Vol.744 女優 篠田麻里子(タクフェス「笑う巨塔」)

篠田麻里子(タクフェス「笑う巨塔」)

OKWAVE Stars Vol.744はタクフェス 春のコメディ祭!「笑う巨塔」に出演の篠田麻里子さんへのインタビューを送りします。

Q 本作への出演のオファーについてどう感じましたか。

A篠田麻里子タクフェスのことはもともと知っていて、コメディのバージョンと涙のバージョンがあって、個人的にはコメディのバージョンの方が好きだったので、今回のお話をいただいてすぐにやりたいと思いました。

Q 「笑う巨塔」の台本を読まれたご感想をお聞かせください。

A篠田麻里子すごく入り込んでしまい、面白いなと思いました。起承転結もそうですし、その流れに乗っていったら笑いも起きますし、それぞれのキャラクターがすごく繊細に書かれています。その中ですごく冒険や遊びができる台本だと読んでいて感じました。私も挑戦したいことが思い浮かびました。

Q コメディ作品について思うところはいかがでしょうか。

A篠田麻里子番組でコントをした経験があります。コントもそうですが、コメディは「間」が重要だなと思います。吉本新喜劇やルミネtheよしもとにもよく観に行くのですが、絶妙な間が魅力的ですし、お客さんもそれを待っています。自分の思い通りにはいかないですし、意外なところで笑われるのも面白いので、読めないです。提供するというよりも与えられるような感覚です。みっちり稽古をやっても本番になるとまた違ったものにガラッと変わることもあるのだろうなと思います。

Q 主宰の宅間孝行さんとはどんなお話をされましたか。

A篠田麻里子製作発表時に初めてお会いしました。もちろん、TVなどで拝見していましたし、演出されている舞台も観に行ったこともあります。私の中学校の時の友達が宅間さんとお友達だということを最近知ってちょっとびっくりもしました。
宅間さんからは「あなたは大丈夫ですよ」と言われましたが、私はお芝居のこともコメディのこともいろいろ聞いていきたいと思っています。宅間さんの舞台はエンターテイメント性が高くて、お客さんのことをすごく大事にされています。お客さんがこうしたら喜ぶのかな、ということをいろいろな方法で提供されているので、その精神が個人的にも好きですし、私がグループで持っていたお客さんとの距離感ともすごく似ていると思います。そんなところからもたくさん学びたいと思います。

Q 演じる役どころについてお聞かせください。

A篠田麻里子宅間さん演じる富雄に恋する幼馴染、ふみ役です。自分の役柄としてはある意味純粋で一生懸命で、でも空回りしているところがあります。それがかわいらしくて、計算高くない天真爛漫な女性だと思っています。笑いを取りにいくというよりは笑われるというか、一生懸命だから面白い、何をしても少しずれているというところが大事になってくると思います。
そういう一生懸命なんだけどずれているところとか、それに気づいていないところが私もたまにあるので、そういうところは「あるある」と思いました(笑)

Q 役に入る時はどのようにアプローチされるのでしょう。

A篠田麻里子台本に書かれていることから読み取って、役を作るというよりも思考を知るという進め方です。台本の中に落ちているヒントを探して、相手から見た自分がどう見えたら面白いのかを客観的に見るようにしています。
舞台は映像と違って毎日演じますし、毎回が初演のようなものです。映像では、撮ったものを編集できてしまうので、ある意味、監督の作品に提供するという考え方です。舞台はやってしまえばこちらのもの、というところがあるので、よりいろんなことに挑戦することができると思います。

Q 共演者の方々の印象などお聞かせください。

A篠田麻里子鳥居みゆきさんとは役柄上、私はあまり絡まないのですが、絡む方はみんなどうなっていくのか心配していました(笑)。
それと、宅間さんのアドリブは、役としてのものと、役者自身に対してのものがあって、そのプライベートのものが来るとキツいかもと思うので、対応方法を今から考えておこうと思っています(笑)稽古中にもみんなのことを観察していないと、本番で何が飛んで来るか分かりませんし、返すための材料集めもしなければならないので気を抜けるところが全く無いです!

