OKWAVE Stars Vol.865はドラマ「拝み屋怪談Ⅱ」メインキャストの藤田富さんと北原里英さんへのインタビューをお送りします。
Q シーズン2となる本作についてのご感想をお聞かせください。
A藤田富「拝み屋怪談Ⅱ」はシーズン1を観ていただいた視聴者の皆さんが期待してくださったからです。シーズン2はシーズン1を超えるような作品を作らなければならないというプレッシャーの中、スタッフ、キャストのみんなでシーズン1を越えたものを作ることができたと思います。ぜひ観ていただければと思います。
北原里英私はこのシーズン2からの参加ですが、皆さんがウェルカムな雰囲気を作ってくださっていたので、この「拝み屋怪談」の世界にすぐに入れました。
藤田富スタッフさんが前回からあまり変わっていなかったので、現場も最初から落ち着いていたのかなと思います。
Q “拝み屋”という役柄をどのように作り上げていきましたか。
A藤田富原作の郷内心瞳先生にもお会いして話を聞きました。ただ単に除霊するといったことではなく、相手に寄り添って相談を真っ直ぐに聞くことを心がけているとのことでした。相談者の不安を取り除くことが一番の仕事なので、相手のことや相手が不安に思っていることに興味を持つようにする“良くできた人間性”が大事で、それを表現するのは難しいですが取り組みました。シーズン1では郷内は桐島加奈江のことで戸惑う姿もありましたが、今回は妻がいることで、妻にしか見せない面も出しています。拝み屋としての郷内だけではなく、人間的な部分も楽しめるシーズン2になっていると思います。
Q その郷内心瞳を支える妻・真弓役はいかがでしたか。
A北原里英特殊なお仕事をしている旦那さんとそれを支える妻なので普通の夫婦とは少し違います。郷内さんも特殊な能力を持っていますし、真弓自身も霊感のある繊細なキャラクターだと台本を読んで感じました。私の年齢よりも若い設定でしたが、落ち着きのある感じでいこうと、抑えた演技に挑戦しました。
藤田富最初から落ち着いた感じがしたので北原さんのイメージと違いました(笑)。
北原里英そうですね、私自身は真弓よりももっと元気です(笑)。
Q 現場の雰囲気はいかがでしたか。
A藤田富ホラーだからといって暗いことはなく、むしろ明るい現場でした。女性のレギュラーが加わったことで、男性スタッフは喜んでいましたし、シーズン1よりもみんな張り切っていました(笑)。
Q ホラーや闇のような要素をどう演じましたか。
A藤田富朗らかな雰囲気の現場だからこそ、闇のある内容についてより考えることができました。緊張感もずっとありました。郷内の家での撮影は1週間まとめて、ということが2回あって、その時は藤田富でいる時間よりも郷内心瞳でいる時間の方が長かったです。時々、自分が何者か分からなくなる瞬間もありましたし、撮影が終わってもしばらく役が自分の中に残っていました。
北原里英私は役を引きずることはありませんが、共演していた方と会うと演じた役の立場で接してしまうことが多いです。例えば今だったら妻の立場ですね(笑)。
Q 共演したお互いの印象をお聞かせください。
A北原里英この撮影の前に、朗読劇で共演していて、その稽古の時が初対面でした。そちらの作品での私たちは幼馴染で付き合っている少女漫画のような設定だったので、郷内夫婦とは全然違います。それもすごく面白いなと思いました。富くんに会った第一印象は「大きいな」でした。
藤田富普通だね(笑)。北原さんはグループでキャプテンをやっていたので、しっかりした人なんだろうと思っていました。現場では、真面目ですごく頑張っていましたが、ちょくちょく隙を見せるのが意外でした。
Q 怪談エピソードがオムニバス形式で語られていきますが、撮影の現場としてはどのように作られていったのでしょう。
A藤田富相談を受けるのが郷内の日常なので、郷内のメインストーリーの台本をよく読み込んで演じました。ナレーションで語るシーンも、その日常があってのことなので、郷内が出てこないエピソードの現場には立ち会えていませんが、同じ気持ちでナレーションに取り組みました。
北原里英真弓は郷内家で相談に来た方にお茶を出したりするのがメインでしたが、郷内が真弓といる日常の空気感を意識して演じていました。真弓は、相談相手の話を盗み聞きしたり首を突っ込んだりはしないと思ったので、
夫の仕事の邪魔はしないスタンスでいました。
Q 撮影で印象的だったことは何でしょう。
A藤田富僕らの最初の撮影は第二夜の【冷える風(花冷え)】のピクニックのシーンでした。最初だったので、まだぎこちなかったです。
北原里英視聴者の皆さんにはそうは見えないと思いますが、演じている側はまだ馴染んでなかったんです(笑)。周りに滝があるので声は別録りで、それも別々に録っているので映像がどうなっているのか自分たちも気になっています。
Q ストーリー的な見どころはいかがでしょう。
藤田富シーズン1では郷内が死のうとしているのを結果的に止めてくれるような、心の支えのようなところがありましたが、シーズン2では直接対決があります。過去の心の支えだった加奈江と現在の妻という意味で、嫉妬のような感情も見られます。
