OKWAVE Stars Vol.679はNetflixオリジナル「Marvel ザ・ディフェンダーズ」に出演のフィン・ジョーンズさん(アイアン・フィスト/ダニー・ランド)、チャーリー・コックスさん(デアデビル/マット・マードック)へのインタビューをお送りします。
Q Netflixオリジナル「Marvel ザ・ディフェンダーズ」いよいよ4人が勢揃いとなりますが、この作品の撮影に入るにあたって、あらためてどう感じましたか。
Aフィン・ジョーンズすごくクールでしたね。でもちょっと不思議な感覚もありました。やっと4人揃ったけど、ここからどうなるのだろう、という感じでした。4人揃った最初の撮影日がちょうどチャーリーとクリステン・リッターの誕生日だったので、ケーキが出てきてみんなで「ハッピーバースデー」を歌ったでの、それで打ち解けることもできました。
チャーリー・コックスそれぞれのシリーズをやっている中でもこの「ザ・ディフェンダーズ」の重要性は分かっていたので、その重要な瞬間をファンの皆さんがワクワクしてくれるだろうから撮影は楽しみでした。
Q マーベル・シネマティック・ユニバースへの参加そのものについてのご感想をお聞かせください。
Aフィン・ジョーンズスーパーヒーローということよりも、Netflixが「デアデビル」や「ジェシカ・ジョーンズ」のようなすごく質の高い作品を作っていたのでワクワクしました。スーパーヒーローであること以上にダイナミックで興味深い作品とキャラクターなので、自分もそれを演じられるのが嬉しかったです。
チャーリー・コックスオファーが来た時には他の作品への出演が決まっていて、いろいろなことがクリアになるのを待たなければならなかったんです。自分がスーパーヒーローを演じることになるとは思ってもいなかったです。「デアデビル」の脚本が数話分送られてきて、それを読んだら、特別な作品になるなと思いました。だから、贅沢な悩みかもしれないけれど他の作品の方がなくなってこちらを演じられたらいいなと願っていました(笑)。
Q お互いの作品の印象や感想をお聞かせください。
Aフィン・ジョーンズ「デアデビル」は最高です。ザラザラした感触が素晴らしいです。ニューヨークの中での世界観が強く惹きつけられるものがありました。
チャーリー・コックスどの作品もトーンが違うので、そこが面白いなと思いました。いわゆる“スーパーヒーロー”というひとつのジャンルがあるのではなくて、スーパーヒーローという要素を含みながらも、それぞれの作品はその要素とは別のトーンを持つことができるんだと思いました。4作品とも違う形で楽しメル作品です。だからこの「ザ・ディフェンダーズ」ではさらにどうなっていくのかが楽しみでした。
Q クリステン・リッターとマイク・コルターの印象についてもお聞かせください。
Aフィン・ジョーンズふたりとも今はそれぞれの新シリーズの撮影に入っていて、今日一緒にいないのは残念だけど、最高な人たちです。俳優として共演して楽しかったですし、人間としても素晴らしいです。クリステンはユーモアがあって、マイクはおしゃべり。4人とも仲が良くて、楽しんでこの作品を作れたことは本当に幸運です。
チャーリー・コックスいい化学反応が起きるかは予測できることではないですよね。だから本当にラッキーとしか言えないです。本当に楽しい力学が発生している現場でした。
Q 4人が揃う第3話までじっくり描かれます。『アベンジャーズ』のような映画作品と比べて、ドラマならではの魅力についてお聞かせください。
Aフィン・ジョーンズ『アベンジャーズ』と「ザ・ディフェンダーズ」の違いは、ヒーローになることに躊躇している人たち、ということです。みんな本当は共闘なんてしたくないし、それぞれ問題を抱えているので、よりエッジが効いた存在です。『アベンジャーズ』がビートルズなら「ザ・ディフェンダーズ」はラモーンズかニルヴァーナのようなちょっとグランジ系なよりクールな存在なんだろうね(笑)。
チャーリー・コックスじっくり時間をかけて4人が出会うまでを描くことができました。4作品を観れば分かりますが、それぞれ一人で十分ですし、一緒に戦いたいとは誰も思っていません。だからチームができるまでにはその4人が何でそうしなければならないかがリアルでなければならないんです。もしかしたらそこに至るまでがゆっくりだと思う人もいるかもしれませんが、多分、皆さん慣れてきていると思います。このシリーズの特徴は、急いで物語を進めることではなく、それぞれの作品がちゃんと呼吸できるようにじっくり作り上げていっているので、この「ザ・ディフェンダーズ」でも3話かけているんだと思います。
Q 日本の視聴者は「みんなが力を合わせて戦う」ことを楽しみに思っていますが、おふたりはどうお考えでしょうか。
Aフィン・ジョーンズ僕は4人揃って戦うことをみんなが観たがっているとは思っていないんです。どちらかというと、この4人を一緒にした時に4人に何が起きるのかを楽しみにしているんだと思います。
チャーリー・コックスお互いの出会った時の反応だと僕も思いますね。僕はマーベルの作品では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャプテン・アメリカたちとアイアンマンたちが空港で戦うシーンが一番好きなんです。人それぞれではあると思うけど、共闘することだけが楽しみではないと思います。よく知られているふたりのキャラクターを同じ部屋に入れると大興奮するファン心理は何なのだろうなといつも思っています。
フィン・ジョーンズきっとふたつの世界観がぶつかり合うときに何が起きるのかが楽しみなんだろうね。
チャーリー・コックスマーベルのコミックス自体がそうですよね。60年代からすでに取られている手法ですし、Netflixも同じ手法を取り入れているのだと思います。コミックスのファンたちはコミックスの表現が再現されることを一番に望んでいるだろうからね。
Q 「ザ・ディフェンダーズ」でのそれぞれの役としての変化はいかがでしょうか。