Q 役柄ではどなたとの絡みが多いのでしょう。

A篠田麻里子ふみ役としては堀川絵美さんとペアで動いていることが多いと思います。宅間さんと絡むことも多いです。それと、片岡鶴太郎さんがお父さん役なので、絡むことも多いですが、私といる時は笑いというよりは親子感が出る芝居になると思います。鶴太郎さんのようなお父さんがいたら良いですよね。ストイックですし、ヨガも教えてもらえるし面白いですし。鶴太郎さんは昨年離婚をされたことに「いろいろ吹っ切れた」と仰っていたので、その吹っ切れた情熱がすごいと思いますので、何が出てくるかちょっとビクビクもしています。

Q 舞台に臨むに当たってはどんな準備をして稽古に入りますか。

A篠田麻里子声出しとセリフの確認は必ずします。それと怪我はしたくないので身体のケアですね。以前、『真田十勇士』という舞台に出た時は本番中に怪我をしてしまったんです。その後も最後まで出演しましたが、その時の恐怖が残っているので、絶対に自分が欠けることがないように、ということには気をつけています。

Q 舞台ならではの楽しみにしていることは何でしょう。

A篠田麻里子お客さんの反応が楽しみです。自分たちがこれだけまとまって稽古して積み上げてきたものでも、お客さんが入って反応があって初めてできあがるのが舞台の楽しみです。私たちが提供するというだけではなく、お客さんからもらうものも大きいですし、一緒になってそこで作品ができあがる感覚です。

Q 篠田麻里子さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A篠田麻里子皆さんと一緒に作る一体感が舞台の魅力です。子どもから大人まで、おじいちゃん、おばあちゃんでも難しく考えずにラフに観に来ていただければと思います。そして、観に来る、というだけではなく、みんなで一緒に作っていく作品だという感覚でいてくれたら嬉しいです。タクフェスではお芝居のほかにダンスもありますし、それを楽しみに来る方もたくさんいらっしゃいます。今回も新しいダンスをみんなで作るのでそれも楽しみにしていてください。

Q篠田麻里子さんからOKWAVEユーザーに質問!

篠田麻里子どんなジャンルや内容の舞台が観たいですか。
私は題名に惹かれて不意に観に行くことがあります。この題名にした意味や理由はなんだろうと考えながら観るので、今回の「笑う巨塔」という題名も面白そうですし、惹かれるワードだとも思います。

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■Information

タクフェス 春のコメディ祭!「笑う巨塔」

タクフェス「笑う巨塔」【東京公演】2018年3月29日(木)~4月8日(日)東京グローブ座
【愛知公演】2018年4月13日(金)~15日(日)ウインクあいち 大ホール
【兵庫公演】2018年4月17日(火)~22日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【愛媛公演】2018年4月24日(火)ひめぎんホール サブホール
【福井公演】2018年4月30日(月・休)越前市文化センター大ホール

東京はとある所にある「四王病院」。この病院に総選挙を間近に控えた山之内代議士が突然倒れ運び込まれた。山之内の息子であり、父親の秘書も務める蓮太郎たちは検査の結果をやきもきしながら待ちわびていた。
一方、とび職の親方、花田浩美は検査の為入院していた。そこに一人の男が見舞いにやって来る。昔、浩美の元で修行をしていた富雄が数年振りに現れたのだ。しかしこの男、とんでもない迷惑者。富雄との再会に喜ぶのは浩美の娘、ふみばかり。
また政界の古狸、浜惣こと浜村惣一朗は、元横綱・三子山親方を見舞いに来ていた。総裁選を控えた大事な時期に仕事をほったらかすなど相手陣営に知れたらとやきもきする秘書をよそに、ばれる訳がないと意気揚々の浜惣であったが…。
患者、見舞い客、医者、看護師、水道屋…様々な想いや事情が交錯し、平穏だった病院はとんでもない事態に…。

出演者:宅間孝行、篠田麻里子、松本享恭、石井愃一、梅垣義明、佐藤悠基、越村友一、北代高士、堀川絵美、梛野里佳子、想乃、豊泉志織、渡辺碧斗、かとうかず子、鳥居みゆき、片岡鶴太郎

作・演出:宅間孝行

http://takufes.jp/kyotou/


■Profile

篠田麻里子

篠田麻里子(タクフェス「笑う巨塔」)AKB48のメンバーとして活躍後、女優として映画や舞台に活躍中。

https://twitter.com/mariko_dayo?lang=ja
https://www.instagram.com/shinodamariko3/?hl=ja