Vol.716 俳優 藤田玲(映画『ボーダーライン』)

藤田玲(映画『ボーダーライン』)

OKWAVE Stars Vol.716は映画『ボーダーライン』(2017年12月16日公開)主演の藤田玲さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作の第一印象についてお聞かせください。

A藤田玲僕は車もアクションものも好きなので、好きなものに囲まれて撮影できるのは楽しみだと思いました。キャストは知り合いの人もいれば初めての人もいましたが、以前に共演させていただいたことがある螢雪次朗さん、甲本雅裕さんとまたご一緒できるのはすごく嬉しかったです。

Q 演じたアベルのキャラクターをどう受け止めましたか。

A映画『ボーダーライン』藤田玲アベルは口数も表情も少ないけれど、中身は熱いものを持っています。人に対する感情表現が乏しいだけで、普通に必死に生きている一人の男だと思いました。腕っ節の強いキャラクターは他作品でもやってきたので、そういう意味では入りやすかったです。

Q アベルは運び屋として夜の町を修理中の客の車で走りますが、藤田さん自身は車については親しみはありますか。

A藤田玲僕の世代は車離れしてしまっているので、周りにはあまり車好きはいないのですが、僕自身は車も運転することも好きです。そういう意味でもアベルの気持ちは分かりました。

Q 撮影では役者は実際には運転させてもらえない現場が多いそうですが、今回の撮影では運転されましたか。

A藤田玲僕も実際には少しだけでした。コレクターズアイテムのような旧車も使われていますし、扱い方も難しいです。でも、その車に乗って、操作をしているので楽しかったです。年代物の車は今の車と違う一台一台異なる特徴があって、デザインも特徴的で面白かったです。撮影の香盤表には、僕の出番の隣にどの車かが書かれていて、「今日は何に乗れるのかな」と毎日楽しみでした。アベルは毎回いい車、しかも自分のではない車に乗れていてちょっと羨ましかったですね(笑)。

Q 共演者についてお聞かせください。

A藤田玲荒井敦史君は僕が主演していたドラマにゲストで出演していただいたことがあったので元々知り合いでした。荒井君の演じた紅井レオはアベルとは真逆の性格なので、テンポよく演じられて楽しかったです。僕の台詞が少ないので、一緒にいながら彼がどんな演技をしているのか観察できたのも楽しめました。これからのアベルとレオについても楽しみです。
螢さんとは何年もご一緒していますが、変幻自在な方ですね。「こういう人いる」というキャラクターを上手く演じられます。今回はアル中なおじさんですが、自分のおじいちゃんのような親近感もあって、グッとくるお芝居ができました。
自動車工場の同僚役の西川俊介君はかわいかったですね(笑)。彼もよく喋る役だったので大変そうでした。西川君と話していて「江ノ島」のことを「えのじま」とずっと言い間違えていて、そんなところもかわいいなと思いました(笑)。
甲本さんは大好きな役者なのでお芝居できて楽しかったです。役に真剣に向き合って、リハーサルの時には「ここはこう思っているけど、どう思う」と聞かれることも多くて、アベルとして自然体で居ないと台詞を返せないところが役者として心地よくて、楽しかったです。甲本さんは何をしても格好いいのですが、さらに考えた上で格好いいと分かって演じているところがありますし、最後にアベルを遠藤さんが抱きしめるシーンでの抱きしめる強さのような画に映りきらないところまで一切気を抜かずにこちらをノセてくれる芝居をされるので、本当にいい経験ができました。
遠藤要さんはとても優しく面白い方ですが、今回の悪役である広澤として立っている時は、言い方一つ取っても本当にムカつく芝居でした(笑)。

Q 終盤の広澤との立ち回りのアクションシーンはいかがでしたか。

A藤田玲アドレナリンが出ているから演じている時には痛さを感じませんでしたが、本当に髪を掴まれていたり、ガチでやっている部分が多いです。かなりの長回しで撮っているので、気合いも入りましたし、やっていて楽しかったです。

