Vol.896 女優 福原遥(映画『羊とオオカミの恋と殺人』について)

福原遥(映画『羊とオオカミの恋と殺人』)

OKWAVE Stars Vol.896は映画『羊とオオカミの恋と殺人』(2019年11月29日公開)主演の福原遥さんへのインタビューをお送りします。

Q “殺人鬼の美少女”という特殊な役のオファーをどう受けとめましたか。

A映画『羊とオオカミの恋と殺人』福原遥殺人鬼という役はいつか演じてみたいと思っていたので、お話をいただいた時はすごく嬉しかったです。原作の「穴殺人」を読むと、結構過激で、ホラー的でもありながら、すごくかわいらしいところもあるので、これを表現できるかなと不安にもなりました。宮市というキャラクターは大人の色気のようなものが出ているので、そこにも難しさを感じました。
杉野遥亮くんとは一回共演したことがあったので、また共演できることがすごく嬉しかったです。これまでもラブコメや青春モノを演じたことはありますが、この作品は青春ラブストーリーですが今までにないテイストの作品なので撮影が始まるのが楽しみでした。

Q 宮市さんの殺人シーンはとてもスタイリッシュな動きですが、そのアクションはどのように構築したのでしょう。

A福原遥クランクイン前から先生とアクションの練習を始めました。レッスンはコンテンポラリーダンスのように独特で柔らかい動きだったので、初めは、原作を読んで私がイメージしていたものとの違いに驚きました。
監督が、「宮市が人を殺している姿をきれいに見せたい」と仰っていたので、宮市がただの殺人鬼ではなく、すべてが美しく見える殺人鬼を目指そうと思い練習を重ねました。
殺人シーンのアクションは、相手と呼吸も合わせて、まさに踊るような動きだったので、指の先にまで気を配りました。クライマックスのシーンは一対多数なのでさらに難しかったですが、できあがった映像を見て、こんなにきれいな動きに見えるんだと自分でも感激しました。

Q 宮市さん役の役作りで意識したことは。

A福原遥色っぽい大人の女性に見せるにはどうしたら良いだろうかと、一つ一つの表情や、ものを取る時の指先の動きまで、子どもっぽく見えないように意識をしました。
それと宮市自身も黒須くんに心を動かされていくので、その心境を表現しようと思いました。
アパートの2階の部屋から出た宮市が階段の下にいる黒須くんを見下ろす姿は私自身「怖い!」と思いました(笑)。穴から覗いている黒須くんに気づいて睨むシーンの表情など、いろんな表情や、殺人シーンでのカッターを振り回す動きの美しさが見どころになればいいなと、監督やスタッフの皆さんとも話していました。

Q 黒須くんと宮市さんの芝居はどのように作り上げていきましたか。

A福原遥黒須くんとのシーンの宮市は、どこにでもいそうな可愛らしい女の子でいることを一番に意識して、その中でもどこか危険な雰囲気を感じ取れるようにしたいと考えて演じました。一見理解しがたいふたりの関係の中で、二人のシーンは、皆さんが共感できるような
普通の大学生の気持ちを表現できるように、原作をかなり読み込みました。

Q 宮市さんが黒須くんに惹かれていったのをご自分ではどう捉えていますか。

A映画『羊とオオカミの恋と殺人』福原遥黒須くんのように、宮市のことを好きだと言ってくれるひとが、今までにいなかったと思いますし、黒須くんの存在は、宮市にとって自分は正常なんだということを確かめるひとつの指標だったと思います。
私は、ふたりでPAPICOを食べるシーンがすごく好きなのですが、ああいうところから感じる初めての感情があって、どんどん惹かれていったのかなと思います。
初めは、好きな人に自分が人を殺しているところを見て欲しいという宮市の感覚を、まったく理解できなかったので、観ていただく皆さんに共感してもらえるか不安だったのですが、演じていくうちに徐々に気持ちを理解できるようになっていきました。

