OKWAVE Stars Vol.793は映画『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』(2018年10月13日公開)主演の杉山未央さんへのインタビューをお送りします。
Q 本作がスクリーンデビューとのことですが、本作の印象や出演の経緯などお聞かせください。
A杉山未央オーディションのお話をいただいて、今回の台本を読んで、壇蜜さんが出演していた第1作も観ていたので、ハードな内容になるのだろうなと思いました。自分も役者として2年くらい経っていて、自分の代表作がほしいと思っていました。脱ぐ、ということがどうかというより、これをやらないと後悔するだろうし、オーディションを受かる前から考えなくてもいいと思って、オーディションに臨みました。
Q では、繭子役に選ばれた理由はご自分では何だと思いますか。
A杉山未央繭子は台本を読んだときから私と似ているところがあると思いました。そんな私を見てもらえたのかなと思います。
繭子の自分が変わりたい、という希望のようなものを持ちながらも、何を突破口にしたらよいかわからずに考えてしまうところや、自分が思っていることをあまり表に出さないところは私とよく似ていました。
Q 役作りはどのように進められましたか。
A杉山未央自分なりに考えたのは、繭子は変わりたいという一心で目黒という男性に取り入っていったのかなと思っていましたが、監督からは、繭子は自分がどうしたいのかわからずに、自分の考えに戸惑って泣いてしまうような人物だと言われました。人物像をもっと深く考えなければならないということを監督からの言葉で気づかされました。
Q ハードなシーンについてはどのように臨みましたか。
A杉山未央自分で気持ちを作るよりも、目黒役の毎熊克哉さんだけに集中して、そこで生まれた感情を大事に、毎熊さんに頼るように演じました。
特に大変だったのは、目黒に水を含んだタオルをムチにして叩かれるシーンと目隠しを付けられた状態で取り乱すシーンです。閉所恐怖症なので、目隠しで視界が塞がれるだけで怖いんです。しかも、カメラが回っていないときも目隠しを外してくれないんです。繭子が目隠しをされて取り乱す動きを監督が「こういう感じでね」と教えてくれているんですが、全然見えていませんでした(笑)。取り乱してパニックになるシーンだったので、自分の感じた恐怖も上乗せされています。とはいえ、どのシーンも演じているのか自分が感じたままのものが出ているのかわからないくらいで心配になることもありました。
Q 繭子のような経験をご自身ではどう思いますか。
A杉山未央私は入り込まないですけれど、繭子のことはいいな、とは思いました。こういう隷属関係にはならないにしても、男女が付き合うことにそういう関係性は多少あると思います。それを極端に体現しているのが奴隷とご主人様なので、誰かと付き合うこととしては変わらないのかなと思います。
Q では、もし、SMという関係だとしたらご自分ではどちら寄りだと思いますか。
A杉山未央どちらということはないですが、あえて言えばSです。命令されるのは好きではないので、それだったら自分が支配するほうがまだいいのかなと。でも、相手をすごく好きになってしまったらわからないです。「この人に言われるのならいいのかも」と思うこともあるかもしれません。
Q 本作に出演して新しい気づきはありましたか。
A杉山未央私はこういうSMの関係には性欲の解消のようなマイナスのイメージがありました。でも、この作品には繭子と目黒以外にもいろいろな奴隷とご主人様の関係が出てきて、普通に人と付き合うのにもいろんな形があるように、劇中のセリフにもありますが、そういう関係を広い心で見られるようになりました。
ですので、何を感じ取るかは自由ですが、こういう関係もいいかな、とか、日常に新しい何かを見出していただけたら嬉しいです。
Q 今後の抱負をお聞かせください。
A杉山未央もう隠すものもありませんし、包み隠さずに自由にいたいです。私は人と話すことが苦手で、自分の考えていることを上手く言えないのですが、それももういいかなと、開き直りのような気持ちでいます。
Q 杉山未央さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A杉山未央この作品で私は繭子という役を演じましたが、繭子という人間が目黒と出会うことで、自分の心の欲望に気づき、人生の転機を迎えます。R18の作品ですが、かしこまらずにフランクな感じで観てもらえたらうれしいです。
■Information
『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』
2018年10月13日(土)公開
目黒は、数年前の明乃との関係以降、自分自身が奴隷をコントロールする“ご主人様”となって何人もの奴隷を飼い、過去の自分が受けた“隷属”を他人との関係に築こうと懸命になっていた。そんなある日繭子という見た目は奥手な、だが強烈に調教願望を刺激される女性と出会い、奴隷として開眼させ、女として容姿も内面も開花させていく。ただ、その視線の先にはかつての明乃の影がちらついて離れない。そんな折、複数飼っていた奴隷たちとの関係に破綻が生じ始め…。
毎熊克哉 杉山未央
百合沙 行平あい佳/池田良 石田佳央 原田裕章/川合瑞恵 範田紗々 山根千芽 福山理子 榊英雄
原作:サタミシュウ「おまえ次第」(角川文庫)
監督:城定秀夫
製作・配給:KADOKAWA
©KADOKAWA 2018
■Profile
杉山未央
1995年4月1日 東京都出身。
東京農大を中退後、女優業を始めた新人女優。本作にてスクリーンデビュー。
http://animoproduce.co.jp/profile/%E6%9D%89%E5%B1%B1-%E6%9C%AA%E5%A4%AE
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