OKWAVE Stars Vol.834は映画『美しすぎる議員』(2019年3月16日公開)主演の川村ゆきえさんへのインタビューを送りします。
Q 『美しすぎる議員』とはインパクトの強いタイトルですが、台本を読まれた印象はいかがでしたか。
A川村ゆきえ台本をいただいたときは『美しすぎる議員(仮)』だったので、“仮”ではなくそのままになったのでありがたく感じました(笑)。「議員に転向した元タレント」という設定ですが、私はそんなことを考えたことはなかったので、台本を読んで、主役の田中愛はすごいなと思いました。政治は難しそうだからいままで調べたこともない分野でしたが、市民の皆さんと会って相談に乗ったり問題を解決しようとしている身近な存在の議員さんもいるんだと初めて知りました。
Q 演じた田中愛議員についてはいかがでしたか。
A川村ゆきえ元々タレントだった議員という役柄ですが、タレントになったのも母子家庭で育ってお母さんを楽にさせたいという思いがあったからなので、強さや頑張ろうという芯のある女性です。女性への偏見に敏感ですし、困っている女性を助けたいという気持ちもあります。一方で、ある意味でのずる賢さであったり、元タレントという立場を利用しよう、女の立場を利用しよう、という面もあります。タレントだったからふわふわしているというよりも、したたかさや議員をも演じているような女性にしました。
Q カメラを向けられてもなかなか本心を見せないところが面白いと感じました。
A川村ゆきえ彼女は議員としてのきれいな表向きがいつも全面に出ているようにしています。だからこそ、密着取材をするドキュメンタリークルーは彼女の素顔を暴いてやろうとして、物語が進んでいきます。でもなかなか見せないし、それも嘘ではありません。市民の相談に乗っていろいろ奮闘していますが、簡単に解決する問題ではない中で、たまに素顔が見えかけます。成長とはとても言えないような小さな日常の、ほんの短い期間が切り取られています。
Q 見せない部分というのは、どのくらい計算して演じましたか。
A川村ゆきえ私としてはもっと毒のある部分も見せたいとは思いました。でも、「本当はどうなんでしょう」と思わせるくらいが、リアリティがあるのかなと思いました。ドキュメンタリー映像を撮られている中で、本人は見せたくないのだから、それが映っていてはならないなと。そのくらいが実際にいそうな人物だと思いました。ですので、演じ分けるというよりは、そのまま演じたことで、そう見えているのだと思います。
実は終盤に田中議員が泣くシーンが用意されていたのですが、私としてはそこは女としての怒りの感情の方が大きかったので、監督に相談して変えていただきました。でもいまになって思えば、その“泣く”という行為をドキュメンタリークルーに撮らせることで「もっと利用してやろう」という気持ちが彼女にはあったのかもしれません。とはいえ、私自身が感じた感情に合わせて演じさせていただきました。
Q 劇中でカメラを向けられる芝居というのはいかがでしたか。
A川村ゆきえカメラを見てもいい、という時点でドキュメンタリーの取材を受けている感覚になれました。自然と台本に書いてある彼女の“良い言葉”を自然と言えました。元タレントだから上手にできてしまうよね、という部分と、表には良い部分を見せなければならない職業ならではの部分もあると思います。田中議員の場合は“美しすぎる”と言われているから、偏見も生まれてしまいますし、彼女はそれもうまく利用しているところもあります。
撮影では、通常のカメラと、劇中のカメラマンが持っているカメラでも撮っていました。撮影上、反射して見えてしまうこともあるので、カメラマン役の聡太郎さんのシャツを実際のカメラマンさんが着たり脱いだりしているのが面白かったです。
Q 撮影全般ではいかがでしたか。
A川村ゆきえドキュメンタリー風だったので、長回しも多かったです。でも、すべて決めて撮るという形ではなかったので、目線の置き場で困ったりすることもなく演じられました。
青柳尊哉さんと聡太郎さんとはお互いに顔を知っていた間柄なのと、年齢もだいたい同じで、さらに全員水瓶座という共通点もあります。青柳さんの演じているドキュメンタリーディレクターはグイグイ来るような強い役ではなく割とナチュラルな感じなので、セリフ合わせもご飯を食べながらやったり、私たち自身のようなリアルな感じのやり取りでした。和やかで楽しい現場でした。
Q 田中議員は女性の抱える問題に取り組んでいましたが、その点で共感できる部分はありましたか。
A川村ゆきえ女性の問題を相談できるところが少ないと思いますので、悩んでいる女性の話をちゃんと聞いてあげなければ、という気持ちに自然となりました。
Q 本作に携わったことでの新しい発見や再発見はありましたか。
A川村ゆきえいちタレントとしては、その人の芯にあるものを見せないと、つまらないと思われるんだなと改めて感じました。作品としては、すぐに解決できないことに取り組んでくれている議員さんもいるんだ、ということにも気づかされました。だから議員さんは選挙活動も頑張らなければならないんだと改めて思いました。
Q 川村ゆきえさんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A川村ゆきえとってもうれしい“美しすぎる”議員を演じさせていただきました。ぜひこの議員の奮闘ぶりを観ていただけたらと思います。彼女は元タレントということで、どんな表情を見せるのかに注目していただけたらうれしいです。
Q川村ゆきえさんからOKWAVEユーザーに質問!
川村ゆきえこの映画の中で、私の演じた田中議員はトマトやネギを作っている農家を訪問して様子を聞いたりもしています。
私は昨年みょうがを育てていましたが、天候の影響で枯らしてしまいました。今年もまた何か野菜を育てたいと思っていますが、ベランダでできるおすすめの野菜栽培を教えてください。
■Information
『美しすぎる議員』
2019年3月16日(土)より下北沢トリウッド他にて公開ほか全国順次
「美しすぎる議員」として世間で話題の元人気タレントの田中愛は、ひたすら地域密着型で懸命に日々奮闘していた。
そんな愛を、ドキュメンタリーディレクターである村上一朗が取材にやって来る。最初は単なるインタビュー映像だったが、村上のインタビューの方法は徐々に度が過ぎていく。四六時中、愛を監視するかの様になり、「清くて美しい政治家」としての愛の姿に疑問を抱いている村上たち取材側は、愛の裏の顔を暴きたいと執拗に仕掛ける。
愛は常に老若男女に対して親身で、献身的に接していた。
忖度!セクハラ!経歴詐称?真実はどこに?!
愛はとにかく真っ直ぐだった。
取材を通して、村上の心にはいつしか変化が表れる。
真っ直ぐな人間を前に、村上は何を見たのか。
そして愛は、本当はどんな人間なのか……。
出演:川村ゆきえ 青柳尊哉
聡太郎 内藤忠司 大桃美代子
企画・監督・脚本・編集:五藤利弘
配給・宣伝:渋谷プロダクション
http://utsukushisugirugiin.com/
(c) 映画「美しすぎる議員」製作委員会
■Profile
川村ゆきえ
1986年1月23日生まれ、北海道出身。O型。
ドラマや映画、CM、バラエティ番組やグラビアなど、幅広く活躍中。
http://www.yukie-kawamura.com/
https://ameblo.jp/yukiekawamura
https://twitter.com/yukiekawamura?lang=ja
ヘアメイク&スタイリスト:山崎惠子
スーツ:スタイリスト私物
シャツ:HANABISHI