OKWAVE Stars Vol.803は映画『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』(2018年11月24日公開)に出演の玉城裕規さんへのインタビューをお送りします。
Q 本作は同一キャストで映画版と舞台版を製作するプロジェクトとのことですね。
A玉城裕規舞台と映画では設定以外は全く異なります。最初に聞いた時はそんなに変わるとは思っていませんでした。舞台と映画同じ作品、ではなく2作品をやらせていただいたという感覚です。
Q 演じられた白ネクタイの男の役柄をどう受け止めましたか。
A玉城裕規登場人物の中で違和感を出そうと思いました。西田大輔監督からは「映画の『アウトレイジ』みたいだ」と言われてしまったので、そのさじ加減は監督と話し合って作っていきました。
Q 現場でのエピソードなどお聞かせください。
A玉城裕規現場では役者同士ではお芝居の話はほとんどしていなかったです。みんな、各々が考えた芝居を段取りで出していたので、新鮮でしたし、撮影自体は体力勝負なところもあって、控え室に帰ったら、みんなちゃんと体を休めていました。そして何より、ストーブのありがたさを感じる現場でした(笑)。
Q 印象的なシーンについてはいかがでしょう。
A玉城裕規序盤で、僕が最初に人を撃ち殺してしまいますが、この作品に引き込む上での衝撃的なシーンになったと思います。
Q 鑑賞ポイントなどお聞かせください。
A玉城裕規監督は「わかりやすいものは撮りたくない」と仰っていて、僕にもわからないところがあったので、これで正解だと思いました。ですので、皆さんの反応が見たいです。作品に携わっている身としては100%達観できないので、皆さんがどう感じるのかが気になります。舞台版から何かつながりがあるのかな、という考えは持たなくて大丈夫です。共通しているのは「魚の名前を当てれば過去を振り返られる」という設定だけです。単純な作品ではないので、先入観なく観ていただくのが良いなと思います。
Q 本作への出演を通じて何か新しい発見はありましたか。
A玉城裕規西田監督の初めての映画、ということもあるのかもしれませんが、「わからないことは何でも聞いて」と役者におっしゃったのを見て、わからないことを素直に聞くということは大事だと思いました。それと好奇心も大事だと思いました。
Q もしこの映画のように「振り返ることができる」と言われたら、どうしますか。
A玉城裕規この作品では「振り返る」という表現は、そこからやり直す、という意味に近いです。僕はどうせやり直すなら、ゼロから、生まれたところからもう一回人生を生きよう、という感じですね(笑)。
Q 玉城裕規さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A玉城裕規僕は正直、一回観ただけでは理解できなかったところがあります。この映画は西田監督の頭の中を具現化した作品だと思います。皆さんが観てどのように感じるかが楽しみです。フィルターを掛けずに自由に観ていただいて、素直な感想が聞けたらと思います。
■Information
『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』
2018年11月24日(土)よりシネ・リーブル池袋にて公開他、全国順次
とある洋館へと集められた男女。彼らの目的は“オンリーシルバーフィッシュ”という一匹の魚だった。その魚は本当の名を呼ぶことで過去を振り返ることが出来ると言われている。しかし、魚の本当の名前を知ることが出来るのはただ一人。招待状に則って行われるゲームの勝者だけだという。
最初のゲームは一斉に指をさして脱落者を一人決めるというものだった。
ゲーム開始直前、黒ネクタイの男はユキが誰を指そうと考えているかを言い当て、負けるはずだったユキを救う。その後も彼女を脱落させないため、誰にも気付かれぬようヒントを与えていくが、徐々にゲームの歯車は狂い始め…。
黒ネクタイの男は何故ユキが負けることを知っていたのか?
そして彼らはユキを救うことが出来るのか?
それぞれの過去と想いが暴かれる時、このゲームが開かれた本当の意味を知る。
出演:松田凌 皆本麻帆 玉城裕規
原作・脚本・監督:西田大輔
配給:ベストブレーン
公式HP: www.mmj-pro.co.jp/onlysilverfish
(c)2018「ONLY SILVER FISH」製作委員会
■Profile
玉城裕規
1985年12月17日生まれ。
2011年の舞台『少年ハリウッド』で伊達竜之介役を好演し注目をあびる。翌年、舞台『弱虫ペダル』東堂尽八役で人気を博し、2017年のドラマ「弱虫ペダルSeason2」にも同役で出演。舞台『ライチ☆光クラブ』では、作中で「奇人で変人」と描かれているジャイボ役を演じきる。辻仁成氏の初の脚本・演出作品『海峡の光』では同性愛者の役を演じ、大ヒットコミックの舞台『曇天に笑う』等で主演を務める他、2018年は、映画『ゼニガタ』や『一人の息子』に出演するなど、幅広く活躍している。
ヘアメイク:泉脇崇(Lomalia)
衣装:瓢子ちあき