Vol.821 寛一郎、山下リオ(映画『君がまた走り出すとき』)

寛一郎、山下リオ(映画『君がまた走り出すとき』)

OKWAVE Stars Vol.821は映画『君がまた走り出すとき』(川口先行上映中、2019年3月2日全国公開)寛一郎さんと山下リオさんへのインタビューをお送りします。

Q 題材を聞かれてどう感じましたか。

A山下リオキャラクターが全員個性的で、すぐに好きになりました。クランクインが楽しみでした。

寛一郎実話を基にしているとのことですが、川口市の古市武さんが60代になってからマラソンを始められて、世界6大マラソンを走破されたということも知らなかったです。それを知って驚きましたし、それに感化された人たちがフルマラソンを通してまた走り出す、という分かりやすく直球な作品だという印象を受けました。

Q ご自身はこれまでにジョギングやマラソンの経験はありましたか。

A山下リオたまに走っていました。クランクイン前には実際に10キロ走ってもみました。

寛一郎走るのは嫌いです(笑)。それなのに一番走る役なのでどうしようかなと思いました。

山下リオだからか。現場で舌打ちしてたよね〜。

寛一郎ええっ?

山下リオしてないよ!そこはすぐ否定してほしい!(笑)

Q では演じたキャラクターの印象はいかがだったでしょう。

A映画『君がまた走り出すとき』山下リオ私は共感できるところが多かったです。撮影前はキャラクターについて迷っていました。中泉監督も迷っていると仰っていて、クランクインするまでは不安も大きかったです。その不安が佳織と合っていました。「大変なことはやりたくない」という気持ちはみんな当たり前だと思いますし、そういう最近の若者の象徴のようなキャラクターになったのかなと思います。

寛一郎翔太は訳あって警察から逃げてきましたが、根から悪いやつではなくて、本当は優しい部分があるので、シンパシーを感じました。友だちから悪事を誘われて断る強さも本来持っているはずなのに逃げてしまったので、自分にも腹が立っているのだろうなと思いました。翔太の優しさと逃げは紙一重なので、そういう狭間の部分で生きているところに共感しました。

Q ご自分と似ている部分も多かったですか。

A寛一郎そうですね、優しいところとか…(笑)

山下リオ自分で笑っちゃだめ!(笑)。私はその場で感じたことを表現したので、今振り返ると等身大だったなと思います。

Q 撮影の様子や現場の雰囲気はいかがでしたか。

A山下リオ台本の本読みとリハーサルをかなり細かくやりました。声色や声の音程にもこだわっていて、監督には声が聞こえているくらいのビジョンがあったので、ついていくのはなかなか大変でした。ですが、現場に入ってからは任せていただくところが多かったです。ダメなときははっきり言ってくれましたし、現場はすごくやりやすい環境でした。

寛一郎本読みとリハーサルでかなり固めていったので現場での演出は僕もほとんどなかったです。現場では役者同士でその場で感じた芝居を出せました。監督も役者の経験があるので、役者の気持ちを汲み取ってくれたのかなと思います。

Q お互いの役柄とリンクしての印象をお聞かせください。

A映画『君がまた走り出すとき』山下リオ寛一郎くんは役と同じ印象で見ていました。共演者の皆さんに共通しますが、等身大な部分が大きかったです。カットがかかって役と切り替わる人はいなかったので、役と同じように接していました。

寛一郎みんな自然と役のままでいてくれるような環境でした。佳織と山下さんは近しい部分があると思います。強気なんだけどかわいらしい部分があるところとかそうですね。

山下リオ佳織みたいにビンタすると思う?(笑)

寛一郎実は撮影前に、怖そうだという噂を耳にしていました(笑)。それで本番はどんなビンタが来るのかなと思ったら、ペチンと優しかったです(笑)。

Q 共演者の方々についてお聞かせください。

A映画『君がまた走り出すとき』山下リオみんな愉快な方たちでした。

寛一郎長谷川初範さんを筆頭に愉快な仲間たちがいる、という感じでした。

山下リオあのチームで誰か一人だけ外れているようなことはなかったです。みんなでお弁当を食べて、走っていました。

寛一郎年齢もバラバラですし、お互いが良い気の遣い方をしていたと思います。

Q 翔太も佳織もおばあちゃんの家に居候することになりますが、役柄とリンクして何か思うことはありましたか。

A山下リオ私はおばあちゃんっ子でした。学校からの帰りは家ではなくておばあちゃん宅に行って、おばあちゃんが淹れてくれる紅茶をいただいていました。だから佳織の気持ちもよく分かりました。

寛一郎僕は今回の現場がすごく居心地が良かったです。松原さんもそうですし、おばあちゃんの家の部屋では寝転がっていられるような優しい空気感もありました。おばあちゃんの持つ包容力のようなものはいいなと思います。