Q 今後のシリーズ化に期待が持てますが、ご自分ではどんなところを期待していますか。

A藤田玲レオとのデコボコ・バディものになっていく部分と、カーアクションのレベルが上っていくことと、アクションのレベルが上がって、エンタテインメントとしてさらにパワーアップしていけたらいいなと思います。現場が大変ということも知っていますが、カーチェイスなんかもできたらいいですね。今回は序章のようなお話ですので、ここから無限の可能性があると思います。

Q このシリーズに限らず、藤田さんが乗ってみたい車はありますか。

A藤田玲スーパーカーと呼ばれる車には乗ってみたいですね。今回の撮影ではレースカーが多かったので、普通の車をアベルはどう運転するのかも気になります。市販車に乗った時のアベルの運転テクニックとか、全部の車種を乗りこなせるのか、僕自身楽しみです。

Q この作品を通じて何か新しい発見はありましたか。

A藤田玲アベルは寡黙なキャラクターだったので、台詞を言わずにどう中身を表現するかを考えました。これまでは台詞の多い役の方が多かったので、喋らずに心や気持ちをどう表現するかは勉強になりました。

Q 藤田玲さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A藤田玲バイオレンス日本映画が好きな方も、車が好きな方も、イケメン好きな方も、本当に楽しめる作品になっています。エンディングテーマ「BORDERLINE -A side-」の新しい歌詞も書いて歌っていますので、そこも楽しんでいただけたらと思います。『ガチバン』『闇金ドッグス』に続くAMG・アウトロームービー・ユニバースという世界観に現れた新たなキャラクターを愛していただいて、他の作品との絡みなども想像していただいたり、ここからいろいろな広がりを見せられると思います。

Q藤田玲さんからOKWAVEユーザーに質問!

藤田玲皆さんの上司に物申したくなるボーダーラインや、それを超えてしまったエピソードをお聞かせください。

回答する


■Information

『ボーダーライン』

映画『ボーダーライン』2017年12月16日(土)シネマート新宿・心斎橋にて公開!

自動車整備工場で働く我妻アベルは、年少上がりの不良だったが、今は好きな車の仕事をして、まじめに普通の生活を送っている。しかし、工場が閉った深夜、ナンバープレートを付け替えた修理中の客の車で怪しげなクーラーボックスの運び屋をしている。依頼主である遠藤とは、昔アベルが喧嘩している最中、止めに入った遠藤に一発でのされた事がきっかけで仲良くなった。それ以来、深いことは詮索せず、頼まれた運びの仕事をこなしている。
ある夜、ヤクザ数人からボコられている男が突然アベルの車に乗り込んできた。なんとその男はかつての悪友で幼馴染の紅井レオだった。 顔面に派手なトライバルタトゥーが入ったレオは、偶然の再会を喜ぶが、なんだかキナ臭い。レオは、ヤクザの大きな資金源であるオレオレ詐欺組織の一員だったが、組織を裏切り、ヤクザの広澤から追われていると。この出会いで、アベルの運命の歯車が、最悪な事態へと向かっていくのであった。

藤田玲
荒井敦史 副島淳 西川俊介 遠藤要 螢雪次朗 甲本雅裕

監督:渡辺武
主題歌「BORDER LINE -A side-」DUSTZ(DOLCE STAR RECORDS)
配給:AMGエンタテインメント

公式サイト:http://borderline-movie.com/

(C)2017「ボーダーライン」製作委員会


■Profile

藤田玲

藤田玲(映画『ボーダーライン』)1988年生まれ。東京都出身。
2003年に放送された「仮面ライダー555」で俳優デビュー。「牙狼シリーズ」で演じた涼邑零が主役となった「絶狼シリーズ」がある。また、「戦国BASARA4 皇」「ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜暁の調べ〜」などの人気舞台から、ミュージカル「南太平洋」「スカーレット・ピンパーネル」など活躍の幅を広げ、抜群の存在感を示している。また、2006年に結成されたロックバンド【DUSTZ】のボーカルを務め、2009年「Break & Peace」でメジャーデビュー。今回の主題歌『BORDERLINE -A side-』も自ら作詞、作曲をも手掛けている。現在tvkお昼の生放送情報番組『猫のひたいほどワイド』ではメインMC木曜を担当中。

https://twitter.com/ray_fjt