Vol.762 俳優 柾木玲弥(映画『ゆずりは』)

柾木玲弥(映画『ゆずりは』)

OKWAVE Stars Vol.762は映画『ゆずりは』(2018年6月16日公開)に出演の柾木玲弥さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作の台本を読んだ印象をお聞かせください。

A柾木玲弥原作の小説と台本を読ませていただきました。僕はいま23歳なので、人の死や葬儀のことをまだまだ考えたことがない世代だと思います。この作品はそういったテーマを扱っているのかなと思って読み始めましたが、難しいものではなく、いろいろな方の葬儀のエピソードの中での成長などが描かれていました。自分の知らないところで誰かが亡くなって、悲しんでいる人がいて、故人を見送ることを手助けする仕事がある。そんなことを考えたこともありませんでしたが、そんな葬儀社の新人の役を僕が演じるのは、ある意味等身大な役だと思いました。

Q 演じた高梨歩(たかなしすすむ)役のどんなところを大事にしようと思いましたか。

A柾木玲弥(映画『ゆずりは』)柾木玲弥高梨は葬儀社で働いている人たちからすると向いてないと思います。素直すぎて、純粋な気持ちで動いているので、すぐ泣いたり怒ったりと、喜怒哀楽がはっきりしています。そんな高梨の素直な、計算のない純粋な行動を意識して演じました。純粋な気持ちや言葉が他の登場人物や観ている人にも影響を与えていくと思いました。

Q 監督から役柄について言われていたことはありましたか。

A柾木玲弥監督からは撮影に入る前から役について話し合っていました。ひとつ言われた部分では、葬儀社・安宅の面接のシーンでの高梨のテンションの高さは自分が想像していた7倍くらいは上でした。

Q コロッケさんがお笑いを封印し、本名の滝川広志として主演されていますが、共演されていかがでしたか。

A映画『ゆずりは』柾木玲弥TVで観ていたコロッケさんのイメージしかなかったので、現場ではコロッケさんの要素がなく、滝川さんは本当に水島さんにしか見えませんでした。すごく真面目に水島という役を考えて取り組んでいらっしゃったので、僕には眼の前に水島さんがいると思えて、一緒に演じるのは楽しかったです。

Q 葬儀のシーンを演じる時の気持ちや現場の様子はいかがだったでしょうか。

A柾木玲弥本物の葬儀場を使っているので、祭壇も本物ですし、僕たちの所作も葬儀社の方に教えていただいたとおりです。葬儀場の独特のにおいも相まって、全てにおいてリアルだと感じながら演じていました。
最初の葬儀で高梨が故人の紹介をするシーンも本当の葬儀に出ているかのような気持ちになるくらいリアルな雰囲気でした。本当に悲しくもなるし、優しい気持ちにもなれたので、葬儀場や葬儀社の皆さんに助けられた部分も大きかったです。

Q 特に印象的だったシーンはいかがでしょう。

A柾木玲弥弟を事故で亡くしてしまった女の子に、高梨が自分の過去の話を織り交ぜながらその子の心を開いていくシーンです。高梨がその子と同じ目線に立って話をすることで女の子が閉ざしてしまった心を開くことができたのは、高梨の成長を感じることもできたし、優しさが見えるいいシーンだと思いました。

Q 本作を通じて新しい発見や気づきはありましたか。

A映画『ゆずりは』柾木玲弥役者として本当に難しい役でした。真剣に丁寧にお芝居をさせていただきましたので、演じていて成長させていただいた実感があります。

Q 柾木さんと同世代の方たちにはどんなところを観てもらいたいですか。

A柾木玲弥人の死や葬儀というものがまだ身近にない世代だと思います。でもそれは突然にやってきますし、その時にどう感じるか、どうあってほしいのかということを考えるのは悪いことではないと思います。普段はなかなか考えるきっかけもないと思いますので、この映画を観て考えていただけたらと思います。

Q 柾木玲弥さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A映画『ゆずりは』柾木玲弥八千代市でのロケ撮影でしたが、実際の葬儀社さんに協力していただいて本物の葬儀場を使わせていただいたのが他の作品と違うところだと思います。そこまで作り込んでいますし、嘘も誇張もないリアルな作品を作り上げた自負もあります。どの世代の方が観てもそれぞれの捉え方、考え方があると思います。ぜひご覧いただければと思います。

Q柾木玲弥さんからOKWAVEユーザーに質問!

柾木玲弥この作品は滝川広志さんをはじめ大先輩の方々が出演しています。僕はすごく人見知りをするのでなかなかお話ができなかったです。役柄としてはいい緊張感を持てましたが、どうしたら人見知りを治すことができるでしょうか。

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■Information

『ゆずりは』

映画『ゆずりは』2018年6月16日(土)より新宿 K’s Cinema、イオンシネマ板橋ほか全国順次公開

長年、葬儀の仕事に携わってきたことで、心を押し殺すことに慣れてしまった水島。遺族の前では決して涙を見せない彼が、一見、軽薄そうに見えて繊細な心を持つ若者、高梨と出会ったことで熱い感情を取り戻していく。実際のエピソードを元に、永遠の別れと再生を描いたハートフルな人間ドラマ。
「ゆずりは 」とは…春に枝先若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから、その名で呼ばれる。

滝川広志 柾木玲弥
原田佳奈 高林由紀子 大和田紗希 島かおり 勝部演之

監督:加門幾夫
原作:新谷亜貴子「ゆずりは」(銀の鈴社)
配給:エレファントハウス/アジアピクチャーズエンタテインメント

http://eiga-yuzuriha.jp/

©「ゆずりは」製作委員会


■Profile

柾木玲弥

柾木玲弥(映画『ゆずりは』)1995年3月24日生まれ、北海道出身。
2009年、第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞。11年、ミュージカル「テニスの王子様」で初舞台を踏む。12年、連続ドラマ初出演となる「高校入試」(CX)で独特の雰囲気を醸し出す生徒を演じ印象を残した。13年には「みんな!エスパーだよ!」(TX)、「明日の光をつかめ」(THK)に出演、同年の『ガチバンZ代理戦争』にて映画初主演、初のアクションにも挑戦した。15年には「学校のカイダン」「デスノート」(ともにNTV)、映画『やるっきゃ騎士』『みんな!エスパーだよ!』『人狼ゲーム~クレイジーフォックス』などに出演。16年には映画『LIVE!LOVE!SING!~生きて愛して歌うこと~劇場版』『ライチ☆光クラブ』など、そして17年には「きみはペット」(CX)、「ラブホの上野さん」(CX/FOD)、「忘れてしまう前に想い出してほしい」(主演/RKB&台湾・民視)などに出演し、それぞれにまったく異なるタイプのキャラクターを演じ、若手俳優の中で頭角を現す。

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