OKWAVE Stars Vol.627は映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』(2017年1月28日公開)主演・古畑星夏さんへのインタビューをお送りします。
Q 『人狼ゲーム』シリーズへの参加、そして映画初主演ということについてのご感想をお聞かせください。
A古畑星夏お話をいただいた時は嬉しくて、楽しみでした。主演はずっとやってみたいと思っていたのでそれも嬉しかったです。過去の作品を観させていただいて、これまで主演をされた方の演技には爆発力があってすごく上手だったので、ちょっと不安にもなりました。次は自分がこれをやらなければならないし、シリーズものなので比べられてしまうだろうから、自分が一番いいと言われたいですし、頑張らなければならないなと思いました。
Q 人狼ゲーム自体はやってみたことはありますか。
A古畑星夏今回のキャストみんなで実際にやりました。上手な人は「口が開いていたらリラックスしているから嘘をついていない」とか「腕を組んでいるのは自分を守ろうとしているからだ」と話していてすごいなと思いました。私はそこまで実際の人狼ゲームでは強くなかったです。
Q 演じた蘭子役についてはどう受け止めましたか。
A古畑星夏蘭子は家族思いで、人にはあまり弱みを見せない強い女の子だと思いました。いろいろな思いを持って人狼ゲームに参加しているんだと思います。嫌なことがあっても家族のために頑張ろうと思っている子です。
Q 理不尽なゲームに参加させられて、キャラクターの感情の振り幅もだいぶ大きかったですが、どのように演じましたか。
A古畑星夏撮る順番はバラバラなので、その時の感情をどのように一気に持っていくかを意識しました。それと、その場の空気を大事にして、あまり固めすぎずに、現場に入って相手と一緒に作る芝居のキャッチボールを大事にしようと思いました。
現場に入ると、それまでは楽しく騒いでいた他のみんなもガラッと雰囲気が変わって、みんなで作っている雰囲気がありました。一人でできる表情ではないですし、周りと一緒に作っていた感覚が強いです。
Q 普段は使わないような言葉を話すこともあったと思いますが、そのあたりはいかがでしたか。
A古畑星夏人狼ゲームの役職の話をする時は、私自身、ゲーム自体に詳しくはないので、池田純矢さんとつかみ合いになるシーンでは、息を荒くしなければならないのに、難しい役職についてのセリフを言わなければならなくて、すごく頭を使いました。
これまでの作品もセリフがリアルでナチュラルなので、私たちもそれを超えていかなければならないのが難しかったです。
セリフは現場で変わることもあったので、臨機応変に演じました。ト書きにないことも自由にやっていいと言われていたので、毎晩の投票のシーンでは、みんな動きやセリフを足していました。それを受ける側も自然にそれに対応していたので、私も演じていて新鮮でした。
Q 演じていて印象的だったシーンは?
A古畑星夏最後の投票の場面です。そこでは私自身の気持ちが入って自然と涙が出てしまったのですが、監督からは「涙はこらえて」と言われて、涙をこらえながら演技をするのが大変でした。自分の気持ちが入ってそういうことが起きる経験は初めてだったので、そこまで自分が楽しめているのはいいことだと思いました。
Q 現場の雰囲気はいかがでしたか。
A古畑星夏すごくいい雰囲気で、みんな面白い人たちばかりだったので、私も主演だから引っ張っていこう、ということでもなく、みんながボケ、ツッコミをやって、すごくチームワークが良かったです。監督からも今までで一番仲がいいと言われました。
こういう物語だから現場も殺伐としているのかなと始まる前は考えたりもしましたが、みんなでご飯を食べたり、ゲームをしたり、そういう癒しの空間があったからハードな撮影でも乗り越えられました。池田さんや佐生雪さんと取っ組み合いになるシーンもあるのですが、それも相手を信頼してできました。
みんなと演じていて、自分の感情が引っ張られる瞬間がたくさんありました。先ほどの自然と涙が出てしまった場面もそうですし、何の前触れもなく一緒に立ち上がって歩き出すようなこともあって、セリフがなくても心の中で通じることがあるんだと、演じながらびっくりしました。そういう瞬間は楽しかったですし、演じていても気持ち良かったです。