Q 現場の雰囲気はいかがでしたか。

A福原遥黒須くんの部屋のシーンは真っ暗なことが多く、そういう暗い中に長時間いると私も杉野くんも気持ちがどんどん沈んでいってしまうので、お互いに「頑張ろうね!」と励まし合いながら撮影していました。スタッフの皆さんは穏やかな方が多くて、ダンスの先生も現場に毎回来て、撮影の合間にダンスの練習を一緒にしてくださったので、親身な温かい現場だと思いました。

Q 本作主演を通じて新しい発見などはありましたか。

A福原遥アクションは今までにやったことがなかったので、きれいに撮っていただくと、こんなに格好良く映るんだと、自分でもびっくりしました。クライマックスのアクションシーンは、編集の時に映像をハイスピードにして表現する予定だったのですが、監督が撮った映像を見てそのまま使うと言ってくださったんです。練習をして一番力を入れたところでもあるのでその一言は嬉しかったです。アクションは映像を見返しながら、細かいところまでみんなで調整していったので、達成感がありました。

Q 本作にちなんで、ご自分がいま一番愛情を向けているものは何でしょう。

A福原遥作品の現場に入っているとその作品のことばかり考えているので、やはり役のことが一番です。プライベートでは焼き肉が大好きなので、お店をネットで調べては友だちと食べに行っています。

Q 福原遥さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A福原遥一見理解し難い役柄と設定なので、観ていただく皆さんがどう受け止めるのか不安でもありますが、楽しみでもあるんです。理解できなくても、共感できるところはあるので、この羊とオオカミの世界に浸かっていただいて、最後には感動できる作品になっていればいいなと思います。お互いの愛があれば、どんなにかけ離れた位置にいてもつながれるんだ、という深い愛に気づいていただけたらと思います。

Q福原遥さんからOKWAVEユーザーに質問!

福原遥もし好きな人に理解できないような一面があったら皆さんだったらどうしますか。

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■Information

『羊とオオカミの恋と殺人』

映画『羊とオオカミの恋と殺人』2019年11月29日(金)全国ロードショー

大学受験に失敗し予備校もやめ引きこもり、ライフラインを絶たれ絶望した黒須は、壁につけたフックで首吊り自殺を図るもあえなく失敗。その弾みで偶然にも、壁に穴が空いてしまう。穴を覗くと、美人で清楚な隣人・宮市さんの生活が丸見えで・・・。その日から穴を覗くことが生き甲斐になり、どんどん宮市の虜になっていく黒須。しかし、ある日彼女が部屋で行っている凄惨な殺人行為を目撃してしまい、声をあげてしまう。目撃行為が見つかってしまった黒須はつい宮市に愛を告白。殺されるかと思いきや、結果彼女と付き合うことに!アルバイトも始め、デートをし、部屋では宮市の手料理を食べ、幸せ絶頂の黒須。しかし宮市は、黒須とのデート中も構わず殺人を犯し…。次は自分が殺されるのか?黒須の運命はいかに!?

杉野遥亮 福原遥
江野沢愛美 笠松将 清水尚弥 一ノ瀬ワタル
江口のりこ

監督:朝倉加葉子
脚本:髙橋泉
原作:裸村「穴殺人」(講談社週刊少年マガジンKC刊)
配給:プレシディオ

http://hitsujitookami.com/

©2019『羊とオオカミの恋と殺人』製作委員会 ©裸村/講談社


■Profile

福原遥

福原遥(映画『羊とオオカミの恋と殺人』)1998年8月28日生まれ、埼玉県出身。A型
2009年から2013年まで、NHK Eテレの子供向け料理番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」のメイン・キャラクターである柊まいんを演じ、人気を集める。2012年より「ピチレモン」専属モデル。2016年に『グッドモーニング・コール』で主演を務める。2017年にはテレビアニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」の有栖川ひまり/キュアカスタード役として声優出演。「もしもツアーズ」(CX)3代目ツアーガイドでレギュラー出演。『女々演』(18)で映画での初主演も務める。その後、連続ドラマ「声ガール!」(18/ABC)で主演。2019年は、ドラマ「3年A組- 今から皆さんは、人質です-」(NTV)、映画『4月の君、スピカ。』、『賭ケグルイ』に出演。さらに「コーヒー&バニラ」(MBS)で主演を務め、「チート〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜」(YTV)に出演。

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