北原里英それが直接対決できれいに決着がつきます。オムニバスではあるけれど、まず加奈江のストーリーがあって、さらに加奈江に関連する人物も出てくるので、見ごたえがあると思います。
藤田富加奈江役の鎌田らい樹さんはシーズン1撮影の時と比べて成長していて驚きました。
Q ホラーの現場ならではの怪奇現象のようなことはありませんでしたか。
藤田富廃墟で撮ったりもしましたが、何事も起きませんでした。ただ、原因不明の目の腫れが3日間続きました。原作の郷内先生が「とっておいた怪談をイベントで話そうとした前日に突然目が腫れて、話すのをやめることにした」という話をシーズン1の完成披露イベントでされていましたが、それと同じ何かが起きたんだと思っています。
Q 他の共演者についてはいかがでしたか。
A藤田富久住小春さん演じる小橋美琴の除霊の仕方はぜひ見てほしいです。拝み屋も霊能師もそれぞれにスタイルが違いますが、小橋美琴の除霊は、現場に僕も立ち会いましたが、見ていて面白かったです。
Q 拝み屋にご自分がなるとしたらいかがでしょう。
A藤田富相当つらい仕事だと思います。人の悩みは尽きないですし、自分で仕事をセーブしていいのかも分かりません。悩んでいる人がいたら、医者のように救いたいと思うだろうなと思います。拝み屋になるなら鋼のメンタルが必要だと思います。相当な根気がいる仕事だとも思います。
北原里英相談相手の感情に持っていかれそうです。相談者も含め、人間は気の持ちようが大事だと思いました。
Q では拝み屋に相談したいことはありますか。
A藤田富来年のお米の収穫のことやオリンピックのことが聞きたいです。ちゃんと工事が進んでいるのかとか。
北原里英それ拝み屋に聞くこと?日本がメダル何個取れるのか、とかではなく(笑)。
私は、他界したおばあちゃんに会いたい、…というのも違いますよね。
藤田富来年自分がどうなっているのかは聞きたいです。絶対いいことを言ってくれると信じてます(笑)。「帰りなさい」って言われたらつらいよね。
北原里英だから私は相談しないでおきます(笑)。
Q OKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。
A北原里英「拝み屋怪談」は他のホラー作品とはまた少し違って、ジャパニーズホラーらしいジワジワ系の怖さだったり、よく考えると不思議、というところが魅力なので、ぜひ観ていただきたいです。ホラーが初めてという方も見やすいと思いますし、シーズン1のフラッシュバックも多めなので、シーズン1を観ていない方でも大丈夫です。ぜひ、シーズン2からでも「拝み屋怪談」の世界に飛び込んでいただきたいです。
藤田富シーズン2はシーズン1を超える作品を作ったつもりですし、観ていただいた皆さんに「良かった」と言ってもらえるのを期待しています。シーズン2を観てシーズン1にさかのぼっていただいてもいいですし、この「拝み屋怪談」シリーズを楽しんでいただけたらと思います。
Q藤田富さん、北原里英さんからOKWAVEユーザーに質問!
北原里英おすすめのホラー映画を知りたいです。
藤田富僕からは、ホラーが苦手な人への心霊スポットへの誘い方を聞きたいです。
以前に、夜に「ドライブに行こう」と誘って心霊スポットに連れて行ったことがあります。
北原里英詐欺ですよ、それ!私は…たとえ100万円もらっても嫌です(笑)。
■Information
ドラマ「拝み屋怪談Ⅱ」
2019年7月6日(土)より、dTVチャンネル(23:30〜)、ひかりTV(24:00〜)にて配信中
7月8日(月)24:00より、BSテレ東にて放送
東北の片隅で、妻・真弓と暮らす郷内心瞳のもとに、奇怪な相談が日々持ち込まれる。
真弓にも、この世ならざるものが見えており、真弓がかつて体験した怪異が明らかになる!そして郷内は、四年前に関わった、ある一族にまつわる忌まわしい出来事を思い出す。
出演:藤田富、北原里英、鎌田らい樹、久住小春
原作:郷内心瞳「拝み屋怪談」シリーズ(角川ホラー文庫刊)
監督:清水厚、大畑創
公式サイト:www.hikaritv.net/ogamiya/
公式Twitter:@drama_ogamiya
©2019「拝み屋怪談Ⅱ」製作委員会
藤田富
1992年4月14日、大阪府生まれ。
2015年より俳優として活動を始め、映画・ドラマ・舞台などで活躍。2016年からスタートした特撮ドラマ「仮面ライダーアマゾンズ」の主演・水澤悠役で注目を集める。2019年5月に公演された舞台「俺はヤンキーになりたかった。」では、脚本に初挑戦した。同6月の朗読劇「いつもポケットにショパン」にて北原里英と共演。『地獄少女』(19年11月15日公開)、『喝 風太郎!!』(19年冬公開予定)。
北原里英
1991年6月24日、愛知県生まれ。
約10年間所属したAKB48グループを2018年に卒業し、本格的に女優としての活動を開始。映画『サニー/32』(18)や舞台「新・幕末純情伝 FAKE NEWS」などでは主演として体当たりの演技を披露し、注目される。ヒロインとして出演する舞台「HERO~2019夏~」が7月31日から、また、板尾創路と増本庄一郎の二人が企画・制作する舞台公演「THE BAMBI SHOW 3RD STAGE」が10月25日から上演されるなど、今後も活躍が期待される。