私も主演としてのプレッシャーもあまりなく、リラックスして演じられましたし、素で居られることが多くて、変に気を使うこともなかったです。そこは本当に周りのみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。完成した作品を観ても、今までとはまた違った作品ができたなと感じました。
Q 本作出演を通じて得た気づきなどをお聞かせください。
A古畑星夏作品の中で私たちはあくまでも役を演じてはいるのですが、それでもその場で役者同士、意思疎通するものがあるんだと気づきました。それがこの作品で得たことですし、これからも糧になっていくだろうなと思います。これらからも演じていく上で大切にしようと思います。
Q 『人狼ゲーム ラヴァーズ』はどんなところに注目して観てほしいですか。
A古畑星夏『人狼ゲーム』シリーズというと、村人と人狼が殺し合って、勝者が賞金を獲得する、という話ですが、この『人狼ゲーム ラヴァーズ』ではシリーズの裏の設定が初めて明かされたり、一人一人がなぜここに来ているのかが今までよりも濃く描かれています。
今までといい意味で期待を裏切る作品ができたと思うので、そこも魅力だと思います。キャストみんなが掛けた熱量が大きいので、それが観る皆さんに伝わればいいなと思います。
Q 古畑星夏さんご自身の今後目指すところをお聞かせください。
A古畑星夏今までは女子高生役や明るい役が多かったのですが、今回こういうシリアスな役柄を演じて楽しかったですし、こういう役柄もできるんだという自分自身への発見もありました。あまり型にはまらず、幅の広い役柄ができる女優になりたいですし、観ている人を常に楽しませられる人になっていけたらと思います。
Q 古畑星夏さんからOKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。
A古畑星夏『人狼ゲーム ラヴァーズ』は先の見えない、スリルのある、いい意味で期待を裏切る映画になっています。作品には、嫌なことがあっても目を背けずに生きていってほしい、というメッセージ性もあります。思いが詰まった作品ですし、観て損はないので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
■Information
『人狼ゲーム ラヴァーズ』
拉致・監禁された高校生たちに殺し合いをさせ、生き残ったものには1億円が与えられる“殺戮ゲーム”人呼んで<人狼ゲーム>。目覚めると私はそれに参加していた。今回の参加者は、全員が人狼ゲームを勝ち上がった経験者らしい。私、高野蘭子も同じ。家族を借金から救うために、もう一度このゲームに勝たないといけない。新しく追加された「キューピッド」と「恋人」のルールで混迷する状況のなか、「人狼」に加えて「恋人」の役職を得た私は、見え隠れするゲーム運営側の気配を感じつつ完全勝利を目指す……!
出演:古畑星夏
佐生雪 平田雄也 溝口恵 前田航基 森高愛
春川芽生 安藤瑠一 鈴木知尋 中村萌
池田純矢
監督:綾部真弥
原作:川上亮「人狼ゲーム LOVERS」竹書房刊
企画・配給:AMG エンタテインメント
(C)2017「人狼ゲーム ラヴァーズ」製作委員会
■Profile
古畑星夏
1996年7月8日生まれ、東京都出身。
2009年「第13回ニコラモデルオーディション」で14,076人の中からグランプリを獲得。同年より「ニコラ」専属モデルとして約4年間活動し「トップニコモ」と呼ばれる人気を誇る。2013年8月からは「セブンティーン」専属モデルとして現在も活躍中。日本テレビ「Going!Sports&News」お天気キャスターやフジテレビ「めざましテレビ」“イマドキ”コーナーへのレギュラー出演をきっかけに、ティーン層のみならず幅広い世代からも注目を浴びる。また、モデル業と並行して女優としても話題の映像作品へ次々と出演。主な出演作に、映画『近キョリ恋愛』(14)、『青鬼』(14)、『夏ノ日、君ノ声』(15)、『L-エル-』(16)、『咲-Saki-』(2017年2月3日公開)、『一週間フレンズ』(2017年2月18日公開)、TVドラマ「きょうは会社休みます」(NTV/15)、「ラーメン大好き小泉さん」(CX/15)、「仮カレ♥」(NHK BS/15)、「ふれなばおちん」(NHK BS/16)、「時をかける少女」(NTV/16)、「咲-Saki-」(MBS・TBS/16)など。