Vol.905 女優 佐津川愛美(舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』について)

佐津川愛美(舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』)

OKWAVE Stars Vol.905は舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』に出演の佐津川愛美さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作の題材についてどう感じましたか。

A佐津川愛美“朗読劇”はこれまでに経験もありますし、朗読も好きです。でも、これは“朗読教室”のお話とのことで、ちょっと身近ではないなと。でも、朗読教室に通うということは、自分の好きなものや興味があるものをちゃんと理解していて、もっと楽しもう、学ぼうと意思を持って集まることだから素敵なことだと思います。私は最近まで自分の好きなものを好きと言えずに生きてきたので、好きなことがある世界はいいなと思うし、そういう人が集まった教室の話はいいなと思いました。どんな話や役柄になるのか今は楽しみにしているところです。

Q 朗読は佐津川さんご自身もお好きなのですね。

A佐津川愛美普段から朗読しているわけではありませんが、朗読する役を演じたことも、朗読劇も好きで何度か出演もさせていただいています。声を発した時の強弱だけではなく、自分のメンタルが表れるのも声の仕事の面白いところで好きです。演技の世界ではよく仲の良さが画面に出ると言いますが、そういう見えないところのものが人間にはあるので、声を発した時にそういったものが分かりやすく出るので興味深い分野です。

Q 本作の共演者の方々についての印象などお聞かせください。

A佐津川愛美ビジュアルを見た時、皆さんのバランスが良さそうだと思いました。おしゃれでかわいい世界観なので、優しい気持ちになれる作品になればいいなと思います。共演者では小林涼子ちゃんとは彼女が高校生くらいの時にご一緒したことがあるくらいです。演出の岸本鮎佳さんの舞台は以前に観に行かせていただいて面白かったのを覚えています。その時はキャストの人数が多いけれど一人一人のキャラクターを丁寧に描かれていてうまいなと感じたので、今回、それぞれのキャラクターにどんな演出をされるのかとても楽しみにしています。

Q どんな準備をしますか。

A佐津川愛美こないだまで出演していた舞台は重めの内容だったので「がんばるぞ」と自分を奮い立たせましたがいつもはそこまでではないです。役のために勉強はしますが、むしろ私は考えこまない方が良いタイプの人間だと思っています。芝居は相手が変われば自分も変わるものですし、演出家の方に言われることを体現することが役者だと思うので、それに臨機応変に対応することが大事だと思っています。役の感覚は想像するけれど、決めすぎずに臨むようにしています。

Q お芝居の上ではどんなところを大事にしたいですか。

A佐津川愛美共演者それぞれの方とのコミュニケーションだと思います。キャラクター同士の触れ合いがきちんとされるといいなと思います。大森美香さんの書くお話は優しい気持ちになれるような作品が多いので今回もそういう作品になって、私自身もほっこりできたらいいなと思います。

Q 本作は大人のラブストーリーとのことですが、“大人の”恋愛とはどうお考えになりますか。

A佐津川愛美大人になればなるほど考えてしまうことが増えてしまいますよね。相手を好きになった時も、ただそれを伝えるだけでは済まなくなってくるような印象があります。大切だということは頭では分かっているのに考えすぎてしまったり。だからこそ純粋な気持ちを持つことが大事なんだろうなと思います。私はラジオが好きでよく聞いていますが、お悩み相談で高校生からの恋愛相談があると「ピュアでいいなあ」と思いながら聞いているんです(笑)。大人の恋愛相談は自分を守るために考えすぎてしまっているので、今回の物語はピュアな物語になるといいなと思います。

Q 役の気持ちに引かれるようなことはありますか。

A佐津川愛美私はあまりない方です。でも先日まで出演させていただいていた舞台では家族と向き合う役を演じて、ちょうど私も家族と向き合う機会と重なったので役を少し引きずりました。いろんな役を演じているのでその都度引っ張られてしまうと大変です(笑)。高校生くらいの時はそういうこともありましたが、今は慣れたのかそういうことはなくなりました。なので、前回は自分自身の課題と重なって久しぶりにそういう機会になりました。心の中を全部出す方向だったので、今回は違う方向に行きたいなと思います。

Q 佐津川愛美さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A佐津川愛美『この声をきみに~もう一つの物語~』がどういう作品になっていくのか私自身も楽しみにしています。役者は台本をいただいて、そこからどうやっていくのか試行錯誤する時間は苦しくもあり楽しくもあるのですが、楽しい時間を過ごしてできあがった作品をお客様に観ていただく喜びがあるので、「これから私には楽しみがあるんだ」という気持ちでがんばれると思います。皆さんもそういう楽しみがあるといいなと思いますし、この作品がその一つになればいいなと思います。私もこの作品のドラマ版を観て一歩踏み出すことっていいなと思いましたので、皆さんも人生を楽しくする何かを見つけてもらえたらいいなと思います。舞台はその時にしか観られない生ものですし、お客様も自分のタイミングで、出演者や題材に何かを感じに来ていただいて、人生の何かに合えばいいなと思います。

Q佐津川愛美さんからOKWAVEユーザーに質問!

佐津川愛美大人になって始めた習い事はありますか。やって良かったことなどお聞かせください。

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■Information

舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』

舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』大阪公演:2020年3月6日(金)~3月8日(日)サンケイホールブリーゼ
東京公演:2020年3月12日(木)~3月22日(日)俳優座劇場

大森美香脚本。2017年、竹野内豊主演で放送し話題を呼んだNHKドラマ10「この声をきみに」。新しいキャスト、物語で蘇る…!
主人公の青年が、人生の転換点にひょんな理由から朗読教室にいくはめに。
そこで、ミステリアスな朗読の先生に出会い、教室の仲間と出会い、朗読そのものの言葉の魅力に出会う。
ちょっと不器用な主人公が、人生を前向きに変えていく。
そして、いつしか惹かれ合っていた先生との恋の行方は……

尾上右近 佐津川愛美
小林健一 弘中麻紀 小林涼子 高橋健介
中島歩 小野武彦

脚本:大森美香
演出:岸本鮎佳(艶∞ポリス)
音楽・ピアノ生演奏:高木里代子

チケット料金(大阪/東京):8,200円 (全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

お問い合わせ(大阪):キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00~18:00)
お問い合わせ(東京):イベントインフォメーション 0570-550-890 (平日13:00~17:00)

https://www.konokoe-stage.com/


■Profile

佐津川愛美

佐津川愛美(舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』)1988年8月20日生まれ、静岡県出身。
これまでに100作超の映画やテレビドラマに出演。映画『蝉(せみ)しぐれ』(2005年)で、ブルーリボン賞助演女優賞にノミネートされる。近年の出演作には、フジテレビ「結婚相手は抽選で」(2018年)、NHK BSプレミアム「赤ひげ2」(2019年10月)、テレビ朝日「おっさんずラブ-in the sky-」(2019年11月)等がある。

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