には、直接は言いませんが、ヒントを出しながら誘導することもあります。いいバランスでできているかなと思います。

Q キャストの方々の印象についてはいかがでしょう。

A池田純矢皆さん達者な方々なので演出する立場としてはやりやすいです。今回は若い役者が多いですが、僕自身、何回も組んできたこともあるので、年配の大演出家の方とは違う距離で彼らのことを見られると思います。年齢が近かったり、プライベートで遊んだりするような仲だからこそ見える彼らの隠れた魅力を伸ばしたり、表現として成立させたいなと思っています。それぞれの役者のファンの方が「こんな姿は見たことがない」と思ってもらえるようになっていると思います。

Q 稽古の真っ只中ですが、新しい発見はありますか。

A池田純矢日々発見があります。役者が考えてきたキャラクターがセリフをぶつけ合うことで、日々芝居が変わるし進化しています。僕もここはこういう意図でこうしよう、と考えていますが、現場に入って新しいものが生まれることも多いです。ある人の演じたことが良かったとしたら、それを受ける人もアプローチを変えなければなりません。そうやっていくうちに日々面白くなっています。

Q 見どころのヒントをお願いします。

A池田純矢コメディ作品ですので、笑いの部分はとても自信を持ってお届けできると思います。今の時代、声を出して笑える作品はなかなか多くはないので、思いっきり笑って楽しめる作品になると思います。キャストのみんながいろんなジャンルのエンタテインメントにあふれています。若手役者もベテラン役者もいて、声優もミュージカル女優も芸人もいるので、とても派手な作りになっています。登場人物もそうですが、みんな違う個性が光っていて、それが消し合わずに調和しています。みんな方向性が違うのにこんなに調和するものなのかと、僕自身驚いています。爆発的にその瞬間が面白いものになっています。いろんな驚きもあるだろうし、飽きさせない作りになっていると思います。

Q 池田さんにとって2016年を振り返るとどんな1年でしたか。

A池田純矢今年はいろんなことをやらせていただいた1年でした。舞台から始まりましたがここ数年で一番舞台をやらない年でした。その分、連ドラ出演や映画に何本も出演したり、CM、バラエティ番組、声優としても新しい作品がありましたし、歌も歌いました。僕自身、いろんなことに触れていろんなことができたので楽しい1年でした。僕が目指すオールジャンルに一歩近づけた1年でした。

Q 来たる2017年についてはいかがでしょう。

A池田純矢(エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」)池田純矢まずはこの「スター☆ピープルズ!!」から始まります。ここで勢いをつけたいなと思います。今年やってきたことを確実にステップアップさせないといけないなと思います。
何かやりたいと思ったら、まず目の前のことを確実にやることが一番近道だということを実感しています。確実に目の前にあることを毎日一歩でも進めていく。それでチャンスが巡ってきた時には、確実に前回より今回が上回っていないといけないんだということを感じる1年でした。今日の仕事、明日の仕事を確実に進めていくことが来年も必要なことだと思います。

Q 池田純矢さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A池田純矢「スター☆ピープルズ!!」は僕がお客さんだったらこういう舞台が観たい、と思って作っているので、面白いものができあがっていると思います。舞台作品を観るのはとてもハードルが高いと思います。お金や時間もかかりますが、それを補って余りあるものを提供できるエンタテインメントだと思います。メッセージ性や芸術性のようなものよりも、ドライブに行ったり、近所の映画館に来るような感覚の娯楽でありたいと思っています。もちろん全力で誠心誠意こめていますが、娯楽作品ですので軽い気持ちでお越しいただければと思います。

Q池田純矢さんからOKWAVEユーザーに質問!

池田純矢先日、電車に乗っていたら見た目もごく普通な高校生のカップルが会話をしているのが聞こえてきました。「今日この後どうする?」「じゃあとりあえず、20時に六本木ね」
夜の六本木に集合して何をするのだろう!?と思ってしまいました。
質問は、最近の若者はどんなことをして遊んでいるのか、ぜひ聞いてみたいです。

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■Information

エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」

エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」2017年1月5日(木)~11日(水)新宿東口・紀伊國屋ホール

ある重大な危機に直面している、とある惑星。そこから約100億光年離れている太陽系「地球」に、危機を乗り切るための希望を見出した惑星は、7人の男たちを地球に送り込むことに。重大な任務を課せられた7人には、それぞれアビリティと呼ばれる<特殊能力>が備わっているが、それはどれも役に立たないものばかり。そんな7人を乗せ、未知なる旅に出発した宇宙船は、その道中、難破した小型宇宙船に遭遇する。船内には彼らの目的地・地球からやって来たという科学者の姿が。しかも、その科学者は、彼らの根幹を揺るがす重大な秘密を握っていた。果たして、彼らを待ち受ける運命とは?

作・演出:池田純矢
出演:鈴木勝吾 透水さらさ 赤澤燈 井澤勇貴 吉田仁美 オラキオ 池田純矢 酒井敏也

チケット料金:S席6,800円(全席指定・税込)

お問合せ:サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(全日10:00~18:00)

公式サイト:http://www.enxgeki.com/
公式ツイッター:@enxgeki

企画・製作:バール


■Profile

池田純矢

池田純矢(エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」)1992年10月27日生まれ、大阪府出身。
JUNONスーパーボーイコンテストで史上最年少準グランプリを獲得し、デビュー。以後、ドラマや映画の出演で芝居の経験を重ねていく。
2011年、スーパー戦隊35年記念作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイシルバー/伊狩鎧役で注目を集める。2011年から舞台作品にも積極的に参加し2015年には「ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~」など年間4作品で主演を務める。
また、2013年には「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」にて主人公の一人を演じ、声優としてのキャリアもスタートさせた。
『人狼ゲーム ラヴァーズ』(2017年1月公開)、『曇天に笑う』(2018年公開予定)がある。
http://www.ba-ru.com/profile_ikeda.html