Vol.908 歌舞伎俳優 尾上松也(連続ドラマ「課長バカ一代」について)

尾上松也(連続ドラマ「課長バカ一代」)

OKWAVE Stars Vol.908は連続ドラマ「課長バカ一代」(放送中)主演の尾上松也さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作についての印象はいかがだったでしょう。

A尾上松也このマンガをどうドラマ化するのか、随分チャレンジャーだなと。挑戦することは大好きなのでやりがいを感じました。

Q どう演じようと思いましたか。

A尾上松也コメディですので、掘り下げてもやりすぎになってしまいます。主役の八神についてはバカみたいなことをやっていますが、彼自身はふざけていないということです。そこに気をつけて、視聴者に意図的に演じているように見えないようにしようと思いました。

Q 八神の人物像についてはどう受け止めましたか。

A尾上松也真面目すぎる性格で熱くなると物事の周りが見えなくなってしまうタイプです。そのくらい純粋なものを持っているということですが、それが真っ当な方向に進めばいいところを、その情熱を傾ける方向が全く人と合っていないのが、彼のいいところでもあり、大変問題なところです。

Q 演じる上で何か言われていたことなどはありますか。

A尾上松也原作の時代背景を他のキャラクターは現代に置き換えていますが、八神に関しては当時のままで行こうと監督やスタッフと話し合いました。八神一人だけ90年代に取り残されているようなイメージを服装などから作りましたが、それ以外は現場で作っていきました。というのも、台本を読んでも八神の言動はメチャクチャですので、台本を読んでいるだけでは各々がイメージを共有しにくいので、監督を中心に現場で作品づくりをしていきました。

Q 現場はどんな様子だったのでしょうか。

A尾上松也僕はこの作品ではその場のひらめきで動くのがいいのではないかと提案していました。原作を読んでいても、よほどのことがない限り八神は後のことを計算に入れていません。ですので僕も現場で感じたことを表現してしまうしかないかなといったところでした。

Q 表情での芝居も見どころですね!

A尾上松也実は僕自身は不本意なところです。変顔がしたかったわけではないんです。原作では表情は劇画調のままで、思っていることがメチャクチャですので、そのテイストを守りたかったのですが、映像では無表情であのセリフを言うのは無理だと思いまして顔での表現となってしまいました。

Q 撮影で印象的だったことは。

A尾上松也木村了くん、板橋駿谷くんとの芝居が多かったので、その場でやってみる形で違和感なく進められたので相性が良かったのだろうなと思います。とくに印象深かったのは、中太ペン、極細ペン、極太ペンが入っている中から1本選ぶと欲しいペンがなぜ取れないのかを延々と語り合うシーンです。実はそのシーンの撮影を別日だと勘違いしていてセリフは頭に入っていたものの演技のイメージは考えていなかったのでその場で作りました。その時が3人での初めてのロングシーンでしたが、そんな状況でも何の違和感もなく演じきることができたので、この3人の芝居は楽しいなと感じました。

Q 全10話の今後の見どころについては。

A尾上松也基本的には八神がバカなことばかりしているのですが、その影響なのか実は少しずつ会社中がおかしくなっていきます。そして逆に、八神が言っていることが真っ当だったりもします。悪い人は一人もいないですしバカな人ばかりのドラマとなっておりますので、ぜひご覧になって笑っていただいて皆さんの日頃のストレスを発散していただければと思います。

Q 本作を通じて何か新しい発見などはありましたか。

A尾上松也やはり世の中にはバカも必要だということです。真っ当なことばかりではなく、たまにはバカなことをしてみなければ気づかないこともありますので、実際にバカなことをすると言うよりも、ものの見方を変えることも時には必要なのだろうなと。八神は常識にとらわれずにバカなことをしているので、それを見て、日頃当たり前のように思っていることへの見方を変えてみるのもいい、と無理やりいいところを引き出すとそう言えるかもしれません(笑)。

Q尾上松也さんからOKWAVEユーザーに質問!

尾上松也僕はシャンプーとリンスを使い始めると、同じような分量を使っているはずがなぜかいつもシャンプーを先に使い切ってしまいます。同時に使い切るにはどうすればいいでしょう。

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■Information

「課長バカ一代」

放送:BS12トゥエルビにて放送中!全11話=(1話=30分)10話+スピンオフ1話
配信:ひかりTVにて、順次配信中!全12話=(1話=30分)10話+スピンオフ2話(15分:2ep)

この物語は、老舗家電メーカー・松芝電機のビジネスマンたちのビジネスと、ビジネス以外の物語である!
商品開発企画課の係長、33歳、八神和彦。ある日上司に呼ばれ、いきなりの昇進。任命された肩書は、「課長補佐代理心得」。微妙な肩書に困惑しながらも、仕事に励む(?)八神。果たして、昇進を果たした八神に、これからどんな試練が待ち受けているのか?!
全10話+スピンオフ1話で繰り広げられる、コメディドラマ「課長バカ一代」。これはもう、“真面目”に見て、爆笑するしかない!!

出演:
尾上松也 / 木村了、永尾まりや、板橋駿谷 / 紺野ぶるま、キンタロー。 / 少路勇介、小林且弥、水道橋博士(浅草キッド)、有野晋哉(よゐこ) /
若槻千夏、武野功雄、坂東彦三郎 / 市川左團次
原作:野中英次『課長バカ一代』(講談社刊)

公式サイト:https://www.twellv.co.jp/kachoubaka/
公式Twitter:@kachoubaka_d

©野中英次/講談社©「課長バカ一代」製作委員会


■Profile

尾上松也

尾上松也(連続ドラマ「課長バカ一代」)1985年1月30日生まれ、東京都出身。
六代目尾上松助を父に持つ、歌舞伎俳優。屋号は音羽屋。5歳のとき、歌舞伎座で父・松助の襲名披露に併せ、二代目尾上松也として『伽羅先代萩』の鶴千代役で初舞台を踏む。以後、数々の子役で多くの賞を受賞。2009年以降は、歌舞伎自主公演『挑む』を年1回のペースで継続して主宰。2015年より、次世代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える「新春浅草歌舞伎」に出演し、『仮名手本忠臣蔵』早野勘平、『義経千本桜』狐忠信、『棒しばり』次郎冠者、『双蝶々曲輪日記 角力場』放駒長吉、『義経千本桜 吉野山』佐藤忠信実は源九郎狐などの大役を勤める。2016年には、第37回松尾芸能賞新人賞を受賞。歌舞伎界だけにとどまらず、ディズニー映画の声優や、連続テレビドラマの主演を務めるなど、幅広い分野でその才能を発揮している。

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