Q おばあちゃん役の松原智恵子さんとの共演はいかがでしたか。

A映画『君がまた走り出すとき』山下リオ立ち姿から勉強になるなと思いました。クランクインまでは戦々恐々としていましたが、気さくな方で、いろんな話をしてくださって、本当におばあちゃんのような距離感で接していただけたのが大きかったです。

寛一郎わりと演じた役のままのような、品があってちょっとミステリアスな方でした。

山下リオ天然でお茶目なところもあって。

寛一郎でも、“おばあちゃん”ではなくて女性らしさをすごく感じました。松原さんに「いつもおきれいですね」と言うと照れるんですよ。そういう少女らしさも素晴らしいなと思いました。

Q 本作は川口を舞台にしていますがこれまでに何かご縁はありましたか。

A寛一郎とくになかったです。撮影で来て、荒川の土手からの景色がきれいでした。

山下リオ川口市のみなさんもすごく協力してくださって。マラソン大会のシーンには200人くらい集まっていただきました。

寛一郎朝から晩まで、一緒に走っていただいて、すごくありがたかったです。

Q この映画から学んだことなどお聞かせください。

A山下リオ私は努力している人を見ていて見飽きないなと思いました。「頑張る」ってすごくシンプルですけれどすごく大事だなと思いました。

寛一郎僕は走るのはやっぱり嫌いだと思いました(笑)。でも、その中で少しでもいいなと思えるところがあるのは感じましたので、何かを繰り返すことでそれを見つけるのは良いことだと思いました。映画のテーマでもある「また走り出す」という気持ちはこれからも持ち続けなければならないなと思いました。

Q 寛一郎さん、山下リオさんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A寛一郎マラソンが好きな人、マラソンを始めようと思っている人にも観て楽しんでいただけると思いますし、人生に行き詰まっていたり、ちょっと立ち止まっているときに、何かひとつでもきっかけになってくれれば嬉しいです。

山下リオ一緒に走ったような爽快感がある映画です。マラソンを通してみんなが成長する映画ですので、何かエネルギーをもらえると思います。

Q寛一郎さん、山下リオさんからOKWAVEユーザーに質問!

寛一郎男性の皆さんに質問ですが、いつから“男の匂い”がするようになりましたか。

山下リオ皆さんは目の前にあるものから逃げたくなったときはどうしていますか。

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■Information

『また君が走り出すとき』

映画『君がまた走り出すとき』MOVIX川口にして川口先行上映中
2019年3月2日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

翔太は訳あって逃げ込んだ民家で、老婦人・多笑から孫だと勘違いされ、成り行きでそこに住むことに。しかし数日後、多笑の本物の孫・佳織が訪ねてくる…。
そしてある晩、ラジオから、世界6大マラソンを走破した高齢の市民ランナーの話題が聞こえる。そのラジオをきっかけに立ち止まっていた6人が出会い、支え合い、時にはぶつかりながらも、それぞれの人生が走り始める。

寛一郎 山下リオ/松原智恵子
菜 葉 菜 辻本祐樹 綱島恵里香 安居剣一郎・長谷川初範 浅田美代子

監督:中泉裕矢
配給:キャンター

http://kimimata.com/

(C)2018 川口市


■Profile
寛一郎、山下リオ(映画『君がまた走り出すとき』)

寛一郎

1996年8月16日生まれ、東京都出身。
2018年、瀬々敬久監督『菊とギロチン』で俳優デビューを果たす。同年に廣木隆一監督『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でメジャー映画デビューへと続く。公開順序が作品逆になったが、2017年の熊澤尚人監督『心が叫びたがってるんだ。』が初公開作品。TVドラマではテレビ東京のスペシヤルドラマ「ミッドナイト ジャーナル」が2018年3月にOAされ好評を博した。最新作品には2019年公開予定の『雪子さんの足音』(浜野佐知監督)など。

http://t-artist.net/kanichiro.html

山下リオ

1992年10月10日生まれ、徳島県出身。
2007年「三井のリハウス」12代目リハウスガールに抜擢され注目される。2008年、映画『魔法遣いに大切なこと』で初主演。他にも数多くのドラマ、映画に出演。2014年には「A-studio」(TBS)でバラエティ初レギュラーとして活躍。最近の主な出演作はドラマ「定年女子」(NHK BSプレミアム)、「伊藤くん A to E」(毎日放送)、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『寝ても覚めても』など。『映画 少年たち』が2019年3月29日公開予定。

https://www.instagram.com/rio_yamashita_official/

 

【寛一郎】スタイリスト:越中 春貴(Rim)
【山下リオ】スタイリスト:道端亜未
ヘア&メイク:松田容子

衣装協力:
ジャケット¥125,280、ニット¥42,120、パンツ¥108,000/ヨウジヤマモト
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ヨウジヤマモト△プレスルーム TEL:03-5463-1500