Aフィン・ジョーンズダニーの場合は成長過程にあるキャラクターなので、大人にもなりきれていないし、ヒーローにもなりきっていないです。成長過程にあるので、ダニーは変わり続けていて、演じる側としてはそれを楽しんでいるます。
チャーリー・コックスシリーズ26話分も演じてきたキャラクターなので、多様性を持たせたいと思っています。彼が誰であるのかは状況の影響も受けますし、経験によって作られていく部分も大きいです。マットが「デアデビル」シーズン2までに多くの影響を受けていて、最初の頃には戻れないくらい変化しているかもしれません。「ザ・ディフェンダーズ」の最初に登場するマットは傷ついた状態ですし、エレクトラを喪った心の穴を埋められない状態にいます。そういった状態が彼が誰であるかを作り上げていくので、これからも変化していくのだと思います。
Q 「デアデビル」「アイアン・フィスト」はお互いの代表作と呼べる作品だと思いますが、そういう作品と出会えたことについて思うところはいかがでしょうか。
Aフィン・ジョーンズこういった名の知られたキャラクター、タイトルを演じられることはとても恵まれたことだと思います。撮影中はもちろん、人として自分も成長できていると実感しています。それはすごくクールなことだし、深いところで報われているなと感じます。
チャーリー・コックスこういう有名なキャラクターを演じていると嬉しいですし、怖さを感じることもあります。この作品でアレクサンドラを演じているシガニー・ウィーバーのように、彼女が演じてきたいくつかの役を通して人々が彼女のことを覚えているような、そういう役者になれたらいいなとは思います。でもそういう気持ちで役に向かってもいけないと思います。これだけファンがいて成功している作品に関わっていても、それが終われば、次のプロジェクトに自分のすべてを捧げて、また違った形で成功していかなければならないと思います。
Q ニューヨークを舞台にした作品ですが、作品世界のニューヨークをどのように受け止めていますか。
Aフィン・ジョーンズかなりリアルに描かれていると思います。ニューヨークの多様性がうまく作品の世界観に活かされています。「ルーク・ケイジ」ではハーレム、「ジェシカ・ジョーンズ」ではヘルズ・キッチンが舞台ですが、いまのニューヨークをそのまま捉えていると思います。もちろん、いまのニューヨークの方が犯罪はちょっと少ないとは思います(笑)。
チャーリー・コックス同感です。いまのヘルズ・キッチンは高級住宅地ですが、70年代はまだストリートギャングが町を牛耳っていたので、作品ではそれを反映しています。
フィン・ジョーンズ「アイアン・フィスト」では大企業の腐敗を描いていますが、それはいまのニューヨークに結構忠実な設定だと思います。ヘロイン中毒の問題もリアルだと思います。作品は実際にニューヨークで撮影しているので、それもこのシリーズの魅力になっていると思います。
チャーリー・コックスニューヨークのアイコン的な絵葉書で見るような場所でも撮影しています。実はニューヨークでは何でもできるんです。第1話の冒頭のカンボジアのシーンも実はスタテンアイランドで撮影しています(笑)。
Qフィン・ジョーンズさん、チャーリー・コックスさんからOKWAVEユーザーに質問!
フィン・ジョーンズ皆さんが思う、日本で自然が一番美しい場所はどこですか?
チャーリー・コックス次回の来日ではぜひ行ってみたいです。
■Information
Netflixオリジナル「Marvel ザ・ディフェンダーズ」
2017年8月18日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
デアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィスト。4人のヒーローが結集し、ニューヨークの街を蝕む黒い陰謀を完膚なきまでに叩きのめす!
https://www.netflix.com/jp/title/80002566
■Netflixについて
Netflixについて世界最大級のオンラインストリーミングサービス。190以上の国で1億400万人のメンバーにご利用いただいています。オリジナルコンテンツ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日1億2500万時間を超える映画やドラマを配信しています。メンバーはあらゆるインターネット接続デバイスで、好きな時に、好きな場所から、好きなだけオンライン視聴できます。コマーシャルや契約期間の拘束は一切なく、思いのままに再生、一時停止、再開することができます。
フィン・ジョーンズ
1988年3月24日生まれ、イギリス出身。
大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011~2016)にてイケメン騎士ロラス・タイレルを演じ一躍人気俳優に。2016年より「Marvel アイアン・フィスト」に主演。
チャーリー・コックス
1982年12月15日生まれ、イギリス、ロンドン出身。
ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校で演技を学び、キャリア初期は舞台俳優として活躍した。
その後、映画やTVドラマへも活躍の場を広げ、ニール・ゲイマンの同名小説を映画化したマシュー・ヴォーン監督のファンタジー大作『スターダスト』(07)でブレイク。近作には、エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズと共に主要キャラクターの一人であるジョナサン・ジョーンズを演じたアカデミー賞作品賞ノミネート作『博士と彼女のセオリー』(14)に出演。
TVドラマでは、 日本でも放送されている大人気英国ドラマ『ダウントン・アビー』の第1話(10)にゲスト出演しているほか、HBOの人気シリーズ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』の第2・3シーズン(11−12)にオーウェン・スレーター役で出演。2015年よりNetflix「Marvel デアデビル」に主演。