Vol.650 俳優 原田優一(「KAKAI歌会2017」インタビュー)

OKWAVE Stars Vol.650は「KAKAI歌会2017」(2017年5月3日~6日)を主宰する原田優一さんへのインタビューをお送りします。

Q 今回で3回目となる「KAKAI歌会」ですが、そもそも始められたきっかけは何だったのでしょう。

A原田優一僕は20代前半の頃から踊りあり芝居ありのライブ型式のコンサートを作っていました。それでプロデューサーから「新たにコンサートを作ってみよう」という話になって、今井清隆さん、樹里咲穂さん、和音美桜さん、それと僕の4人が集まりました。それぞれ持ち役があって、ソロのミュージカルナンバーを歌える4人だったので、ミュージカルの得意な歌やこれから歌っていきたい歌などを披露しましたが、4人とも笑いの要素があって、歌を歌うだけに収まらないものになりました。そこで2回目はそれを踏まえて、振付のある動きや計算した笑いの要素を入れたものにしました。今回はみんなが知っている曲を、聴いたことがないようなアレンジでつなげていくことで、笑いも生まれて、かつ音楽を楽しんでいただける、ミュージカルレビューという形にします。前回やって期待されている部分と、それを良い意味で裏切るようなものにしたいと考えています。

Q いろいろな仕掛けがあるコンサートなのですね。

A原田優一メインは音楽なのでそこは崩さずしっかり聴かせるところは聴いていただけるものになります。いろいろ試行錯誤していますが、たとえば衣装も通常のコンサートではありえないような着数を用意しています。

Q 今回の人選についてお聞かせください。

A原田優一それぞれミュージカルで代表作と呼べるような歌を持っている方を前提にお声がけしました。「こんな人がこういう曲も歌っちゃうんだ」という良い意味での無駄使いができたら面白いなと思っています。キャラクターが濃い方ばかりです。歌がうまいだけの方では埋もれてしまうので、いろいろな仕掛けを面白がってやってくれるような方たちになりました。普段は笑いよりも涙を誘うような舞台に出ている方ばかりです。そんな方がこのショーを通じて、音楽への新たな切り口を示すことで、観る方も新しい発見があればいいなと思います。

Q 稽古をされていて新しい発見はありますか。

A原田優一皆さん引き出しがたくさんあるので、うまく歌えることがこんなに笑えるんだということに気づかされました。様々なジャンルの歌をアレンジを変えることで、同じ食材を使っても違う料理になるように、こんなに違う表現ができるんだなというのが、前回に続いて今回も発見できました。

Q どんなところに注目すると面白いですか。

A原田優一男女のデュエットはよくあると思いますが、それよりも同性のデュエットをふんだんに入れています。男性同士で歌う力強さや格好良さ、女性同士で歌う美しいハーモニーが連続して見られる機会は多くはないので注目してほしいです。
それとキャラ合戦です。稽古をしていても「こういう路線でやってください」と言うと徹底的に皆さんやってしまうんです。それ以上やるとお客さんがついてこれなくなる、というところをジャッジしています。一度、何も指示せずにやってみたら、みんな違う方向性の表現に弾けてしまいましたが、みんな自分からどんどんやってくださるので、クリエイターという立場からはとても面白いです。皆さんアイデアを持ってきて、それを稽古で披露したことで、次の稽古の時には他の人にもしっかり伝わって違う雰囲気になっていたりしますので、見ていて面白いです。

Q 原田さんご自身は表現者とクリエイターの2つの立場をどうメリハリを付けていますか。

A原田優一ステージの様子をずっと見ていたいなと思うこともあるので、目がたくさん欲しいです(笑)。自分がムードメーカー的な立場として立っていても、皆さんから感化されることも多いです。ステージを前から見て納得することも多いので、クリエイターとしても表現者としても勉強になることが多いですね。

Q 曲目についてお聞かせください。

A原田優一ミュージカルの曲はもちろん、アニメの曲をアレンジを変えてメドレーで歌います。お客さまが期待している昭和歌謡のメドレーもあります。「KAKAI歌会」名物とも言える、複数の歌をマッシュして1つの歌にしてしまうのは今回もやります。今までは各自の代表曲や大事にしてきた曲をマッシュして歌いましたが、今回は趣向を変えて、一つのミュージカル作品の異なる歌を6人が歌います。今までと違ったものになると思いますので楽しみにしていただけたらと思います。

Q どんな方に観に来てほしいですか。

A原田優一ミュージカルに通い慣れている方もそうでない方も皆さんに楽しんでいただけるショーにしたいと思います。ミュージカルが好きな方にはミュージカルネタは喜んでいただけますが、知らない方にとっては内輪ネタのようなもので置いてけぼりにさせてしまうよりも、どなたにも楽しめるようなネタ作りに気を使いました。ぜひ楽しんでいただきたいですね。

Q 原田さんご自身の今後の抱負をお聞かせください。

A原田優一まずはこれからも表現者でありたいと思います。僕は踊りと歌と芝居でミュージカルをずっとやって来ましたので、これからも続けたいです。それと同時に、演出や構成など、クリエイティブなものにもすごく興味があります。ですので、表現者であるのと同時に自分の感じた世界を具現化していく作業もやっていければ、互いに良い影響が出せると思います。

Q 原田優一さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A原田優一「KAKAI歌会」はまずは音楽を楽しんでください。それにプラスしてミュージカルで活躍している方たちの表現力やエンターテインメント性も楽しめると思います。予習は何も必要ないですし、GWならではのエンターテインメントをお届けできればと思います。

Q原田優一さんからOKWAVEユーザーに質問!

原田優一GWは何をして過ごしますか。
それと皆さんはどういうエンターテインメントが好きですか。
また、ミュージカルを観に行くとしたら、何を決め手にその作品を選びますか。

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■Information

「KAKAI歌会2017」

2017年5月3日(水・祝)~6日(土)三越劇場

構成・演出:原田優一
音楽監督:YUKA
振付:中村陽子
出演:泉見洋平、入絵加奈子、佐山陽規、はいだしょうこ、原田優一、綿引さやか(五十音順)

料金:S席(前方5列目まで)8,000円、一般席7,500円、学生席4,000円(税込/全席指定)

http://show-biz.jp/kakai2017/

問い合わせ:三越劇場 0120-03-9354(平日10:00~18:00)
主催・企画製作:株式会社ショウビズ


■Profile

原田優一

1982年9月1日生まれ、埼玉県出身。O型。
9歳よりTV、舞台、映画、ライブなどに多数出演。安定感のあるソフトな歌声と幅広く役をこなせる器用さを持ち、ミュージカルを中心に活動中。最近では「KAKAI歌会」、オフブロードウェイ・ミュージカル「bare」など構成・演出活動にも積極的で好評を得ている。2015年自身発のソロCD「いつか」をリリース。主な出演作に「ミス・サイゴン」(クリス役)、「レ・ミゼラブル」(ガブローシュ役、アンジョルラス役、マリウス役)、「ラ・カージュ・オ・フォール」(ジャン・ミッシェル役)など。音楽劇「滝廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」(岡野貞一役)、「スマイルマーメイド」(ドーフィン役)、「グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!」(バド役)など。

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